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第三十八話:ハードウェア職人と職人気質の不具合(ドワーフの街へ)
「よし、これでミスリルの原石は100kgきっちり回収できたな」
健二は、セリアが手際よく袋に詰めた銀色の鉱石を眺めながら、満足げに頷いた。
しかし、横で原石をツンツンとつついているエレノアが、冷ややかな視線を送ってくる。
「手に入れたのはいいけど、サトウ。これ、どうするつもり? ミスリルはマナの伝導率が最強すぎて、並の魔術炉じゃ溶かすことすらできないわよ。王宮の設備でも、加工には何ヶ月もかかるわ」
「フッ、お嬢様。ソフトウェア(魔術)がダメなら、専門のハードウェア職人に外注するまでさ。ミスリル加工のプロといえば、あいつらしかいねえだろ」
「あいつらって……まさか、地底深くに引きこもっているドワーフ族(頑固職人集団)のこと?」
エレノアが嫌そうな顔をする。ドワーフ族は独自の技術力を誇り、人間の王宮からの命令にも一切耳を貸さないことで有名だった。
「納期まであと2ヶ月半。背に腹は変えられねえ、交渉に行くぞ。セリア、ドワーフの地下都市『アイアン・コア』へ針路をとれ!」
「御意、サトウ様!」




