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Season 3 先生たちの手

この物語は、私が見た夢をもとに作った物語です。

「全season5」


「保健室に行こうか」

養護の先生が優しく言った。

私は頷いた。

立ち上がることさえ怖かったけれど、先生がそばにいてくれた。

A先生もN先生も一緒に来てくれた。

廊下を歩く。

さっきまであんなに遠く感じていた保健室が、今は少しだけ近く感じた。


扉が開く。

「ここで休もう」

ベッドに座る。

私は俯いた。

何も話せない。


「どうしてこんなことになったの?」

養護の先生が聞いた。

責めるような声ではなかった。


ただ、心配している声だった。

「……席替え」

私は小さく答えた。

「一番前になって……」

「うん」

「それだけなのに……なんか、全部無理になって……」

言葉が途切れる。

A先生が椅子に座った。

「一番前の席が辛かったんだね」

私は頷いた。

「でも、二時間も頑張ったんだね」

その言葉を聞いて、私は顔を上げた。

「……頑張った?」

「うん。ちゃんと授業を受けたんでしょ?」

私はまた頷いた。

自分では、何もできなかったと思っていた。


でも先生は違う見方をしてくれていた。

「辛い中で二時間頑張った。それだけでも十分だよ」

N先生がそう言った。

私は黙って涙を流した。

「逃げちゃった……」

「逃げたことだけを考えなくていいよ」

「でも……」

「苦しくなったから、その場所から離れたんだよね」

私はまた頷いた。

先生たちは、私を責めなかった。

それどころか、私が何を感じていたのかを一つずつ確認してくれた。


「これからどうしたい?」

養護の先生が聞く。

私はしばらく考えた。

「……分からない」

「それでいいよ」

すぐに答えが返ってきた。

「今すぐ決めなくていい」

その言葉が、心に残った。


私はずっと、すぐに元気にならなきゃいけないと思っていた。


教室に戻らなきゃ。

授業を受けなきゃ。

普通にしなきゃ。


でも――


「今は休んでいいんだ」

そう思えた。

ベッドに横になる。

先生たちは、しばらくそばにいてくれた。


誰も急かさなかった。


静かな保健室で、私は少しずつ呼吸を取り戻していった。


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