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第二十三話「収束点」

すべてが、収束し始めている。


 都市の中心。


 歪みと修復が、ぶつかり合う。


 犬塚信乃は、立っていた。


 上空。


 観測者。


 前方。


 現実。


 そして——


 内側。


 “原型”。


 すべてが、繋がっている。


 理解する。


 これは。


 “奪還”か。


 それとも——


 “更新の一部になるか”。


 選択が、初めて与えられる。


 伏姫の声が、響く。


 今度は、はっきりと。


 『選べ』


 戻すか。


 進めるか。


 完全な修復は、不可能。


 完全な破壊も、不可能。


 だから。


 どちらに寄せるか。


 それが——


 “結末”。


 信乃は、目を閉じる。


 思い出す。


 消えた人。


 残った人。


 守るべきもの。


 そして——


 手を、伸ばした。


 どちらへ向けるかは、


 まだ、語られない。

挿絵(By みてみん)

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