8話
画面に表示されている文字を読み進めるにつれ、イシバは思わず眉をひそめた。
名前:イシバ
種族:緑ゴブリン
戦闘力:158
死亡回数:1
所持魔法:『100万回生きたねこ』『スピンキック』
メモ:【異世界からの転生者】【陰陽師の血を引くもの】【ロキの玩具】
それはRPGゲームのステータス画面のように見えた。
(『ロキの玩具』……あいつ、俺のことをおもちゃだと思ってやがる……!)
怒りで握りしめた拳を震わせつつも、イシバの思考回路は分析モードへと切り替わった。
(そして『スピンキック』? いつの間にそんなものを習得したんだ? ゲームなら敵を倒してレベルアップしたら技を覚えるはずだが……一人も倒していないどころか、一方的に殺されただけだぞ。『100万回生きたねこ』のおかげか? 死ぬたびに何かスキルや魔法が手に入るのか……?)
だが、確証はない。手がかりが少なすぎる以上、これ以上一人で考えても無意味な気がする。
そして、もう一つ気になるのが『戦闘力158』という数値だ。
これ単体では、自分が強いのか弱いのかすら分からない。ある程度強くあって欲しいが、そんな実感は皆無だ。
(せめて一番最初の数値がいくらだったのか教えてくれ……! それが分かれば、一度死ぬことでどれほどステータスが上がるのか解明できるのに)
「うわーーーーーーーっ!?」
その時、洞窟の奥からサンゴの叫びが響き渡った。
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