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加藤の右目へGO  作者: どすこい姉妹
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ステージが遠い

ステージのある体育館までには沢山の露店が並ぶ廊下を抜けなければならない。

沢山の視線が俺たちに降り注ぐが、俺はそんなの気に止める余裕などなかった。

姫は俺の腕の中で風俗嬢みたいに顔を隠し、「降ろして」とか「恥ずかしい」とか言っていたような気がする。…きっと気のせいだろう。

体育館につくと加藤ちゃんは顔を真っ赤にして、「早く降ろして」と涙目で訴えていた。

可愛くて仕方なかったが、可哀想なので降ろしてやることにした。

「プログラム6番のべっ甲隊は直ちに体育館横の控え室に集まってください。続いて…」

「藤原!早く行かないと!」

その瞬間、体育館の明かりが消え、ステージにスポットライトが当たった。

音楽の鳥居先生だ。美人だが少し変わった先生だ。ロリータ衣装で登場とは凄いな。

「藤原!」小声で加藤に急かされる。だが、体育館横の控え室に行くには客席を抜けなければならない。沢山の人だかりが行く手を阻む。このままでは加藤とはぐれてしまうかもしれない。

俺は迷うことなく加藤の手を掴み人だかりの中を掻き分けて進むことにした。

その瞬間ステージから凄い声量で「ぞうさんぞうさんお鼻が長いのね!」と、聴こえてきた。童謡だけに動揺して俺は加藤の手を離してしまった。

「加藤!?」周りを見渡すが加藤の姿がない。どうしよう…と焦っていたところ。

ステージが終わり、体育館の電気がついた。「藤原!」加藤を掴んでいた手とは反対の手を掴まれた。

「早く行かなきゃ。俺たちの出番だ。」

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