出発まで約10日かけるやつ、居る?
「あの〜…」
「何奴じゃ、私とレンちゃんの感動的展開を邪魔するものは」
「何奴じゃ、殿下とあたしの感動的展開を邪魔するものは」
「ボクを忘れないでほしいっす!!」
「あ」「あ」
やっべ、すっかり忘れてた。
「えー、大変申し訳ございません」
「マジでど忘れしておりました」
「いやまあ、感動できたし、邪魔するわけにもいかないんで良いっすけど…
ってか、旅に出るにはもう遅いっすよ?」
「確かに。どうする?レンちゃん」
「一旦どっか泊まろ〜」
「じゃあ、うち来るっすか?」
「「え、いいの!?」」
「ここから進んでいくならあれだと思うっすけど…」
「いや、一旦ちょっと戻ったほうが良さそうだよ」
「あたしのせいでここまで来てるし」
「なら、ぜひうちに!」
宿泊先がこうもあっさり決まるとは。嬉しい!
ここからどうしよう。西か東に行きたいな。
まぁ、それは後でレンちゃんに聞こう。
ノクリーの家に行くため、電車に揺られること約3時間。
着いたので、今日はもうゆっくりしよう。
「おじゃましま〜す、おお!きれいなお家!」
「うわ、久しぶりに来たわここ」
「うわってなんすか!?」
「そっか、レンちゃん死にかけで来てたんだっけ」
「そうそう、ほぼ記憶ないし思い出したくない」
「怖かったっすよ、あの時のレンさん」
「あはは…黒歴史確定だわ…」
「ずっと弄り倒してあげるからね♡」
「ふふふ、コード引きちぎられたい?」
「あっごめんなさい調子乗りました」
「わかればよろしい。」
この会話、懐かしい。このテンポ感、このテンション。
これがずっと続くなんて、ワクワクしてくる。
「ってか、もう夜っすよ〜?」
「そうだね、今日は色々あって疲れたよ全く…」
「ほんとほんと…」
「じゃ、おやすみ殿下。」
「おやすみ…なんて言えば良いの?これ」
「レンちゃんって呼んでたじゃん」
「いや、合わせないのも気がひけるというかね?」
「お嬢さんとかでいいんじゃないんすか?」
「いやなんかお嬢さんは解釈違いというか…!」
「どこでそんなに争ってんの!??」
「決めた!陛下で行く!」
「「紛らわしい!」」
「え〜じゃあどうすれば良いの〜〜!」
「もう寝てくださいっす!!」
「わかった殿下、もうあたしのことは公爵と呼んでくれ!!」
「よし…」
「ようやく終わったっすか…」
「おやすみ、殿下。」
「おやすみ、公爵。」
こうして、賑やかな旅の準備が終わって。
しばらくしたあと、朝の空気が旅立ちを知らせてくれた。
「「じゃ、いってきます!」」
「いってらっしゃい!いつでも遊びに来てくださいっす!!」
彼女が来ないのは残念だが、
いまは公爵との旅に集中しよう。
「公爵〜」
「なに〜?」
「どこ行く?私は東」
「ゴリゴリの西海岸だもんねこっち」
「南行ったら戻っちゃうしさ」
「まあ確かに、最後に行きたいよね」
「そこで、東に行ってぐるっとするのはどうかな、と思いまして」
「ほほう、殿下さては天才?」
ってことで、無事東行きが確定しました。
まずは東の大都市代表ディベティートにいって、
そこから海沿いのラカ・ストゥアに行く、という計画だ。
そこからの南下計画は…まあなんか、適当に考えるとしよう。
「殿下、着いたよ〜」
「うん、降りよう!」
ディベティート、到着!!!さて、何をするかが肝心。
ここはかなりこの国の中でも栄えている場所だ。
高いビル、広い駅。人も多く、活気に満ち溢れている様子。
いろんな物があるが、やっぱりここでしか出来ないことがしてみたい。
「よし、テーマパークに行くよ、伯爵!」
「お〜、なんてところでしょうか殿下?」
「ドリームキャッスル・ティートっていうらしいよ」
「名前長っ。ダサッ。夢城でいいよもう」
「夢城でいいか」
夢城まではバスで30分。
まだ昼にもなっていないくらいなので、焦らずゆっくり行こう!
二人で談笑していれば、30分なんてあっという間で。
無事、夢城に到着!!遊ぶぞ〜!
「なにする〜?」
「やっぱここはメリーゴーランドでしょ」
「コーヒーカップぶん回しは?」
「なんでぶん回すのがデフォなんだよ?ぶん回さないで?」
「幽霊は出ないお化け屋敷は?」
「それ多分ただの屋敷」
「じゃあ何が良いの?」
「だからメリーゴーランドだって」
「じゃあそうしよう」
メリーゴーランドに乗ることになったので、ここから少し奥に進もう。
あったあった、あれに乗ろう。
「「お願いしま〜す」」
「2名様でよろしいですか?」
「はい!」
「ではあちらの奥の方からお乗りください」
「は〜い」
乗って少しすると、動き始めた。
「お〜すごい!!」
「動いてる〜!!」
「殿下なんか…様になってるな…」
「え?なにが?」
「なんかうん、似合ってる」
「えまじ?やった〜」
「…」
「…」
「遅くない?」
「遅いね」
「なんでこんな遅いの?」
「公爵が落ちないように?」
「あんま落ちても怪我はしないだろ」
「…」
「…」
「「日が暮れる!!」」
マジで遅かった。カタツムリに乗ってるのかと思うくらい遅かった。
「次は〜?」
「なんか気になってきたな、屋敷」
「行ってみよ〜う!」
公爵の要望により、幽霊は出ないお化け屋敷に行くことになった!
「いらっしゃいませ、そのままどうぞ〜」
「あ、中は結構不気味だ…」
「うん…」
「結構殿下ビビってない?」
「いや?」
「…」
「…」
「わっ!!」
「ぴゃっ!!!???」
「やっぱビビってるじゃん」
「ぴゃっ…」
「どんくらいまで来たんだろうこれ」
「わかんない…」
「…」
「…」
「「話すことないしおもんねえ…」」
「なんか出てくるから良いのに」
「何も出てこないじゃん」
「あ、もう終わりだ」
「ああ…次どうする?」
「そうだね〜次…って、あれ?」
「え、どうしたの?」
「ね、ねえ殿下…最初受付みたいな人に通されたよね…?」
「う、うん」
「誰も居ないんだけど」
「え?」
「というか、人の気配すらないんだけど…」
「…え?」
「え?」
「あ、そういえば最後出たあと後ろパッて見たらさ」
「うん」
「誰かが手、振ってくれてたよね?」
「…いや?」
「う、嘘だよね?」
「いや、そんなのどこにもなかったよ」
「 う、嘘でしょ?」
「「ぴぇぇぇぇぇ!!!!」」
街:ディベティート…めっちゃ栄えてる。こっちの世界で言う横浜。
テーマパークはなんか変。なんでかはよくわからない。市民性?
お化け屋敷は本͇̻当̴̡̢ͨ̇̈́̕͝にͮ͟͡出̸̻̈̑͠る̡̧̲̤ͭͭ。̻͛̈́͆̃̓͂͟




