EP.FNー21
EP.FNー21
どうも、皆さん。僕はヒューイ。クロノアと名乗る少女から『少年』と呼ばれ続けている新米の冒険者です。自分よりも年端もいかない少女にそんな呼び方をされるのは結構業腹なのですが、そこは年長者の余裕を見せるためにグッと堪えています。
……………。嘘です。ただ単に、彼女の勢いというか雰囲気というか……そういったものに呑まれて何も言えないだけです。
それは置いておいて、僕は現在その少女と共に魔術ギルドに来ています。
魔導連盟に所属する国の冒険者たちなら、刻印式だろが陣式だろうが何か一つは魔術を覚えるのが普通。故に、皆必ず魔術ギルドにお世話になります。しかし、僕はまだ冒険者になってから一月も経っていないドが付くほどの新人。魔術を扱う前にまともに武器を扱えるようにするのが第一。ここに来るのはまだまだ先の話だと思っていました。
しかし、僕はここにいる。何故だろう……。
あの強引な少女と一緒にいたことで感じた場違い感と熟練の魔術士か冒険者しか立ち寄らないにも関わらず、ここにいるド新人という場違い感。
周りは此方を見ている訳でも無いのに、変に意識してしまい、居心地が悪過ぎます。
いや、視線自体はコッチに向いています。でも、その視線の先にいるのは僕ではなく、僕を引き連れた少女とその少女と話をしているお爺さんーーというか、この国の王様。このお爺さんが王としての仕事をしていないことは有名なことだが、こんな所に居ていいのだろうか?
沢山の注目の的になっていることに具合悪そうにしていた彼女はいつの間にかそのことについて無視を決め込み、平然としている。
スゲー。あの子のメンタルマジスゲー。
というか、周りと一緒に僕も居ないものとして扱われていないだろうか?
二人の会話を聞いていると、どうやら『魔術』について話しているようだ。話というより、一方的に彼女が聞き、王様が答えているという体だ。
二人の話には僕の利になるところがあるため、しっかりと聞かせてもらっている。だが、それは二人の会話を盗み聞いているだけで、会話に参加していない。つまり、妙な疎外感を覚えている。
僕は一体、何をしに来たのだろうか?
勿論、それは目の前で雑談する彼女の言われるがままに着いて来た結果だということは分かっている。そんなことは分かっているんだ。
それでも、思わずにはいられない。周りの言われるがままに流されて、流されて、流されて………。その結果が今の疎外感。その結果が今の僕。
嫌になる。
その日、僕は夕暮れ時まで妙な場違い感と疎外感に苛まれ続けた。
なんだろう。自分が今何を書いているか分からなくなってきたorz
ちょっと、迷走しだしてないかなぁ〜。
とっとと後編に入るために今回で、魔術ギルドの話は終いです。ヤベー、本当に何で主人公を魔術ギルドに連れて行ったか分からなくなってきた。ヤベーなぁ。破綻の片鱗を目視で確認してしまった気がする………。
取り敢えず、本来の魔術ギルドでの目的である。魔術についてここで幾らか書いておきます。前編と後編の間に設定資料というかんじで、既に飛ばしたり、書き忘れた設定を補完するつもりでしたが、多分皆さん読まないでしょ?因みに、他人の作品の登場人物紹介とか自分は読みません。
クロノアも今のところ、魔術使う予定はありませんし。つか、使えませんし。それは、置いといて先にお別れの挨拶と行きましょう。
次回の夕食編を済ませたら遂に一章前編の佳境に入る予定です。やっと、戦闘シーンが来る。なんか、これ書く前に暇潰しに、次章予告とか書いてたら無性に後編をやってしまいたくなりました。とんだ誤算です。このテンションで前編乗り切れるか心配です。
では、次回で会いましょう。
魔術について
魔術は魔法を祖とするもので、魔法扱う才能を持った人が減ったために現れた比較的新しい技術である。
魔法も魔術も元となるのは魔力と呼ばれるエネルギーであるが、魔法は大気中に存在する魔力(外魔力)を消費するのに対し、魔術は人体から生まれる魔力(内魔力)を消費して発動される。
魔法衰退の原因はこの外魔力を蓄える特殊な器官を持った人の出生が激減したためである。それに比べ、内魔力は大なり小なり全ての人が備えているため、魔術という技術が生まれた。外魔力を蓄える器官の喪失の理由までは分かっていない。因みに、クロノアをはじめとした使徒は全てこの器官を備えている。が、逆に内魔力を発生させることが出来ないため魔術の使用は不可。
現在の魔術はまだ、体系化されて100〜200年程の技術であり、世界創世時から存在する魔法よりも効果は低い。が、ある程度力の調節を行う事が出来るため使い勝手は良い。
現在は、
魔法陣を使用する陣式魔術
身体に刻印を刻むことで使用する刻印式魔術
などが主流である。




