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加藤の右目へGO  作者: どすこい姉妹
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べっ甲隊による演奏

加藤がそう言うと俺の手を引き、ステージの裏側へと向かった。


ー続いては、プログラム6番。べっ甲隊による演奏ですー

猫村さんが煽るようにアナウンスをしている。


既に集まり待機して居た中村と田口の顔を見ると安堵した。「遅いぞ、お前等!なんだその格好は!まぁ、仕方無い。行くぞ!」田口が活を入れた。そうだ…、メイド服のままだった。だが、やるしか無い。

『暴れるぞー!』『やるぞー!』『えいえいおー!』『〇△×※…おっー!』

バラバラの掛け声をしてステージへと上がった。ステージの灯りが点き、先程まで緊張する暇も無かったが一気に心臓が高鳴り出した。ゴクリと唾を飲み込んで一呼吸置き、かっこいい声で言った。

「それでは、聴いてください。“空を舞ゐ踊る哀しみ”」

その瞬間、客席から歓声と拍手、そして爆笑が聞こえて来た。


曲が始まり、俺達は一心不乱に演奏した。

"空を〜見上げ哀しみは降る〜"

加藤が主に作曲した聴きやすいロックサウンド、何処か哀愁漂うメロディ。

"空を〜見上げ〜散るは花弁"

思わず体育館の暗い天井を見上げ手を伸ばす。

"誰かの泣き声は〜遠〜くに〜"


今度は体育館の後ろの方を見て前に伸ばした手を下げた。

毎年来てくれている女子の集団、いつもは批判的な眼差しで見ていた先生方の驚いた顔が見えた。ライブ会場と化した体育館内大いに盛り上がった。

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