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心の余白  作者: 柑橘みかん


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7/9

輝きたい

# 私は、輝きたい。


たぶん、この気持ちの始まりは子どもの頃に見たアイドルだった。

その次は、日曜の朝に放送されていた女の子向けのヒーローアニメ。

二次元の世界に夢中になってからも、感じることはずっと同じだった。

「いいな。」

「私も、あんなふうになりたい。」

昔から、人前に立つことが好きだった。

歌うこと。踊ること。発表すること。

誰かに見てもらうこと。

学校のお楽しみ会では、いつも私の出番があった。

転校するときでさえ、最後にステージへ立った。

高校では軽音楽部に入った。

今思えば、本当に「目立つことが好きな子」だった。

それが私だった。

大人になってから、コンセプトカフェという世界に出会った。

可愛い衣装を着て。歌って。踊って。応援してもらう。

私にとっては夢のような場所だった。

でも、実際に働いてみると、その世界にも裏側があることを知った。

嬉しい言葉ばかりじゃない。

傷つくこともある。

キラキラした世界の裏側には、決してキラキラしていない現実もあった。


それでも私は、「表現すること」が好きだった。


そして、もう一つ好きなことがある。

物を作ることだ。

祖母は仕立て屋だった。

家にはいつも布や糸があって、ハンドメイドがとても身近だった。

子どもの頃、サンタさんにお願いしたのはミシンだった。

服を作り、本のカバーを作り、ビーズアクセサリーにも夢中になった。

学生ながら、「上手だね」と褒めてもらえるものも作れた。

いつしか、そんな仕事がしたいと思うようになった。


でも現実は違った。

好きなことだけで生活できる人は少ない。

だから私は、夢よりも、安定して食べていける仕事を選んだ。

看護師になった。

その選択を後悔しているわけではない。

今では、この仕事も好きだ。


でも、心のどこかで、ずっと消えない気持ちがある。

輝きたい。物を作りたい。私という存在を発信したい。

何かを、この世界に残したい。

やりたいことが多すぎる。

歌も好き。文章も好き。

物作りも好き。配信も好き。デザインも好き。

だから時々、自分でも分からなくなる。

結局、私は何がしたいんだろう。


そんなふうに思う日もある。

でも最近、一つだけ分かったことがある。

私は「一つを選べない人」なのではなく、

表現することが好きな人」なんだ。

方法は何でもいい。歌でもいい。小説でもいい。

イラストでもいい。動画でもいい。

誰かの心に何かを残せるなら、それが私の表現なんだと思う。


だから私は、焦らない。

今が一番若い。

今日積み重ねたものは、未来の私の力になる。

いつか胸を張って、

「私は、私になれた。」

そう言える日まで。

私なりの方法で、一歩ずつ積み重ねていこうと思う。

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