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シーズン2・第8話:仕組まれた罠の行方

シーズン2・第8話をご覧いただきありがとうございます!

水木桃が仕掛けた「情報漏洩の濡れ衣」という卑劣な罠。しかし、それは結果的に彼女自身を破滅へと導く決定的な自爆の引き金となる――緊迫の反撃回です。

ざまあの加速する展開をお楽しみください!

私のデスクに置かれていた、身に覚えのない「情報漏洩の濡れ衣」を示す捏造された書類。

それは水木桃が、私を会社の表舞台から永久に叩き出すために仕掛けた、悪質極まりない罠だった。彼女は、私を社内的な犯罪者に仕立て上げることで、佐藤さんの心からも私を完全に消し去ろうと目論んでいたのだ。


案の定、その日の午前中、経営企画部の課長から「至急、会議室に来るように」と冷徹な声がかかった。

会議室の扉を開けると、そこには人事部の責任者と、なぜかオブザーバーとして同席している水木桃の姿があった。桃の顔には、すべてが自分の思い通りに進んでいると確信した者の、隠しきれない勝ち誇った笑みが張り付いていた。


「江崎さん。あなた宛てに、非常に重大な内部告発が寄せられたわ」


人事部の責任者が、私のデスクに置かれていたものと全く同じ「捏造された情報漏洩の証拠書類」をテーブルの上に広げた。

「あなたが担当した極秘の融資データが、外部の競合他社に漏洩しているというログが確認された。これについて、どう説明するつもりですか?」


周囲の空気は一瞬にして凍りついた。

もしここで私が適切な反論ができなければ、最悪の場合は懲戒解雇、そして社会的な信用をすべて失うことになってしまう。


けれど、私は少しも慌てなかった。

むしろ、心の中で深く息を吐き出し、あらかじめ準備していたデータを収めたUSBメモリをそっとバッグから取り出した。


「その書類についてですが、すべて『捏造されたもの』であるという証拠を持っています」


私の落ち着き払った声に、人事部の責任者が目を見開いた。

そして、隣に座っていた水木桃の顔から、スッと血の気が引いていくのが手に取るように分かった。彼女は信じられないものを見る目で私を睨みつけ、「ふ、ふざけないで! そんな言い訳が通じると思って……!」と声を震わせた。


「言い訳ではありません。事実です」


私は会議室のプロジェクターにUSBのデータを接続し、大きなスクリーンに画面を映し出した。

そこには、情報漏洩のログが仕組まれた「本当の送信元アドレス」と、そのアクセスログの履歴が鮮明に記録されていた。驚くべきことに、その捏造データを社内サーバーにアップロードし、私のデスクに告発文を仕込んだのは、他の誰でもない――水木桃の直属の部下であり、彼女の指示に盲従していた特定の行員のアカウントだった。


「さらに言えば、このログが改ざんされた時間帯、水木さんがどの端末から、どのような権限を使ってこの不正な処理に関与していたかについても、すべての証拠がここに残っています」


バッ、とスクリーンに切り替わったのは、前夜に佐藤さんと一緒に解析し尽くした「桃の不正なファンド口座への資金流出ルート」と、今回の情報漏洩工作を指示したチャットのやり取りのスクリーンショットだった。


会議室の空気が、音を立てて張りつめた。

人事部の責任者は青ざめた顔でスクリーンと手元の書類を交互に見比べ、それから震える目で水木桃を振り返った。


「水木さん……これは、いったいどういうことですか?」

「なっ……! そんなの、全部デタラメよ! こいつが私を陥れるために勝手に作った偽物のデータよ!」


桃は椅子から立ち上がり、ヒステリックに叫んだ。

完璧に自分を隠し、他人を嵌めることしか考えてこなかった彼女にとって、自分の悪事がこのように完璧な証拠とともに明るみに出るなど、想像すらしていなかったのだろう。彼女の美しい顔は恐怖と怒りでグニャリと歪んでいた。


「偽物ではありません」


そのとき、会議室の重い扉が静かに開き、もう一人の人物が入ってきた。

――佐藤さんだった。


彼の表情は氷のように冷たく、その手には、水木本家の監査役会と銀行の頭取に直接提出される予定の「公式な告発状の束」がしっかりと握られていた。


「水木さん。あなたが本家の目を盗んで動かしているその裏金の不正融資、そして今回の社内工作の証拠は、すでにすべて揃っています。これ以上見苦しい言い訳を続けるのは、ご自身の立場をさらに悪化させるだけだ」


佐藤さんの圧倒的な気迫と、逃げ場のない現実の前に、桃はその場に膝から崩れ落ちそうになった。

彼女が信じ込んでいた「絶対的な権力」と「特権」の牙城は、私たちが積み上げた確かな真実の前に、音を立てて完全に崩れ去ろうとしていた。


自らが仕掛けた罠によって、自分自身が奈落の底へと突き落されていく。

因果応報という名の審判は、もう誰にも止めることはできなかった。

シーズン2・第8話をお読みいただき、ありがとうございます!

南を陥れようと桃が仕掛けた「情報漏洩の濡れ衣」を、準備していた決定的な証拠とログで鮮やかに撃ち返す爽快な反撃回を描きました。


次回、第9話「崩れゆく仮面」では、追い詰められた桃が最後の足掻きを見せるものの、ついに本家の監査役会をも巻き込んだ最大の断罪劇へと突入する展開をお届けします。


シーズン2もぜひ応援よろしくお願いいたします!ブックマークや評価、感想などもお待ちしております!

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