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旅する電化の奔走。  作者: 未完畑の柑結
殿下の出発
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9/14

出発まで約10日かけるやつ、居る?

「あの〜…」

「何奴じゃ、私とレンちゃんの感動的展開を邪魔するものは」

「何奴じゃ、殿下とあたしの感動的展開を邪魔するものは」

「ボクを忘れないでほしいっす!!」

「あ」「あ」

やっべ、すっかり忘れてた。

「えー、大変申し訳ございません」

「マジでど忘れしておりました」

「いやまあ、感動できたし、邪魔するわけにもいかないんで良いっすけど…

 ってか、旅に出るにはもう遅いっすよ?」

「確かに。どうする?レンちゃん」

「一旦どっか泊まろ〜」

「じゃあ、うち来るっすか?」

「「え、いいの!?」」

「ここから進んでいくならあれだと思うっすけど…」

「いや、一旦ちょっと戻ったほうが良さそうだよ」

「あたしのせいでここまで来てるし」

「なら、ぜひうちに!」

宿泊先がこうもあっさり決まるとは。嬉しい!

ここからどうしよう。西か東に行きたいな。

まぁ、それは後でレンちゃんに聞こう。

ノクリーの家に行くため、電車に揺られること約3時間。

着いたので、今日はもうゆっくりしよう。

「おじゃましま〜す、おお!きれいなお家!」

「うわ、久しぶりに来たわここ」

「うわってなんすか!?」

「そっか、レンちゃん死にかけで来てたんだっけ」

「そうそう、ほぼ記憶ないし思い出したくない」

「怖かったっすよ、あの時のレンさん」

「あはは…黒歴史確定だわ…」

「ずっと弄り倒してあげるからね♡」

「ふふふ、コード引きちぎられたい?」

「あっごめんなさい調子乗りました」

「わかればよろしい。」

この会話、懐かしい。このテンポ感、このテンション。

これがずっと続くなんて、ワクワクしてくる。

「ってか、もう夜っすよ〜?」

「そうだね、今日は色々あって疲れたよ全く…」

「ほんとほんと…」

「じゃ、おやすみ殿下。」

「おやすみ…なんて言えば良いの?これ」

「レンちゃんって呼んでたじゃん」

「いや、合わせないのも気がひけるというかね?」

「お嬢さんとかでいいんじゃないんすか?」

「いやなんかお嬢さんは解釈違いというか…!」

「どこでそんなに争ってんの!??」

「決めた!陛下で行く!」

「「紛らわしい!」」

「え〜じゃあどうすれば良いの〜〜!」

「もう寝てくださいっす!!」

「わかった殿下、もうあたしのことは公爵と呼んでくれ!!」

「よし…」

「ようやく終わったっすか…」

「おやすみ、殿下。」

「おやすみ、公爵。」

こうして、賑やかな旅の準備が終わって。

しばらくしたあと、朝の空気が旅立ちを知らせてくれた。

「「じゃ、いってきます!」」

「いってらっしゃい!いつでも遊びに来てくださいっす!!」

彼女が来ないのは残念だが、

いまは公爵との旅に集中しよう。

「公爵〜」

「なに〜?」

「どこ行く?私は東」

「ゴリゴリの西海岸だもんねこっち」

「南行ったら戻っちゃうしさ」

「まあ確かに、最後に行きたいよね」

「そこで、東に行ってぐるっとするのはどうかな、と思いまして」

「ほほう、殿下さては天才?」

ってことで、無事東行きが確定しました。

まずは東の大都市代表ディベティートにいって、

そこから海沿いのラカ・ストゥアに行く、という計画だ。

そこからの南下計画は…まあなんか、適当に考えるとしよう。

「殿下、着いたよ〜」

「うん、降りよう!」

ディベティート、到着!!!さて、何をするかが肝心。

ここはかなりこの国の中でも栄えている場所だ。

高いビル、広い駅。人も多く、活気に満ち溢れている様子。

いろんな物があるが、やっぱりここでしか出来ないことがしてみたい。

「よし、テーマパークに行くよ、伯爵!」

「お〜、なんてところでしょうか殿下?」

「ドリームキャッスル・ティートっていうらしいよ」

「名前長っ。ダサッ。夢城でいいよもう」

「夢城でいいか」

夢城まではバスで30分。

まだ昼にもなっていないくらいなので、焦らずゆっくり行こう!

二人で談笑していれば、30分なんてあっという間で。

無事、夢城に到着!!遊ぶぞ〜!

「なにする〜?」

「やっぱここはメリーゴーランドでしょ」

「コーヒーカップぶん回しは?」

「なんでぶん回すのがデフォなんだよ?ぶん回さないで?」

「幽霊は出ないお化け屋敷は?」

「それ多分ただの屋敷」

「じゃあ何が良いの?」

「だからメリーゴーランドだって」

「じゃあそうしよう」

メリーゴーランドに乗ることになったので、ここから少し奥に進もう。

あったあった、あれに乗ろう。

「「お願いしま〜す」」

「2名様でよろしいですか?」

「はい!」

「ではあちらの奥の方からお乗りください」

「は〜い」

乗って少しすると、動き始めた。

「お〜すごい!!」

「動いてる〜!!」

「殿下なんか…様になってるな…」

「え?なにが?」

「なんかうん、似合ってる」

「えまじ?やった〜」

「…」

「…」

「遅くない?」

「遅いね」

「なんでこんな遅いの?」

「公爵が落ちないように?」

「あんま落ちても怪我はしないだろ」

「…」

「…」

「「日が暮れる!!」」

マジで遅かった。カタツムリに乗ってるのかと思うくらい遅かった。

「次は〜?」

「なんか気になってきたな、屋敷」

「行ってみよ〜う!」

公爵の要望により、幽霊は出ないお化け屋敷に行くことになった!

「いらっしゃいませ、そのままどうぞ〜」

「あ、中は結構不気味だ…」

「うん…」

「結構殿下ビビってない?」

「いや?」

「…」

「…」

「わっ!!」

「ぴゃっ!!!???」

「やっぱビビってるじゃん」

「ぴゃっ…」

「どんくらいまで来たんだろうこれ」

「わかんない…」

「…」

「…」

「「話すことないしおもんねえ…」」

「なんか出てくるから良いのに」

「何も出てこないじゃん」

「あ、もう終わりだ」

「ああ…次どうする?」

「そうだね〜次…って、あれ?」

「え、どうしたの?」

「ね、ねえ殿下…最初受付みたいな人に通されたよね…?」

「う、うん」

「誰も居ないんだけど」

「え?」

「というか、人の気配すらないんだけど…」

「…え?」

「え?」

「あ、そういえば最後出たあと後ろパッて見たらさ」

「うん」

「誰かが手、振ってくれてたよね?」

「…いや?」

「う、嘘だよね?」

「いや、そんなのどこにもなかったよ」

「 う、嘘でしょ?」

「「ぴぇぇぇぇぇ!!!!」」

街:ディベティート…めっちゃ栄えてる。こっちの世界で言う横浜。

             テーマパークはなんか変。なんでかはよくわからない。市民性?

             お化け屋敷は本͇̻当̴̡̢ͨ̇̈́̕͝にͮ͟͡出̸̻̈̑͠る̡̧̲̤ͭͭ。̻͛̈́͆̃̓͂͟

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