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異世界ギルドは当然歩合制  作者: Whale
一切れのケーキ
13/20

偶然と偶然

「それでよ、いったいどうやったんだ?」

この声はガリル。僕たちは今、五人であのカフェに居る、時間は午後二時、少し遅めの昼食だ。


「簡単なことだよ、ねぇ?カレン、フレッド、アレックスさん?」


フレッドとは眼鏡の青年の名、アレックスは筋肉が自慢の壮年の名だ。


「奇跡が起きたんです。」

とフレッド。


「偶然に偶然が重なっただけだけだろうに。」

アレックスも控えめにそう言う。


「まあ、適当にかいつまんで話すよ」


ーーーーー「まず、フレッドさん、彼の異能は特殊系の気配を完全に断ち切って透明になること。そして、アレックスさんの異能は創造系で大きな盾を創造することなんだ。」


ガリルはうなづく。


「二人が異能使えるってことがわかったのは、まあ、カレンのおかげ?というのかな、まあそんなとこ。それでさ、四人でバレないように作戦会議をしたんだ………


ーーーーー「ええと、つまり、カレンが見た闇の中にあったのは爆弾で間違いない、それに野晒しで運んできたから動くのはたまたまほとんど濡れてない、入り口から入って右の一つってことで、もし爆発させたらアレックスさんの盾で止める。その時僕が四人、フレッドさんが二人、カレンがリーダーを倒して後は数で押すそう言うことでいいですが?」


「ええ」「はい」「わかりました。」

それぞれ、カレン、フレッド、アレックス。


「それじゃあ、僕が異能を発動したらお願いします。」


ーー口では簡単だが大抵の失敗は人為的ミスが原因だ。うまくいくかは怪しいところがある、それに四つの球体を全力で動かすのは今の僕には二秒が限界だ二度目はない。


カレンの能力も相手に近づかれたら意味が無くなるし、フレッドの透明化も一度使えばしばらくは使えない。


「(やってやる。)」


一瞬自分以外の時が止まったかのように高速で敵に攻撃繰り出す。


まず、一人、二人、三人、そして!四人目っ!


それと時を同じくして爆弾のスイッチを持ったリーダーの右手をカレンのエストックが貫く。


「アホが!スイッチが一つだけな分けないだろうが!!やれ!ロキ!!」


そう言われ、奴らの中の一人がスイッチを押す、フレッドは厨房側のもう一人の方に攻撃をしていたため間に合わない。爆弾が破裂する。


しかしその刹那、予め創り出しておいた大盾でアレックスが押し返し客たちは全員無事、さらにそれが功を奏し行き場を失った爆風が他の奴らも床に叩きつける。


「っしゃあー!!」「やったわね!」「まあまあってとこかな?」「フンッ小童ども目」


明らかに照れ隠しが二人居るがこうして長い長い朝飯前の戦いはここに終結した。


ーーーーーってとこかな?」

「まあ、とにかく、ええと俺たちの出会いに乾杯!」

「乾杯!!」

宿の主人からお礼と言うことでもらった金貨を使い昼から酒を飲み出すガリルとアレックス、この世界の成人は十五だが、僕は一応日本人だし、カレンは飲んだことがないらしい、フレッドは昼からはさすがに…とのこと。


そもそも、お前は活躍処が登場してないだろう、と言おうとしたがカジノのことを思い出して、やめておくことにした。


「そう言えば正式に自己紹介してなかったな、俺はガリル=タイタン、銃士だ。」

「俺はアレックス=ストロング、傭兵だり」

「フレッド、フレッド=スミス、その名の通り家は鍛冶屋。さっき使ったナイフも俺の手作りさ。」

「カレン=ホール。西の方の出身です。」

「トオル=タカサキ、異世界人だ!」


二人の視線がこちらを向く、共に死線をくぐり合ったんだ、僕らは"仲間"だ、"仲間"に隠し事はなしだろ?そういうと、約一名、筋肉に号泣された、その様を地上波で流せば視聴率十%は固いだろう。


そんなことはさておき、二人もギルドに誘うことにする。アレックスは流れの傭兵をしているらしく、フレッドは家を継ごうか迷っていたらしい。アレックスは、嬉々として、フレッドは弟に継がせる口実ができたと、また嬉々として賛成してくれた。


「そうだ、このカフェ、チーズケーキが美味しいしどうですか?僕はハチミツのを。」

「それはいいですね。それでは、俺はこのブルーベリーを」

「俺は甘いのは好かんからの、一番甘くなさそうなのを、この、塩チーズケーキってのを頼む。」

「私はダブルチーズ!」 

「俺はこのテキーラチーズケーキでも。」


僕はこの間カレンに一口もらった、はちみちのやつを、フレッドはブルーベリー、アレックスは塩…それはあれだろおしゃれで流行り物が好きな人用な気がするけど黙っておこう、カレンはチーズ二倍のダブル、なんかその上のトリプルとかも有るらしいがそんなの食べたいやつは普通にチーズ食えよと思う。ガリルは酒入りの奴……これねえな。


思い思いに感想を言いながら食べ終わる僕らはギルドへと向かう……


ーー「それではこちらに血を」

お決まりのセリフだ、あれって案外痛いんだよね。


「それでは、このギルドの仕組みついてご説明します。」


僕はこの定型文を聞き流しながら、この後の予定を考える。そう言えばこの世界に来てから本を読んでいないな、と思い出し、同じく本が好きなカレンと行くことにする。ガリルはデートか?何で冷やかしてきたが、カレンの例の背後からの奇襲によって黙り込んだ。


明日は晴れると例の気象予報士が言っていたので、チームを組んで明日からは五人で依頼を受けることにした。


ーー翌朝全員が同じ宿に泊まってたし宿から五人そろってギルドに向かう、もし…あんな依頼を受けなければ……きっと違う未来が待っていただろうに……。

一切れのケーキ 英語で朝飯前のこと



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