妹の狂気
その日の放課後、いつも通りに格好良いバンドの練習をしていた。
一旦、休んでいた頃にふと携帯電話を見ると
妹からの連絡が二十三件が来ていた。
開くと全て妹からであった。
「兄、友達、彼女、居ル、居ナイ、ドッチ」
「早ク返事シロ、シナイト、オマエ呪ウ」
この様な文字の羅列のパラダイスであった。恐怖である。
面倒臭い事になりそうだったので無視を決め込む事にした。
格好良いバンドの練習も良い頃になり、下校をする事にした。勿論、今日も加藤と一緒に。
加藤との会話もだいぶスムーズになり、妹が加藤を彼氏の候補に挙げている事なんかも忘れて無事に家に帰る事が出来た。ポケットの携帯電話が3分おきにブルブルと震えていたが。
家に入ると、忘れかけていた恐怖が舞い戻って来た。鬼の形相で妹がこちらを見ている。
「あ、ゴメンよ。花奈。加藤は彼女居ないって言ってたぞ。」
「で?連絡先、私に教えてくれるって?」
「え?そんな事聞いて無いぞ?」
「ハァァァァァァア??散々連絡して聞いておいて!って送ったのに!!!おめぇ本当使えねぇな!このイ⚫︎ポ野郎が!!おめぇーなんか知らねぇよバーカ!!」
…ヒステリックにも程がある。
「ちょっと、花奈!イ⚫︎ポ野郎はお兄ちゃんの心の傷口を抉る言葉だからやめなさい!!」
母に更に傷口に塩を塗られ抉られた。
「もう、良い。疲れたから寝る。飯は要らん。」
加藤の所為だ。腹減ってるのに、なんて面倒臭い家族なんだ…。もう少しマトモな家庭に産まれたかった。




