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シーズン2・第6話:隠された糸口

シーズン2・第6話をご覧いただきありがとうございます!

水木桃の監視と嫌がらせが続く中、佐藤が桃の背後にある「資金源の秘密」に気づき始める緊迫の回です。

反撃の糸口を掴むための重要な局面をお楽しみください!

シュレッダーにかけられたデータの復元を徹夜でやり遂げ、翌朝の締め切りに間に合わせた私の姿を見て、水木桃は悔しそうに歪んだ笑みを浮かべるだけで、それ以上の露骨な手出しはしばらく控えていた。

表向きは「佐藤を手に入れた勝者」として余裕を見せつつも、彼女の目的はあくまで私を精神的に追い詰め、自発的にこの会社から追い出すことにあるのは明白だった。


だが、私たちがじっと耐えている間も、佐藤さんは水面下でただ言いなりになっていたわけではなかった。

――父親の命を救うために背負った「数千万円の借金」。その契約の裏側に隠された真実を暴くため、彼は冷徹に、そして慎重に動き始めていたのだ。


ある日の昼下がり、誰もいない資料室の通路の隅で、佐藤さんとほんの一瞬だけすれ違った。

周囲に人がいないことを確認すると、佐藤さんはポケットから小さく折りたたまれたメモの切れ端を、そっと私の手に握らせた。


「……これを見てくれ。彼女の背後にあるファンドの正体が、少しだけ見えてきた」


小声でそう呟くと、佐藤さんは何食わぬ顔でそのまま通り過ぎていった。

私は心臓の鼓動を高鳴らせながら、デスクに戻ってから手元のメモをそっと広げた。そこには、見慣れない海外の投資ファンドの名前と、その実質的な経営母体に関するいくつかの企業コードが走り書きされていた。


メモに書かれていたのは、かつて水木グループの本家から半ば勘当同然で追い出されたはずの桃が、どうやって短期間でこれほど巨額の裏金を動かす権力を取り戻したのかという「答え」だった。


――彼女の資金源は、水木グループの正規の資産ではない。本家の目を盗み、グループ内の非公式な海外子会社や、かつて彼女に心酔していた古い派閥の役員たちから不正に横流しされた「裏金プール」だったのだ。


つまり、彼女が佐藤さんとの契約に使ったその莫大な医療費の肩代わり自体が、コンプライアンス上の重大な不正、ひいては「業務上横領」および「背任行為」に該当する可能性が極めて高かった。


背筋がゾッとするような、しかし確かな希望の光が見えた気がした。

桃は「すべてを自分の思い通りに支配している」と悦に入っているが、その足元は、自分自身が犯した不正の証拠という時限爆弾の上に成り立っていたのだ。


仕事が終わったあと、私たちはもう一度、細心の注意を払って連絡を取り合った。

会社の外にある静かなカフェのテラス席。周囲に誰もいないことを確かめてから、佐藤さんは苦しげに、しかし決意に満ちた瞳で私に言った。


「あの契約は、法律的にも倫理的にも最初から歪んだものだった。……父を救うためには仕方がなかったけれど、彼女がその不正な資金を使って僕たちを縛り、君を傷つけていることは絶対に許さない」

「佐藤さん……」

「この証拠をさらに固めて、彼女の不正の全貌を銀行のコンプライアンス部門と、そして――水木本家の監査役会に直接突きつける。そうすれば、彼女の背後にある後ろ盾は一網打尽にできる」


計画の全貌を聞いたとき、私は胸の奥が熱くなるのを感じた。

ただ耐えて、奪われるのを待つだけの時間はもう終わりだ。私たちが手を取り合えば、どれほど傲慢な狂犬令嬢の権力であっても、必ず打ち砕くことができる。


しかし、私たちの動きを察知したのか、桃のほうでも新たな不穏な動きを見せ始めていた。

彼女は自分の足元で爆弾が膨らんでいることにも気づかず、私たちを引き裂くためのさらなる残酷な罠を仕掛けようとしていたのだった。

シーズン2・第6話をお読みいただき、ありがとうございます!

桃の背後にある資金源が「不正な裏金」であることに気づいた佐藤と南が、反撃のための決定的な証拠を掴み始める展開を描きました。


次回、第7話「暴かれる正体」では、桃の不正を証明するための証拠集めが本格化し、彼女の化けの皮が少しずつ剥がれていく緊迫のストーリーをお届けします。


シーズン2もぜひ応援よろしくお願いいたします!ブックマークや評価、感想などもお待ちしております!

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