4 もう1つの驚愕
シャーロット様の助言により、
大幅に進んだ工事。
完成したクローゼットをみただけでも、
相当な豪華さなのに、壁に宝石でも埋め込もうと
していたのだろうか?
「では、お荷物をドレスルームに
戻しておきますので」
侍女達数人でドレスルームをととのえた。
「ウィリアム様にお礼をしなくてはいけないわね」
可愛らしく微笑むシャーロット様。
やはり愛される奥様なのだと思うアリーナだった。
しかし…そのシャーロット様もまた
驚愕な感性をお持ちなのだった。
※※
ある日、新米侍女を連れて、図書館へ
向かわれたシャーロット様。
「本を数冊持ち帰るので」
荷物持ちを頼みたかったようだ。
奥様は大変グルメである。
食材にも詳しく、他国の食文化も趣味で
勉強されている。
この日持ち帰った本は5冊。
そのどれもが辞典並みだ。
「もう1人お願いすればよかったかしら…」
新米侍女は、翌日腰を痛め、休んだ。
「シャーロット様、熱心でごさいますね。
厨房は、本当に刺激になるようです。」
実際、シャーロット様の食事メモは、
今後の王都の食の流行りを発信していて、
これから、この国の食は変わっていきそうだ。
「えーと。こちらの国の…」
メモをとりながら、さながら学問のようだと
のんきにみているアリーナだった。
そう、この時までは…
帰宅されたウィリアム様に、
クローゼットのお礼を述べたあと、
「それと…本で調べた食材で、まだ、食べたことの無いものを見つけて…」
それを取り寄せてよいか。と言う事。
「それはぜひ取り寄せてみよう、私も見てみたい!」
かなり乗り気のウィリアム様。
未知の食材を取り寄せるなど、公爵家でなければ
簡単には言えないだろう。
シャーロット様から頼りにされた事も
嬉しく思ったのか、第一優先事項として執事に
伝えられた。




