輝きたい
# 私は、輝きたい。
たぶん、この気持ちの始まりは子どもの頃に見たアイドルだった。
その次は、日曜の朝に放送されていた女の子向けのヒーローアニメ。
二次元の世界に夢中になってからも、感じることはずっと同じだった。
「いいな。」
「私も、あんなふうになりたい。」
昔から、人前に立つことが好きだった。
歌うこと。踊ること。発表すること。
誰かに見てもらうこと。
学校のお楽しみ会では、いつも私の出番があった。
転校するときでさえ、最後にステージへ立った。
高校では軽音楽部に入った。
今思えば、本当に「目立つことが好きな子」だった。
それが私だった。
大人になってから、コンセプトカフェという世界に出会った。
可愛い衣装を着て。歌って。踊って。応援してもらう。
私にとっては夢のような場所だった。
でも、実際に働いてみると、その世界にも裏側があることを知った。
嬉しい言葉ばかりじゃない。
傷つくこともある。
キラキラした世界の裏側には、決してキラキラしていない現実もあった。
それでも私は、「表現すること」が好きだった。
そして、もう一つ好きなことがある。
物を作ることだ。
祖母は仕立て屋だった。
家にはいつも布や糸があって、ハンドメイドがとても身近だった。
子どもの頃、サンタさんにお願いしたのはミシンだった。
服を作り、本のカバーを作り、ビーズアクセサリーにも夢中になった。
学生ながら、「上手だね」と褒めてもらえるものも作れた。
いつしか、そんな仕事がしたいと思うようになった。
でも現実は違った。
好きなことだけで生活できる人は少ない。
だから私は、夢よりも、安定して食べていける仕事を選んだ。
看護師になった。
その選択を後悔しているわけではない。
今では、この仕事も好きだ。
でも、心のどこかで、ずっと消えない気持ちがある。
輝きたい。物を作りたい。私という存在を発信したい。
何かを、この世界に残したい。
やりたいことが多すぎる。
歌も好き。文章も好き。
物作りも好き。配信も好き。デザインも好き。
だから時々、自分でも分からなくなる。
結局、私は何がしたいんだろう。
そんなふうに思う日もある。
でも最近、一つだけ分かったことがある。
私は「一つを選べない人」なのではなく、
表現することが好きな人」なんだ。
方法は何でもいい。歌でもいい。小説でもいい。
イラストでもいい。動画でもいい。
誰かの心に何かを残せるなら、それが私の表現なんだと思う。
だから私は、焦らない。
今が一番若い。
今日積み重ねたものは、未来の私の力になる。
いつか胸を張って、
「私は、私になれた。」
そう言える日まで。
私なりの方法で、一歩ずつ積み重ねていこうと思う。




