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以前の学園祭
翌日、加藤に学園祭でこの歌詞を使った曲をやる旨を伝えた。
「加藤、どう思う?」
「どう思うって…特に…。」
加藤が明らかに困っている。
「去年の学園祭で俺らがやったステージは見たか?」
「嗚呼。あの金が無いとか欲しいとかのやつか。アレは酷い歌詞だったな。その前はゴマだれしか言ってなかったな。」
普段笑わない加藤が半笑いで答えた。
「なんだ、一年の時から見てくれてたのか。観客はほぼ女子しかいなかったから、見てないかと思ったぜ。」
俺は、加藤が見てくれていたことに嬉しく思った。
あれ?俺、なんで加藤が見てくれてたら嬉しいんだ?
そんな疑問が脳裏に過ぎった。
「前に言ったと思うけど、その頃から軽音部に興味があったから。」
「そうだったのか。」
加藤がそんなに前から軽音部に興味があったとは意外だ。
放課後。早速例の歌詞を使って作曲が始まった。




