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強欲の剣②

「マジでなんなのこれは…」


と、その時。

真なる黄金を見たスライム君がジャンプしながら形を変形させて興奮しだした。


「…えっと、これが欲しいのか?」

と言いつつスライム君の方に新なる黄金を差し出してみる。


すると、スライム君は、再び喜びの舞?をして、真なる黄金を飲み込んだ。

そして次の瞬間スライム君は俺を食った変な奴と同じような姿になってしまっていた。


「え!?ちょちょちょちょちょ待って待って俺を食べても美味しいわけないし、ましてや俺の吐く泥なんて体の中にも入れたくは無いだろ?

あ、いやでも大抵全部のことが普通だからもしかして食べてみたら大抵の人が、うーん、普通。っていうくらいの美味さはあるかもしれないな…いや、食べられたことなんて一回だけだし、感想も聞かなかったしな」


と、少しあの変な奴がトラウマ気味になっている俺はスライム君の姿を見て、軽くパニックになってしまった。



〈マスター落ち着いてください〉

とダミーコアに言われてようやく少し落ち着くことができた。


「あ、あぁ。そ、それにしてもこれは…なんでだ?」


〈進化ですよ、マスター〉


「進化?」


〈えぇ。ただ、これは普通の進化なので、体が与えたものと同質のものになるといった変化しかしないでしょうがね〉


「んん?進化に種類なんてあるのか?」


〈魂の器が大きくなるレベルアップ。ある程度の大きさになるとそこに魔力などを注ぎ込むことで可能になる存在進化。などですね。特に、存在進化の効果は劇的で、今回のような普通の進化とは比べものになりません。

例えるなら、ネズミからハムスターに変わるのが進化だとしたら、ネズミからミッ○ーマ○スに変わるのが存在進化です〉


「あぁ、うん。なんとなく凄いのだけはわかったよ」


〈後は、DPを使っての限定進化などがありますが、こちらは後遺症が残る場合が多いので、ご使用は控えめに〉


「家族みたいなもんにそんなことはできんよ」


〈…特にマスターの持つ限定神化は命の危険すらありますので、ご注意を〉


「わかったよ」

そんなやべー奴だったのかこれは。


「DP進化はしなくても、強化くらいならできるんじゃないか?」


〈できますが、効率が悪いのでモンスターに直接生き物を殺させた方が早いですよ?〉


「いや、でも生き物を殺すってのもなぁ…近所迷惑だろ?」


〈近所迷惑って…フフッ。前マスターも同じようなことを仰っておられたような気がします〉


「はっはっは。以外とそいつが俺の前世だったりしてな」


〈…いえ、それはないと思いますが、似ていることを仰っておられるのは確かです〉


「なるほど、なら俺は前マスターを超えるほどのダンジョンを作ってやるぜ」


〈尽力させていただきます〉


「あぁ、頼む。んで、早速なんだが、俺も少し特訓がしたい」


〈と、言いますと?〉


「せっかく強そうな剣をもらったんだから使いこなさないともったいないだろ?」


〈承知いたしました。ならば、剣士タイプのモンスターに私が逐一指示を出して模擬戦をいたしましょうか〉


「よし、ならそれで決まりだな…あ、でも今はナノが寝てるからまた明日な」


〈そうですね。では、マスターの強化ではなく、ダンジョンの強化をしましょうか〉


「んー場所は今の所蟻さんたちが確保してくれているからそこをどう使うかだな」


〈その前に、このコアルームを下の階層にずらしてもよろしいでしょうか?〉


「いいけど…そんなこともできたんだな。まぁ、集団転移なんてしちゃうくらいだしできないこともないのか」


〈はい…すいませんが、サターンを私に触れさせてあげてください〉


ナノの部屋に一旦戻ってナノを起こさないようサターンを連れてきてダミーコアを抱えさせる…うん、可愛い。


〈では…完了いたしました〉


え?特に何も感じなかったんだが…まぁ、ダミーコアがそう言うのならそうなのだろう。


〈さて、マスターたちの中にあるコアを具現化してくれませんか?そうすれば少なくともサターンを連れてくる必要がなくなります〉


「ん?ならなんでさっきやらなかったんだ?」


〈低階層では魔力が散ってしまうので具現化がしにくいのです。今の深さでもギリギリなので、操作出来る程度なので解放されているコアの能力は最低限のはずです〉


「へー。で、どうすればいいんだ?」


〈サターンには難しいので私がやりますが、自分のコアを意識して、そこにある異物を排除する感じです〉


「わかった。やってみる」




〜数分後〜

「じゃ、せーのっ」

ゴトン

「よし、ちょっとタイミングがずれるとコアも壊れるかもしれないとか言われた時には焦ったが、なんとかなったな」

と言いながら俺はサターンの頭をナデナデする。


〈いえ…マスター…わかりませんか?コアの周りに少しだけ漂っている魔力が見えませんか?〉


「ん?確かに言われてみれば…見えはしないけど、魔力は感じるな…というか、見えるもんなのか」


〈モンスターとして経験を積めば見えるようになりますよ。それで、このコアのことなのですが…この状態は非常に危険ですね。おそらく御二方に完全に馴染んでない状態で具現化したからなのでしょうが…〉


「なら、もう一度俺らの中に戻せばいいんじゃないか?」


〈もともとコアが二つに分かれることなんてありえなかったはずですし、二つに分けてから元に戻すというのは時間が足りないかと〉


えぇ…ならどうしろと…はぁ


「なら、俺の中に入れるよそれならまだ安全かもしれないだろ?」


〈その通りではあるのですが、マスターが持っていたコアの部分はともかく、サターンが持っていたコアの部分がどんな反応をするのか…危険です〉


「じゃ、サターンの中に入れるのか?嫌だぞそれは…それに話してる間にも何かが起こるかもしれない。いいな?」


〈わかりました…お気をつけて〉


「よしやるか…」


って、あ。そういえば、強欲マモンつるぎには願いを叶える能力があるって言ってたっけか…お守り代わりに「【強欲マモンつるぎ】」


そして、コアに手を乗せて、コアを自分の中に戻るようなイメージをする。

同時にイレギュラーなことが起こるならば、それがいい方向になるようにとお願いしながらコアが体の中に入ってくる感覚を味わった。


そして…

「よし、とりあえずこれで被害は減った…かな?」


〈マスターが暴走し始めた場合などはその限りではないでしょうけどね〉


「…はははは」


それを想定していなかったので、少し後悔する。

まぁ、今の所なんの不調もない大丈夫だろう。


〈はぁ、その笑いは何も考えてなかった。ということですね?

…さて、ごまかしの半笑いができるのなら、今は大丈夫そうですね。

なので、話を戻しますと、ダンジョンの強化をしようと思います〉


「?いや、でもコア自体は今俺の中にあるんだぜ?正直怖いから取り出したくないんだが…」


〈ですので、今日はまだ取り出さずに、私ができる範囲での強化を致します〉


「と、いうと?」


〈ダミーコアの役割というのは、マスターがダンジョン外やコアルームから遠く離れた場所にいる時の補助です。なので、そのための機能ならば今のダンジョンコア以上に解放されています〉


ここで、結論だけ聞きたいとか言ったら怒られるんだろうか…


〈故に、ここはDPを消費してどこかの部屋をマスターの居心地のいい空間に改造しましょう〉


「いやいや、それじゃ強化というか、ただのリフォームだろ?」


〈モンスターというのは自分に合った環境にいた方が戦闘能力が上がります。例えばマスターならば、泥沼とかでしょうか〉


「…身体的にも人間の頃の部屋なんかを再現したらすぐ汚れて使い物にならなくなるだろうしな…仕方ないか」


〈すみません〉


「?なんで謝るんだ?こっちのことを考えてくれてるだけなのに」


〈元人間であるマスターには苦痛が伴ってしまうでしょうから〉


「気にすんな…この世界に来たのは俺の我が儘の結果なんだからな。むしろ、こっちが迷惑をかけるな…すまん」


〈このままでは、互いが互いに謝り続けてしまいそうですね…

では、話を戻しましょうか。今一番大きい部屋は…〉


「ここの部屋だが、ここはコアルームだからな…いっそ次の階層まるまるひとつ分を俺の部屋にしてくれないか?」


〈ふむ…階層の入れ替えもある程度のDPがあればできますし…私もその意見に賛成です〉


お、これで俺のプライベートができるわけだな!?


「よっしゃ!!蟻さん達ついてこい…っていないんだった」


〈あ…私も忘れていました…〉


なら何をするか…って何回目だこれ


「そういえば、スライム君の進化って度くらいで終わるんだろうか?」


〈マスターがスライム君に渡された金属のランクにもよりますが、大罪の悪魔からの贈り物みたいなものでしょうし、長くて一週間ほどでしょうか?〉


長いな…せいぜい2日だと思ってた。


「んーそんなにかかるのかー。もっと早いと思ってたから残念だ」


〈進化が終わったらたくさん可愛がってあげてください〉


「そうだな」






「というか、真なる黄金。スライム君に渡しただけで、どんなものなのか全くわかってないじゃん」


〈スライム君が進化し終わってから調べる方が情報量が多いので、後回しにしようと思っていたのですが…気になりますか?〉


「あぁ、気になる【生成:真なる黄金】」


また、空中からグデーっと金色の物体が出てくる。

なんとなく木の棒で糞をつつく感覚で強欲マモンつるぎで突いてみる。


すると、面白いことに、真なる黄金が…いちいち言うのも面倒だから真金でいいや…俺の思い通りに動いてくれることがわかった。


なので、強欲マモンつるぎと似たような形の剣に変形させて、憧れの二刀持ちをしてみる…絶対使えないけど、楽しかった (小並感)


名前は強欲マモンつるぎに合わせると同時に名前がかぶらないように、強欲ごうよくけんと名づけた。


他にも、壁にしたり、防具にしたり、他の形の武器にもできた。まぁ、剣主体になるだろうからあんまり他の武器にできるっていうのは意味ないけどね。

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