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30歳エンジニア、異世界へ  作者: 玉玉G


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第三十三話:隠蔽(インライン・パッチ)とステルス・ハック

バレたら一発で正体発覚のアウト(仕様変更)。


王宮最凶の天才少女エレノアを仲間に加え、いよいよ『世界の墓場』へと出発する健二サトウとセリア。

しかし、最大の障壁はダンジョンの魔物ではなく、エレノアの「鋭すぎる観察眼」だった。


スマホのチート(壁抜け)を使えば一瞬で最深部まで行ける。

だが、彼女の目の前でスマホを取り出せば、自分が伝説のハッカー『Kenji』だと完全に看破されてしまう。


追い詰められた健二が繰り出したのは、画面を一切見ずにコードを実行する、究極の「ブラインド・タッチ(ノールック・ハック)」。

少女の目を盗み、世界の座標を書き換える一発勝負のステルス・ミッションが始まる――!


これで「移動前このシーン」→「移動直後(驚くエレノア)」→「さらに奥のバグ地帯(スマホ圏外)」という、手に汗握る完璧なエピソードの導線が繋がりましたね!健二のポーカーフェイスの下での必死な画面操作が目に浮かぶようです

「よし、サトウ、セリア。早速あの『世界の墓場』の最深部へ行くわよ。案内しなさい!」

装備を整え、宿屋の前に集まった凸凹パーティー。エレノアは腰の魔導短剣を誇らしげに叩きながら、サトウ(健二)を指差した。

(やべぇ……。ここから最深部の手前まではスマホのチート(壁抜け)で一瞬で行けるエリアだ。だけど、このガキの前でスマホを操作して壁をすり抜けたら、俺が『Kenji』だって100%バレる……!)

健二はヘラヘラと笑いながら、ズボンのポケットの中で、手探りだけでスマートフォンの画面を操作する「ブラインド・タッチ(ノールック・ハック)」を開始した。画面を見ずに、指の感覚だけでデバッグアプリを起動する。

「あー、エレノアお嬢様。俺たちフリーランスの冒険者には、独自の『隠密ルート(裏口)』がありましてね。ちょっとセリアの影に隠れて、目をつぶっててもらえます?」

「はぁ? 何よそれ、出し惜しみ(クローズド・ソース)?」

エレノアが怪訝そうな顔をした瞬間、健二はポケットの中で音量ボタンと電源ボタンを同時押しし、マクロ(自動実行スクリプト)を起動した。


【コマンド:対象(サトウ、セリア、エレノア)の座標をステルス・テレポート】

【ログ隠蔽:魔力残響を『ただの突風』へと偽装カモフラージュ


――ゴオォォォッ!!!

「きゃああっ!? なにこの突風! 砂埃が……っ!」

エレノアが思わず両手で顔を覆い、目を瞑ったその一瞬。

空間のデータが書き換わり、三人の体は一瞬にして、あの魔物が蠢くエリアをすべてすっ飛ばし、チートが圏外になる手前の「最深部・チェックポイント」へと強制転送ジャンプさせられていた。

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