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再燃とバグ?

 

  唖然としてその場で固まったが、考えてもラチがあかない。瓦礫の山から使えそうな物を探す事にした。


「………何もないな。どうなってるんだ…コレ」


 しかし、ほとんどの物が燃えたりしていてせっかく形が残っていても劣化が酷くて使い物にならないものばかりで中々見つからない。



 中を散策しまくって、ようやく古びた黒い外套の様な物を酒場だった様な所から獲得する事が出来た

 今の俺の格好は流石に恥ずかしい、物乞いみたいで見っともない姿だった為、服は有り難い。


「はぁ……、流石に滅びた場所に期待し過ぎたな

 さて、これから……ん?」



 用も済んだのでその場から立ち去ろうとしたその時、崩れた部屋の中に壁に貼られていたであろうボロボロの紙が落ちていた。

 奥の部屋に貼ってあったそうで崩壊には巻き込まれずに残っていた様だ。

 この世界の情報はどんな物でも今の俺にとってはかなり貴重な物、予想外の幸運?に少しだけ笑みを浮かべた、ソレを拾い見た。





「……………………………ぷっ…くくくっ」



 ああ、可笑しい。可笑しい、可笑しい、可笑しい、可笑しい、可笑しい、可笑しいよ。



「あは、あははははは!!!!!マジで!本当にお前らサイコォーーーーだよなぁ!!滅んで!滅んで尚!俺の憎悪を滾らせてくれるよ!」


 何も無い、滅びを迎えた場所に久々に笑い声が響き渡る。



 その紙に写っていたのは、いつ書いたのか俺のあまり似ていない似顔絵とそれに重ねられた点数。

 そしてボロボロになっていたのはいくつもあるナイフ痕だった。



 有難いよ、外套なんかよりも10000倍くらい嬉しい出来事だ。どうやら深く眠り過ぎていて少し頭がボヤけていたみたいだな。


 でもさ、本当に残念だよ。あまりにも残念だ。

 滅んでしまっては……俺が殺せないだろうに。




 ひとしきり笑った後、スッキリした頭でこれからの事を考える。



 まずは、何処か街などに行って身なりを整え無ければならない。だが、此処では地図などは手に入らなかった為適当に歩くしか無い。


 だが、それにしても問題が山積みである。

 食料と飲料水の問題、次の街に着くまでに体力が持つかが現時点でわからない。最悪だと辿り着く前に餓死する可能性も捨てきれない、ビビり過ぎと言われるかもしれないが一度命を失いかけたんだ。これくらいで丁度いい。


 それに、自分の身分証明すら危うい。『死んだ筈の勇者』と証言すれば通るかもしれないがソレは絶対に御免被る

 せっかく自由の身になったんだ。勇者などと呼ばれるのは二度と拒否させてもらう、というか吐き気がするから呼ぶな


 そして、俺自身も放浪するには能力が圧倒的に足りない。勇者ステータスならまだしも一般人レベル、固有の能力も戦闘に辛うじて干渉出来る程度の物。持ち物自体もLevel上げに使っていた短剣が一本あるだけ。町に向かう途中でモンスターに襲われたら、勝てる気がしない。



「………はぁ、一応ステータス見とくか」


 嫌になる、自分が弱い事が嫌で嫌で仕方ない。

 前は悔しかったが今は自己嫌悪で死にたくなる。

 だが、そんな事は言ってられない。自分の今を受け入れて、そこから強くなる。そう決めた。



「ステータスオープン!!!」



 八坂 誠

 Level 99

 HP 63000

 MP 50000

 力 10082

 防御 10026

 速度 16027

 運 115

 能力

「無我の境地」

「身体強化・極」

「全耐性・虹色」

「Another of Fate」





「…………………はぁ⁉︎いや……いやいや、……バグ?」



 まさに日本人らしい言葉が、出てきた所で一言。



 俺の覚悟を返せ!!!!!





 ……というか、どういう事?遂に目でも腐った?

ソレとも頭でも狂ったか?




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