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5話 気に入っちゃって〜

今回も日常回です。


シンは昨日皆に唐揚げをご馳走し、現在は昼にてアルとリア共にシンの自室でセリーの授業を受け終わり3人は雑談を始めた。

「白霧の森ってマジで危険な場所だったんだなぁー」

「そうね、まさかダンジョンがあったなんて」

「それに、霧の中でもはっきりと見える魔獣や魔物がいたなんて」

「脅威は賊だけだと思ってたしね」

「ええ、全く警戒してなかったわ」

「ハクに感謝ですね」

3人は昼寝をしているハクを見た。

コンコンと扉をノックされ声をかけられた。

「シン、いるかな?」

「はい」

ガチャッと入ってきたのは父のウィルだった。

「父様どうされたんですか?」

「アルとリアもいたのか、ちょうどいい3人には社交界に出てもらいたいんだ」

「「「社交界ですか?」」」

「ああ、年に一回5歳になった王族や貴族は社交界でお披露目をしないといけないんだ」

「社交界かー」

そう言ってシンは嫌な顔をした。

「シン様はかしこまったのが苦手ですからね」

「一応僕王子だからいっぱい挨拶されるんだろうなぁー」

「それは当たり前よ、王族や高位の貴族には付き物よ」

「それと社交界の食事には唐揚げを出したいんだ」

「え?社交界に唐揚げを出すんですか?」

「ああ、あれはすっごく美味しかったからね、料理長にレシピを教えてくれないかな?」

「教えるのはいいですけど唐揚げを出してなにか言われません?」

「最初に見た時は不思議だったが食べたら美味しく見えるものだよ」

「そうね」

「そうですね、社交界に出しても問題ないと思いますよ」

「そうなんだ、ならこの後料理長にレシピを教えてきますよ」

「ありがとう、社交界は今回この国で行われる」

「ハクは一緒ではダメですよね?」

「構わんぞ」

「いいのですか?」

「ああ、だが躾をちゃんとしておくのだぞ」

「ハクは人を襲ったりしませんよ!」

「違うわよ、ハクが料理を勝手に食べないようによ」

リアがシンに言った。

「あーなるほど、じゃあ今日から練習しないとね」

「それと何かあった時のため意思疎通を練習しとくといい」

「意思疎通ですか?ハク大抵の事は言えば分かりますよ」

「言葉に出さなくても使役系のスキルがあれば意思疎通できるんだよ、念話と言われている」

「そうなんですか!」

ウィルにそう言われシンは試しにハクを念話で呼んでみた、そうするとハクは起き出しシンの元へと歩いてきた

「おお!すごいぞハク!」

「ウォン!」

「それじゃあも1回」

そう言ってシンは右手を出し念話でハクに言った。

右の前足を手に乗っけて!

ハクは右手足を振りかぶってシンの左頬にパンチした

「ぶべぇ」

「ちょっとハク!手に足を乗っけるんだよ!」

「まだ、はっきりと伝わってないようだね」

「良いパンチだったわよハク 」

シンの言葉にウィルが答えリアはハクを撫でながら言った。

「それとハクに首輪かなにかつけておきなさい、それとこれ」

ウィルから渡されたのは銅色のカードだった。

「これは?」

「それは従魔登録カードだよ」

「ありがとうございます!」

「それでは、社交界への準備頼んだぞ」

そう言ってウィルはシンの自室を出て行った。

「社交界ねぇー、一人で大丈夫かなー」

「何言ってるのよ私はシンの婚約者なのよ、そばにいるわ」

「私もシン様のお傍にいますよ」

「あ、それなら何かあったらお願いね」

「任せなさい」

「お任せ下さい」

そう言ってリアとアルはシンの自室から出て行った。

「それじゃあ料理長にレシピを教えてくるか、ハクついでに料理を我慢する練習もしようか」

「ウォン!」

シンとハクは厨房へと向かった。

..

.

俺は今厨房に来て、スキンヘッドの料理長に唐揚げのレシピを渡した。

「シン様この唐揚げという料理を実際に作って貰えませんか?」

「いいけど、なんでこんなに料理人がいるの?」

シンの目の前には料理人が10人いた。

「昨日シン様の料理を食べたメイドが「シン様の料理は超美味しいですぅ」っと自慢しに来たので実際に食べてみたいと思ったのです!」

料理長のベトラムが言い他の料理人達も頷いていた。

「わ、わかったよ」

「ありがとうございます」

そう話しているとセリーが厨房に入ってきた。

「シン様お願いがございます」

「どうしたのセリー?」

「昨日シン様から頂いた唐揚げを他の者たちの分まで食べてしまったメイド達がいましてもし宜しければ食べれなかった者たちの分の唐揚げを作って貰えませんか?」

「日頃皆には感謝してるんだそれぐらいいいよ」

「感謝申し上げます」

「でも、一人で作るの時間がかかるんだけどー」

「ご安心を私も手伝いますし昨日罪を犯した3人のメイドにも手伝わせます」

「我々も手伝います」

メイドのセリーと料理長ベトラムが言い他の料理人も頷いていた。

厨房ではシンが中心となり大量の唐揚げを作っていた。

「そこ!ちゃんと鶏肉の筋をとって!」

「は、はいシン様!」

「そこ!鶏肉に満遍なく片栗粉をつけなさい!」

「はいシン様!」

「そこ!唐揚げから目を離さない焦げますよ!」

「わかりましたですぅー」

シンの元厨房では活気に包まれ、テーブルには超大量の唐揚げとマヨネーズが食器と共に並んでいた。

「じゃあ皆で食べようか!」

「「「はい!」」」

料理人とメイド達がパクパクと唐揚げを食べていく。

「これは!外の衣がサクサクで中には肉汁が閉じこもって噛んだ瞬間に口にひろがる!」

「調理工程が複雑で参考になりました!」

「うんめぇ〜」

「あの子達が残さず食べるわけだわー」

「美味しいすぎて手が止まりませんわね!」

料理長と料理人、メイド達が食べながら言っていた、その光景をみなから罪を犯した3人のメイドが声を上げた

「セリー様私達も食べたいです!」

「そうです、我々も料理を手伝いましたし!」

「セリー様反省してるのですぅ〜」

その言葉に対してセリーは言った。

「ダメです!シン様がメイドの皆へと唐揚げをくださったのです!それを貴方達だけで食べ尽くしたのです」

「「「ガーン!」」」

メイドは落ち込みながら調理の片付けをしていた、シンはそれを見て言った。

「ほら、3人とも唐揚げたくさんあるから食べなよ」

「シン様ありがとうございます!」

「感謝します!」

「たくさん食べるですぅー」

3人のメイドは唐揚げを貪り食った。

「シン様は甘いですね」

「大目にみてよ」

「今回だけですからね」

セリーは微笑んで言った。

「シン様!社交界で皆様を唐揚げでもてなしてみせます!」

ベトラムが言いそれに合わせて料理人達も頷いた。

「お願いね、それとレモンて言う果物ってある?」

「ソースの味付けに使っています」

「レモンに少しかけてみてよすっごく合うから」

「分かりました試してみます」

「じゃあ僕は隣の厨房を少し借りるね」

「わかりました、ご自由にお使いください」

シンはハクと共に見習い用の厨房にきた。

「よし、ハク!いいって言うまで唐揚げを食べるなよ!」

「ウォン!」

シンは床に小皿を置き唐揚げを一つ置いた、その瞬間ハクは唐揚げを食べた。

「ガブッ」

「ちょっと!まだダメだよ!」

「クーン」

「いい?いいって言うまで食べないでよ!」

「ウォン!」

ハクはまたもやすぐに唐揚げを食べた。

「ガブッ」

「ハク!誰もとったりしないから!」

「クーン」

「少しだけ我慢しような」

「ウォン」

シンは小皿に唐揚げを置いたがハクはすぐには食べなかったが前足を上げて窓を指して吠えた。

「ウォン!」

「何かあるのか?」

シンがそう言って窓を見てる隙にハクは唐揚げを食べた。

「あ!ちょっとダメだって!」

「シン様こちらの干し肉でお試しください」

セリーはシンに干し肉を渡した。

「えーさっきと同じだって」

シンはそういいながら皿に干し肉を置いた、だがしばらくしても食べない。

「よし、いいぞ食べて!」

っと言ってもハクは干し肉を食べない。

「やはり唐揚げが美味しすぎたのでしょう」

「えーー社交界唐揚げが出るのにー」

「諦めるしかありませんね」

セリーにそう言われシンはガックリとした

「父様が言っていたけど従魔用の首輪とかってどこにあるの?」

「街に従魔専用の店がございます」

「じゃあハクと一緒に行ってくるから場所を教えてくれる?」

「シン様護衛なしではダメですよ」

「ハクがいるから大丈夫でしょ?」

「ダメです、護衛一人と私も参ります、馬車も用意しますので」

「わ、わかったよ、お願いねセリー」

「かしこまりました」

そうして話がまとまり厨房を出てシンは外出の準備をして、しばらくしてから城門へと来ていた。

「セリーと護衛のクトリュフはわかったけどなんでシーナ姉様がいるんですか?それに教会の人みたいな服は?」

城門にはセリーと護衛の騎士団長補佐のクトリュフと白い修道服のような服をきたシーナがいた。

「教会の人みたいじゃなくて列記とした聖女ですぅ〜」

「そもそも聖女って勇者と共にいるんじゃないの?」

「なにそれ?聖女って言うのはね地上での神の使いって感じなのよ、神託を受けたり、各国で怪我や病気などを治したりしてるのよ!たまに書類仕事もするけどねー」

「すごいじゃないですか!」

「えへへ、シンくんに褒められちゃった!」

「尚更なんでいるんですか?」

「いいでしょ!お姉ちゃんはシンくんと買い物したいのよ!それに5年ぶりに城に帰って来られたのよ!」

「そうだよね、休暇が終わったらまたいつ会えるか分からないもんね」

シンは悲しそうな目でシーナを見て言って、言われたシーナは言った。

「分かったわ!お姉ちゃん聖女辞めてくる!」

「ダメに決まってるでしょ」

シーナが言った言葉に対してセリーはシーナの頭をバシッと叩いて言った。

「イタっ!何するのよ〜」

「買い物っていってもハクの首輪を買うだけですよ?」

「シンくん社交界に出るんでしょ?それだったらドレスコードを準備しないとね、早く行きましょう」

そう言いながらシーナがシンを馬車に押し込んだ。

...

..

.

「まずは王宮御用達の服屋に行きましょう!」

「僕がいつも来ている服を作っているところ?」

「その通りです、お店の名前は服屋マーガレットです」

話している間に服屋マーガレットに着いき外見はピンク一色の建物だった、馬車を降りると店の前にポニーテールでピンク色の髪、服はピンクのドレスを着たムキムキのオカマが立っていた。

「あらぁ〜シーナちゃんおひさしぶりぃー」

「マーちゃんお久ぁー、今日はね弟のシンくんの社交界用の服を仕立てて貰える?」

シーナはシンを見て言った。

「あらぁ〜初めまして服屋マーガレットの店主マーガレットよ〜マーちゃんって呼んでね〜」

「シンですよろしくお願いしますマーちゃん!」

「よろしくねぇ〜早速選びましょうかぁ〜」

シン達は服屋に入り早速シンは着せ替え人形となった。

「青めのセミフォーマルがいいわねぇ〜」

「これでお願いします!」

「分かったわぁ〜調節が終わったら城に届けるわぁ〜」

「ありがとうございました」

「シンちゃん〜また来てねぇ〜」

シン達は服屋を出て馬車へと乗った。

「それではハクの首輪を買いに行きましょう」

「ウォン」

クトゥルフがそう言ってハクは吠えて同意した。

シン達は古びた建物へときた。

「こ、これはこれは今日は何用ですかな?」

中年のやせ細った店主が言う。

「従魔の首輪が欲しくてね」

シンはハクを見て言った。

「なるほど分かりましたご自由に見ていってください」

「そうさてもらうよ」

シンはそう言って首輪を見回りシンは水色を基調とした首輪を手に取った。

「ハクはめてみてもいいか?」

「ウォン!」

カチャッ

「どうだハク?」

「ウォン!」

「気に入ったみたいだね、これを買おうか」

シンは店主を呼びこの首輪を買うと言うと店主は驚いたようにして言った。

「こちらは今日入荷したばかりで首輪には素早さが上がる付与がされております」

「へぇー付与なんてあるんだそれに素早さが上がるならハクにピッタリだな」

「ウォン!」

そ言って首輪を買って店から出て馬車に乗った。

「シン様城に戻りますか?」

「ちょっと武器屋に行ってみたい」

「シンくんも男の子ねぇ〜」

「国一番の武器屋に向かいましょう」

シン達は武器屋に着き、店の中にいたのは小さいおっさんだった。

「らっしゃい、王族が来るとわなー」

「ちょっと武器が見たくてね」

「ああ、好きに見てけ」

俺は店の中の色んな武器を見て行き、薄水色の刃の短い剣を取った。

「なんかしっくりくるなぁ」

「それは魔鉱石でてきたショートソードだ試し斬りしてみるか?」

「お願いします!」

シンは店内で丸太で試し斬りをした、シュッと丸太を切った。

「ほう、いい剣筋だな」

「ありがとうございます、でもこの剣良いですね!」

「どうだ買うか?」

「よし!買った!」

シンは見るだけだったが勢いで剣を買ってしまった。

シン達は馬車に乗り城へと向かった。

「シンくん見るだけじゃなかったの?」

「いや〜この剣が気に入っちゃって〜」

シンは鞘に収まった剣を見ながら言いシン達は帰路に着いたのであった。

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