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魂力と魔力とMPと

「っ!て、え?あぁ、戻ってきたのか」


〈マスター、大丈夫ですか?気合だ!という単語をつぶやいておられたかと思えば、急に黙り込まれたのですが…〉


「心配してくれてありがとうな…」


あ、マモンの爺さんに剣の出し方教えてもらってねぇじゃんか…よくある方法を試してみるかな。


「【強欲の剣】!!」


俺がそう言って、剣を構えるふりをする。すると、その両手の中に金ピカに光る剣があった…


「う、うぅん。ま、まぁ確かに異常ではあるんだが…これは間違いなくナノが目を痛めるな…」


〈マ、マスター?説明して、いただけるのですよね?〉


「おっと、ごめん、忘れかけてた」


〈…はぁ、まぁ、それは後ででいいです。それで、その剣で何をされるのでしょうか?〉


「えっと、確か自動的に魂力を吸ってくれるはずなんだけど…」


〈!!マ、マスター。そ、それは呪いの武器なのでは!?〉


「え?呪いの武器?」


あの爺さんの怨念がこもって…あの爺さんにそんなものはなさそうだな。となると、悪魔の剣だからかな?


「あぁ、多分これが悪魔からもらった剣だからだと思うんだけど」


〈…私に頭はないですが、もし頭があったら抱えているでしょうね…〉


「そんな危険なものなのか?」


〈度合いによります。もし、それが魔王級なら逆に安心なのですが…基本的に、魂力を自動で吸う武器というのはその元の持ち主が願えばすぐに変わります…

例えば、今すぐにマスターの魂を食べたいと思ったらあっけなく食べられて終わりでしょう。〉


「なんで魔王級だと安心なんだ?」


〈その次元になると、剣の貸与ではなく加護という形になるからです。貸与は、先ほども伝えた通りの結果になるでしょう。

ですが、加護という形であれば変更することはできません。

変更した瞬間、人間と神はその悪魔に敵対します。それが悪魔と人間と神が交わした誓いなのです〉


「へー。そういえば、マモンの爺さん、加護って言ってたってか…まぁ、七つの大罪のうちの一つの悪魔だしな」


〈…マスター?聞き間違いでなければ、七つの大罪…と?〉


「え、あ、あぁ、マモンの爺さんは強欲の悪魔だ…あ、やっぱり俺がそんな存在から加護をもらえるようなやつじゃないって?」


〈いえ、そういう意味ではないのですが…七つの大罪という単語は少し…なにか引っかかるのですが…〉


「何でだろうな?これも前マスターが関わってくるとか?」


〈!!はい〉


「ん?ここだけはちゃんと答えるんだね?」


〈明確に思い出したことが一つありましたので…前マスターは、七つの大罪の悪魔に飲み込まれた前マスターの友達を殺しています〉


さすがに、この情報には冷や汗をかくほかない。


「…なるほどな…だけどな、ダミーコア俺はこの剣を使うぜ (なんせ、異常に見えるからな)」


〈…それがマスターのご意思であるならば〉


「ありがとな…それにしても何も感じないんだが…意識を集中させる必要があるのかな?」


‘そんなことする必要はないぞ?’


「…え?マモンの爺さんか?」


その声?は隣にいるダミーコアにも聞こえているようで、驚いているような気がする…なんで分かるんだ?まぁ、いいや。


‘ふむ、儂とお主との間に魂力の経路パスをつないでおったのじゃよもう少しで儂の方にお主の魂力が送られてくるはずじゃ’


「そりゃよかったよ…ところで爺さん、一つ質問いいか?」


‘なんじゃ?’


「いや、俺のダンジョンのダミーコア…って言ってわかるかな?」


‘ほう…お主、ダンジョンマスターだったか…それで?’


「そいつの話だと、七つの大罪の加護を得た奴が暴走したって言ってるんだが」


‘…それで心配になったのか。理由は単純じゃ、儂が特別…といったところで信用はされないだろうが、基本、七つの大罪の悪魔には話が通じないといっても過言ではないのじゃよ’


「…え?」


‘例えば、そうだのう…暴食の加護を持つものがいたとしよう。ベルゼブブは力とカルマを溜めることに貪欲じゃ。


故に、会話なぞ必要ないとまで言い切っておったわ…あの時は儂の力で会話する程度にしておったが、言い換えてみれば七つの大罪の悪魔のような強大な力を持つものでないと会話すらできんのだ…


その剣の効果はそのうちわかるだろうと思って行っておらんかったが、そのうちの一つに欲望強化がある


が、儂と対話できとることからもわかるように、儂の加護を持っておるからといって会話ができなくなることはない


人間の愛情という分野関しては色欲が管理しているのだが、一部は儂の管轄だからのぉ。

対話ができなくなるようなことにもならないというわけじゃ’


「なるほどな…いやでも欲望を刺激されているような感じはしないけど?」


‘まぁ、まだお主との経路パスがまだ完全には繋がっていないしのぉ…もうすこしのはずじゃよ’


と言われた数秒後、たしかに俺の体の中から何かが抜けて剣を握っている手に集まっているのが分かった。


‘ふむ。やはりお主の魂力は美味い’


…そんなところが異常でもそんなに嬉しくないんだが。というか、やっぱり欲望が刺激されている感じがしないのだが、何故だろうか。


‘あ、そうじゃ。お主がダンジョンマスターだと分かったから別に伝える必要は無いんじゃが、魂力は使えば使うほど気分が悪くなるはずじゃ。まぁ、ダンジョンがMPを吸ってくれるじゃろうから、なんの問題もなくなったんじゃがの’


「ん?ちょっと待ってくれ爺さん。魔力やらMPやら魂力やらなんか魔法に関連してる言葉が沢山出てきたけど、何が違うんだ?あ、でも魔力より質がいいのが魂力ってのは聞いたな」


‘ふむ…等式で表すならMP+魂力=魔力じゃな。まぁ、本当はもう少しあるのじゃが、基本的には魔力はその二つから出来ておる’


「ん?MPと魂力って何が違うんだ?」


‘MPとは、人間が使える魔力の領域のことじゃな。

魂力を使って引き起こす現象は、魔力を使って引き起こす現象の中でも、一、二を争うほど規模が大きいのだが、それこそ扱うには魔力から生まれてきて、その扱いに長けているモンスターや魔族が頑張ればなんとかなるというレベルの代物。

それ以外の種族なら、使うことなど不可能…いや、認識することすらできんのじゃ’


「へー。ってことは人間が使える魔法ってもしかしてしょぼい?」


‘そんなことはない。たしかにMPを使っての現象と比べれば魂力が引き起こす現象は凄まじいの一言であろう。だが、MPは魂力を使った残りカスのようなもの…モンスターと戦えば基本的には魂力を使ったものになるじゃろうし、大量の魔力を消費するじゃろうから、MPが人間から見たら山ほど出てくる。

さらには、人間達も知らず知らずのうちに周りの空間に放出しておる…つまり、膨大にある。


要するに持久戦向きなのじゃ…


と言ってみたものの、モンスターにもMPは扱えるし、人間の方が圧倒的に不利なんじゃがの’


だめじゃん。うん。人間のまま来なくてよかったかも。

…あれ?そういえば、ダミーコアとの魔力操作練習の時、普通に魔力だけ流されてたんだが…つまり、あの時俺は流し込まれた魔力を一生懸命MPと魂力に分けていただけだったってことになるのか?…悲しくなるから考えないでおこう。


「それで?さっきまでの話からすると、MPをどうにかしないといけないんじゃないのか?」


‘だから大丈夫じゃと言ったじゃろうに…ダンジョンはモンスターから出てくるMPを使う人間とは逆なのじゃ。

MPを集めてそこからほんの少しの魂力を集める機能がある…但しこの魂力の行き先は儂ら大悪魔なのじゃがな…

忌々しい神が、おやつやるから我慢しろとか言いおったんじゃ

あやついつか殺して…いや、我が化身がきっと殺してくれることじゃろう’


〈ちなみに、残った少しの魂力を取られた後のMPは、DPに変換されています。なので、これからはマスターからもDPができるようになりますね〉


「なるほど。それはよかったんだが…爺さんの方の話か色々急な上に、わからない部分もある…まず化身ってなんのことだ?もしかしなくても俺のことなのか?」


‘そうじゃ。我々七つの大罪の悪魔の加護を持っているものは、もっている加護の名を冠した、化身となる’


「ということは、さしずめ俺は強欲の化身か?」


‘そういうことになる’


「んじゃ次。神様いるのか」


‘そら儂ら悪魔がおるんじゃから天使もおるじゃろう’


「そんなの常識だろ?みたいな言い方されてもな…」


‘はぁ。カルマの話はしたじゃろ?そこでわかるものじゃと思っとったんじゃが’


「んと、つまり大罪に対応するような人間がいるように、天使とかにも対応する奴がいるってことか」


‘その通りじゃ’


「最後…そんなに美味しいのか?魂力って」


‘そりゃぁもちろんじゃよ…ただ、儂らが食うてうまいと感じるのは悪人の魂力なんじゃが、なかなか本当の悪人というやつはダンジョンにきてくれなくてのぉ…わしら悪魔は、神に騙されたのじゃ…

逆にあ奴らは、神殿なんぞ立ておって、そこにいる奴らの魂力を美味しく食うておるというわけじゃ


そうとも知らず、人間はあ奴らに魂力を送りまくっているのだから、それはそれで面白いのじゃが、やはり儂らも美味い魂力がほしくて、ダンジョンの中で適応できそうな奴がいたら呼びたしOKにしておったらお主に呼び出されたというわけじゃよ’


神に騙される悪魔っていったい…悪魔を騙す神も大概だけどさ。


「…うん。まぁ、覚えとくよ」


‘頑張れよ?’


「はいはい」


‘うむ。宜しい’


宜しいのか…本格的に悪魔というものが分からなくなってきた…今のところ完全に美味しいものを友達にだまし取られた子にしか見えない


「さてと、あとはそうだな…さっきから別に欲望が強化されているような感覚がないんだが?」


‘あぁ、それはじゃな。お主がまだ欲望を抱いておらぬからじゃよ…その時になったらわかるはずじゃ’


「ふーん。じゃあ、この剣の残りの能力とか教えてくれないか?」


‘一つ目はさっき言った通り欲望強化じゃな。

それを利用した効果が、欲望共鳴。お主の欲望を叶えるべく場面に応じて能力を上昇させる。また、お主の欲が尽きぬ限り壊れることがない。

まぁ、最初は少ないのじゃが、加護をもっと与えれば、お主は化身の中でも最強の存在になるじゃろうて’


「…最強か…そういう異常もあるんだったな…今まで完全に平均値だったから忘れてた」


‘お主が平均じゃと?’


「ん?何か言ったか?爺さん」


‘いや、お主の記憶しか除いていないわしがどうこう言えることではない。さっきのは忘れてくれんか?’


「?まぁ、聞いてなかったからいいや」


‘…ふむ。それでじゃな。お主が最強になり得ると言ったのは、お主のステータスから言っても明らかじゃ’


「え?俺のステータス見れてるのかよ爺さん!?」


‘当然じゃ。儂を誰だと思っておる。一度興味を引かれたものに関しては何がなんでも手に入れてみせるぞ?’


…この辺には少し狂気を感じるな…さすが悪魔だ。ってそんなことはどうでも良くて、俺のステータスの話だよ!!

狂気を感じる…ブーメランかな

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