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地底の未来  作者: Spumante Rock


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第14話 再開と交錯 ― 見えない未来 ―

いつも読んでいただきありがとうございます。

品川駅から乗る電車の車窓から街灯りが流れていく、


『臨時放送です――全国の通信網は、明日の午前10時に完全復旧予定。

10時より芦田首相による記者会見を全局同時に放送いたします。

国民の皆さまは、安全な場所で続報をお待ちください。』

タクシーを降りる時に響いていた情報


「……明日の10時、さっきタクシー降りるときの記者会見の情報聞いた?」

迅が呟いた。

梓は、吐く息を見つめながら言った。

「うん、明日の10時って言ってた、

 だったら、名古屋に行かない方がいいよね?

通信が戻れば、香坂さんとも連絡が取れる、手段はあるはず、」


「うん。名古屋で動くより、コチラで待つ方が確実だ。」

迅は頷いた。


「今日は遅いし鎌倉に戻ろう。」

その後、2人は一言も話さないまま鎌倉駅に到着した、


「明日、いつも香坂さんと桧山さんと会ってたカフェに行こう」

「あのカフェなら、落ち着いて考えられる。」


桧山の事が気がかりだった、

ラジオの情報を信じたくない思いでいっぱいだった、

何を話して良いかわからないまま、

ギクシャクしていた2人

なによりもひどく疲れていた、、、


「今日は帰って寝よう、送っていくよ。」

ぎりぎりの精神状態だったが

迅は何とか笑顔を絞り出し、梓を送った。

「おやすみ、また明日ね」


迅は1人で歩きながら、自分の行動が正しかったのか、

振り返っていた、

桧山さんが殺されたのなら、正当化なんてできない、

無力な自分を正当化してはいけない、

只々、押し寄せる恐怖を自分のモノにしようと後悔と戦っていた。


***場所は、内閣機密情報室。

片山洋介は、桧山のPCを前に立っていた。

黒いスーツの襟元を直しながら、

無表情で指示を出す。

「各テレビ局に送られた密告映像、すべて回収したな?」

「はい、全局確認済みです。」

部下の報告に、片山は頷いた。

「内容を編集する。まず、橘の脅迫映像からだ。」

「平泉議員の件ですね。」

「そうだ。」

片山はモニターに映る映像を見つめる。

そこには、あの夜、橘が平泉を脅す姿があった。

「この後に続けろ!国仲あやの自殺報道と彼女の遺書、

そして、裏金・企業献金リストだ。」

スタッフが一瞬、顔を強張らせた。

「しかし、それを……公に流すのは……」

「いいからやれ。」

片山の声が、静かに空気を凍らせた。

「QRコードを挿入して、

政治家全員の住所とスケジュールが開けるように編集しろ。」

スタッフが震える声で聞き返す。

「国民が……政治家を……」

「そうだ。」

片山は、わずかに口角を上げた。

「国民の怒りは、殺意へ変わる。

彼らに“正義”をやらせるんだ。

明日の首相会見、その映像をジャックして流せ。

これで――チェックメイトだ!!」

ここで初めて、内閣機密情報室内は悟った、

片山がやろうとしている全ての結末が、

腐敗した政治を変えられるかもしれないと、

今までの片山の行動は、政治家の為に行動しているのだと、

誰もが思っていた、

だから政治家自身も絶大の信頼を寄せていたのも事実

今回の政府の指示も、警視庁に向け

「片山の指示に従え」と、指示するほど、

橘議員ですら、片山は自分の為に動いていると思っている。

でも、違った。

誰も予期できない裏切りだ、

そして片山は、内閣機密情報室のメンバー全員にこう言った

「ここにいる全員は、これから歴史をただす仕事をするんだ!

 ここにいる誰もが、今まで政治家の為に行動していた、

 企業献金裏金、他国賄賂、自己中心な私利私欲の隠蔽、様々な理不尽を

 もみ消してきた君たちだから伝えよう!!今がその時だ!!」


内閣機密情報室のメンバー全員の目が変わった、それは国の分岐点と

全員が核心した瞬間だった。


片山は完全に、政治家を騙し 反乱軍を内閣の中で誕生させる事に成功した。


片山は桧山のノートPCを手に取り

「このデータはもう不要だ。全てフォーマットしておけ。」


「了解しました。」

スタッフがPCを受け取り、電源を入れる。

モニターが光り、データフォルダが開いた瞬間――

小さな通知音が鳴った。

《送信中…》

スタッフは一瞬、手を止めた。

「……ん? 今、メールが……?」

だが、画面はすぐに暗転した。

通信ランプが一瞬だけ点滅し、消える。

(この瞬間、すでに――)

内閣機密情報室の内部通信は、政府の中でも最優先に復旧していた。

送信されたメールは、誰にも気づかれぬまま、

香坂宛に自動転送されたのだった。


「フォーマット完了しました。」

スタッフの声が響く。


片山は頷き、背を向けた。

「よし。あとは明日の10時だ。」

足音が、無機質な床に響く。

扉の向こうに消えていく。


――翌朝、8時30分鎌倉のいつものカフェ


迅の姿があった、、ドアを開けようとした時

後から梓の声がした、、

「おはよう!迅くん」

振り返るとそこに、いつも通りの明るい梓が立っていた、

「おはよ早いね~、俺はなんだかねむれなくてね」

「迅くんひどい顔してるよ」

そう言って、梓はほほ笑んだ。

迅は少しホッとしていた、いつもの梓に戻っていたように感じた。


「もうすぐ、全てが繋がるかもしれないんだ。」

梓が小さく頷く。

「うん……でも、何か嫌な予感もする。」

迅はそう言いながら、

鎌倉の海沿いにある、あのカフェのドアを開けると、

窓際に、ひとりの男が座っていた。

新聞を広げ、ゆっくりと顔を上げる。

「……香坂さん……?」

梓の声が震える。

その男は、ゆっくりと微笑んだ。

「君たちも、生きていたか。」

香坂は生きていた。


死んだはずの男が、そこにいた。

波の音が静かに店内に響く。

香坂はカップを置き、

二人の方を見つめた。

「桧山は?」

二人は沈黙する。

そして、静かにSDカードを差し出した。

「……これを、預かってます。」

香坂は受け取り、

掌の上でそれを見つめながら、呟いた。

「これは何だ?桧山から預かったのか?」


迅と梓は、顔を見合わせ「パスワードなんて知らないですよね、、?」

ここまで読んでいただきありがとうございました。


引き続き次回もお楽しみ、いただけると幸いです。

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