表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30歳エンジニア、異世界へ  作者: 玉玉G


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
5/16

第五話:奴隷市場のソースコード

契約魔術をスマホでハッキングし、対価を払うことなくエルフの少女を奪取した健二。怯える彼女に対し、容赦なくお気に入りのゲームキャラ「セリア」のデータを上書きし始めます。世界のルールも他者の尊厳もスマホ一台でバグとして処理し、己の理想エゴのままに世界を書き換えていく、倫理なき侵食の始まりです。

辺境都市グラン・バザールの裏路地。重い鉄格子の向こうには、世界各地から集められた「商品」たちが虚ろな目で座り込んでいた。

その最奥、最高級の檻の中に、彼女はいた。


煤に汚れてはいるが、ひと目でそれと分かる美しい金髪と、尖った耳。情報屋の言っていた「本物のエルフ」だ。


「おい、そこの兄ちゃん。冷やかしなら帰んな。そいつはエルフの王族の生き残りで、金貨500枚は下らねえ最高級品だ」


下卑た笑みを浮かべる奴隷商人の前で、健二は無言でスマホを取り出した。彼にとって、この世界の契約魔術も、価格設定も、すべてはただの「書き換え可能なオブジェクト」に過ぎない。


【対象:奴隷契約の魔導書(暗号化)】

【セキュリティ脆弱性を検知。ブルートフォースアタックを開始します……】

【100%……クラック成功。管理者権限(Root)を取得しました】


「金貨500枚? いや、高すぎるな」


健二が画面の数値をフリックし、『500』から『0』へと書き換える。


「……あ、あれ? おかしいな、こいつの所有権の魔術光が消え……え? 兄ちゃん、お前いつの間に契約を!?」

「悪いな、利用規約(規約違反)のバグを突かせてもらった」


唖然とする奴隷商人を残し、健二は檻の鍵を遠隔で解放アンロックする。怯えた目で自分を見上げるエルフの少女の前にしゃがみ込み、スマホを彼女に向けた。


「さて、それじゃあお前の肉体に、俺の『理想のデータ』を上書き(コンパイル)させてもらおうか」


【新規外部デバイスを検出】

【データ『セリア(純情☆アクア・プリンセス)』の流し込みを開始します】


少女の身体が淡い光に包まれ、その瞳に「地球のゲームAI」の光が宿り始める――。


健二のエゴイズティックな異世界侵食は、ここからさらに加速していく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ