↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
加藤の右目へGO  作者: どすこい姉妹
PR
22/41

動揺

結局あの後、理沙ちゃんは「そういう事なら。」と、加藤の恋を応援した。

花奈はというと、理沙ちゃんが加藤を諦めた様子にホッとしているようだった。

寧ろそんな事より突然の加藤の発言の方が気にかかっているようで、常時ニヤケていた。

「でも俺、相手に気持ち伝わって無いみたいでさ…。相手も俺の事好きだと思うんだけどね。」

加藤が飲みかけの珈琲と話をしているかのように喋った。ストローで氷を掻き回す加藤の手つきが妙にイヤラしく見えたのは、決して俺が欲求不満になっている事によるものでは無いだろう。

俺も口では「頑張れよ」と心にも無いことを言って解散した。



次の日。

学祭も近い事もあって、授業は午前で終わり昼から準備時間に回された。クラスの出し物はメイド喫茶に決まり、準備といっても男子は特にやる事もなかった。教室の飾り付けと云っても、手先の器用な奴らがやっていたし、あとの奴らは適当にくっちゃべったりしていた。

暇を持て余した俺と加藤は部室に行き、学祭の曲を練習する事にした。自分で考えた歌詞なのが幸いして、歌詞を覚えるのに時間はかからなかった。

加藤も元々ギターが上手いこともあって、間違える事など皆無に等しかった。

だから練習と言っても二、三回合わせてあとは二人で雑談していた。


どうしても昨日の放課後ティータイムの事が頭から離れなかった俺は、加藤の好きな人について訊いてみることにした。

「なぁ、加藤。」

好きな人って誰だ?と、続けようとした言葉は呑み込んだ。代わりに出てきた言葉は…

「昨日のアイスコーヒー美味かったな。」

何やってんだ俺。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。