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加藤の右目へGO  作者: どすこい姉妹
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夜中の電話

あとは次々とクラスメイトとバンドメンバーが20人くらいだったろうか。とにかく、他愛もない会話をして「学祭が三日後なんだぜ」ということを話題の種に、数秒から数分話し込んだ。


夜も10時を過ぎている時間から始めたこの作業だが、深夜も12時を廻る頃になると段々電話に出てくれる奴も少なかった。

その頃には俺も疲れてきて、癒されるためにもう一度加藤に掛けた。

だが、しかし加藤の電話は聞き慣れた加藤の声で

「この電話は、電源が入っていないか電波の届かない場所にある為…」

とアナウンスが流れただけだった。


仕方なく、最後にクラスメイトの渡部に電話してから俺は寝た。



次の日、朝クラスに入ると1番に話しかけて来たのは昨日最後に電話した、根暗な渡部だった。

「あ、あのぅ…藤原くん。昨日電話くれた…?」

イケメンの癖に前髪で目を隠して、勿体ね~なお前っ!!とか、話した記憶があるがその後何を話したのか全く覚えてない。

「おう。確か12時頃だったか?夜遅くにすまんな。」

「う、ううん。大丈夫だけど、あれってどういう意味…?」

ん?あれってなんだ?前髪のことか?

「ご、ごめん。あれってどれのことかな?前髪の話ししか覚えてないんだが…。」

「フ、藤原くんが覚えてないならいいんだ。じゃあね。」

渡部はそそくさと逃げるように席に戻った。

追いかけようと思ったが、女子の軍団に阻まれて渡部の席は遠く離れてしまった。

また今度聞けばいいや。そう思い、毎朝の日課である、俺が加藤の席に座り、加藤が気付かないフリをして、俺の膝の上に座るヤツをやった。

何故か渡部の視線が痛かったが…。

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