第5話「再びあの空間で」
目を覚ました時、そこは宿ではなかった。
かと言ってまた知らない場所にいるとか、宿だった場所が焼け野原とかそういう訳でもない。
「久しぶりですね。女神様」
そうそこは転生前に女神様と話して、【創造魔法】をもらったあの白に包まれて、どこまでも広いあの空間だった。
「久しぶりですね、湊 智也さん。今はエレシア・ミナリエさんのほうがよかったですか?」
そういって突然目の前に女神のリシア様が現れる。
「呼び方はどちらでも。...それよりまたこの場所にいるのは何故でしょう?また私は死んでしまったということですか?」
当然の疑問を投げかける。こんなに早くこの場所に戻ってくるとは思ってもいなかった。
「安心してくださいエレシアさん。貴方はまだ生きていますよ」
流石に2週間のうちに2回死んで新しい人生も即エンドとかそういう訳では無さそうで安心した。とはいえそれならもっとここにいる理由がわからない。
「それほど難しいことではありませんよ。貴方が眠ってる間こちらにきて私と話せることを伝えるのが今回呼んだ目的です。
本当はもっと早くても、というより1週間以内には呼ぶ予定ではあったんですけど...」
なにか含みのある言い方をするのが気になる
「じゃあなぜ...?」
「ふふっ...だって転生して送り込んだ場所から2時間やそこらで着く街に着くのに2週間もかかるなんて思わないじゃないですか?」
「それはっ」
かなり痛いところを突かれ言葉に詰まる。というか女神なんて名乗ってこんな人格者みたいな雰囲気だしながら人の事煽ってないか?
「方向感覚が壊滅的なんですか?だからっていきなりサバイバルなんて、そんな見た目しながら意外とたくましいですよね」
これは確定だ、明確に煽ってやがる。しかもまあまあな切れ味で皮肉なんか言ってきてしっかり心にダメージが来る。
そのくせ正論なのは間違いないから言い返す言葉もない。
「少なくとも見た目に関しては女神様が決めたことでしょう?」
とりあえず意味もないが言われっぱなしは嫌なので少しくらい反論しておく
「でも満足はしてるでしょう?言ってましたもんね “女の子に生まれてたら”って」
たしかに前の世界で死ぬ直前言った記憶が全くない訳でもないとはいえ
「それはまた別の話だと思うんですけどね」
「じゃあ今の自分は嫌いですか?」
否定をする前に次の言葉が語られる
「それとも気に入っています?」
そうだ、とも言えない
「レムノアに送り込んだ時から貴方は私の子供のようなものですからね、少し“願い”を叶えただけです。
だから偶然じゃないんですよ?」
「そーですか。じゃあその可愛い娘をこれでもかと煽るのはやめて欲しいんですけどね」
正直女神様は美人だし、そんな人からの特別扱いに魅力は感じるがそれを隠して今まで思ってた文句で返すが
「さっきまで文句を言ってた女の子の体はプレゼントと言われて、もう娘気分ですか?」
倍返し以上の煽りで返された。もうこの人とは言葉で戦わない...だって勝てないし
「まあ今回はこんなところでいいでしょう。そろそろ向こうは朝になりますしね。
可愛い娘の頼みならいつでもここに来て構いませんが、貴方をここに呼ぶのもそれなりに力を使うので頻繁にというのは控えてくださいね」
最後にこの場所の注意事項のようなものを伝えられ、その言葉を記憶する
「それではまた来ます」
「はい、ではまた。最後にひとつ忘れないように
その体でいる限り、あなたは――」
その言葉を女神様が言い終わると同時に視界が暗転し、私の意識は暗闇に消えていった
ほんとに繋ぎだから短いかも申し訳ない




