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ようこそ、ハルミのカオスな日常へ!  作者: あじせ
家庭内混乱マニュアル:初心者版!
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95/107

第95話 価格戦争

【緊急速報】“誰も死なない料理”を検索するところから始まりました。

― レシピ不明、材料不明、カートは反抗期。それでも二人はレジを目指す!! ―

冒険は。


 


調味料売り場から。


 


始まった。


 


……たぶん。


 


少なくとも。


 


二人は。


 


そこを。


 


調味料売り場だと。


 


思っていた。


 


ハルミ。


 


棚から。


 


一つ。


 


袋を取る。


 


妙に。


 


おしゃれ。


 


シンプルなデザイン。


 


きれいな文字。


 


そして。


 


レモンの絵。


 


どう見ても。


 


ちょっと。


 


高級そう。


 


「見て。」


 


ハルミ。


 


自信満々。


 


「これ。」


 


「絶対。」


 


「ちょっと高級な。」


 


「調味料だよ。」


 


サイコ。


 


受け取る。


 


くんくん。


 


匂いを嗅ぐ。


 


眉をひそめる。


 


「……」


 


「なんか。」


 


「強くない?」


 


「濃縮タイプなんだよ。」


 


「すっごい。」


 


「濃縮されてるけど。」


 


その時。


 


店員が。


 


通りかかった。


 


袋を見る。


 


二人を見る。


 


一瞬。


 


止まる。


 


「……」


 


何か。


 


言おうとする。


 


でも。


 


やめた。


 


そのまま。


 


歩いていった。


 


ハルミ。


 


満足そうに。


 


うなずく。


 


「ほら。」


 


「店員さんも。」


 


「何も言わなかった。」


 


「普通の商品だよ。」


 


サイコ。


 


袋を。


 


くるっ。


 


裏返す。


 


読む。


 


ぱちっ。


 


瞬き。


 


もう一回。


 


読む。


 


「……ハルちゃん。」


 


「ん?」


 


「これ。」


 


「……多目的。」


 


「油汚れクリーナー。」


 


沈黙。


 


ハルミ。


 


考える。


 


「……キッチン用?」


 


「キッチンを。」


 


「掃除する用。」


 


「……」


 


「私たち。」


 


「料理に。」


 


「洗剤入れるところだったよ。」


 


ハルミ。


 


一秒。


 


考える。


 


「でも。」


 


「衛生的には――」


 


「ハルミ。」


 


「はい。」


 


「戻します。」


 


「戻します。」


 


二人。


 


ものすごく。


 


自然な顔で。


 


商品を。


 


棚へ。


 


戻した。


 


何も。


 


起きてません。


 


そんな顔。


 


隣では。


 


調味料を選んでいた。


 


一人の。


 


おばあさん。


 


二人を。


 


じーっ。


 


見ていた。


 


まるで。


 


人生に迷った。


 


若者たちの。


 


ドキュメンタリーを。


 


見ているような。


 


そんな。


 


優しい目だった。


 


五分後。


 


曲がるカート。


 


買い物リスト。


 


なし。


 


自信。


 


ほぼ。


 


なし。


 


「ねえ。」


 


サイコ。


 


ついに。


 


聞いた。


 


「私たち。」


 


「結局。」


 


「何作るの?」


 


「アイデアは。」


 


「あったよ。」


 


「……あった?」


 


「今は。」


 


「もうちょっと。」


 


「概念になった。」


 


「ハルミちゃん。」


 


「落ち着いて。」


 


「落ち着くのは。」


 


「私の方だよ。」


 


ハルミ。


 


スマホを。


 


取り出す。


 


検索。


 


入力。


 


そして。


 


売り場の。


 


ど真ん中で。


 


止まった。


 


「大人数。」


 


「安い。」


 


「簡単。」


 


「誰も死なない。」


 


「料理。」


 


サイコ。


 


真顔。


 


「完璧な。」


 


「検索ワードだね。」


 


「でしょ?」


 


検索。


 


ぽちっ。


 


「……あ。」


 


「出た。」


 


「何?」


 


「これ。」


 


「おいしそう。」


 


「作れる?」


 


「無理。」


 


「私。」


 


「作れる?」


 


「無理。」


 


「……」


 


「じゃあ。」


 


「どうするの?」


 


ハルミ。


 


真顔。


 


「覚える。」


 


サイコ。


 


真顔。


 


「なるほど。」


 


二人。


 


こくっ。


 


頷く。


 


まるで。


 


これから。


 


歴史に残る。


 


失敗をする。


 


二人の。


 


科学者だった。


 


「材料。」


 


「玉ねぎ。」


 


「トマト。」


 


「鶏肉。」


 


「クリーム。」


 


「簡単。」


 


「簡単。」


 


「簡単。」


 


「簡単。」


 


開始。


 


玉ねぎ。


 


四個。


 


理由。


 


特になし。


 


トマト。


 


いっぱい。


 


理由。


 


なんとなく。


 


鶏肉。


 


大きいパック。


 


一つ。


 


……からの。


 


もう一つ。


 


「足りなかったら。」


 


「困るから。」


 


クリーム。


 


二種類。


 


「どっち?」


 


「分かんない。」


 


「じゃあ。」


 


「両方。」


 


合理的。


 


たぶん。


 


カート。


 


すでに。


 


いっぱい。


 


そして。


 


相変わらず。


 


キィィィィ……。


 


鳴いていた。


 


次の売り場。


 


サイコ。


 


曲がる。


 


そして。


 


ぴたり。


 


止まった。


 


「……ハルミちゃん。」


 


「なに?」


 


「今。」


 


「見ないで。」


 


「もう見てる。」


 


「見ないで!!」


 


「だから。」


 


「もう見たって。」


 


サイコ。


 


顔面。


 


蒼白。


 


「あそこ。」


 


「生徒いる。」


 


「どの子?」


 


「……」


 


「ハルミちゃん。」


 


「分かるわけないよね……。」


 


「あ。」


 


「そうだった。」


 


ハルミ。


 


ぱあっ。


 


笑顔。


 


「じゃあ。」


 


「挨拶しよ――」


 


「正気!?」


 


サイコ。


 


全力。


 


阻止。


 


「いい!?」


 


「教師の。」


 


休日。」


 


「第一ルール。」


 


「学校の外で。」


 


「生徒と。」


 


目を合わせない!!」


 


「えっ。」


 


「そんな。」


 


「重大なルールなの?」


 


「重大です。」


 


「見られた?」


 


「分かんない!!」


 


「じゃあ。」


 


「しゃがんで。」


 


「え?」


 


「しゃがんで。」


 


サイコ。


 


即。


 


しゃがむ。


 


カートの後ろ。


 


完全に。


 


隠れる。


 


ハルミも。


 


なぜか。


 


緊張。


 


仲間が。


 


焦っていると。


 


自分まで。


 


焦る。


 


そういう。


 


タイプだった。


 


きょろきょろ。


 


何か。


 


隠すもの。


 


何か。


 


何か。


 


何か――


 


「あった!」


 


手に取る。


 


ホールトマトの缶。


 


それを。


 


サイコの顔の前へ。


 


すっ。


 


「変装。」


 


「これ。」


 


「変装じゃない。」


 


「トマトソース。」


 


「ないより。」


 


「マシ!」


 


その子。


 


七歳くらい。


 


母親と。


 


一緒。


 


何も知らず。


 


歩いてくる。


 


ぼんやり。


 


周りを見る。


 


その視線が。


 


二人の方へ。


 


通り過ぎる。


 


……はずだった。


 


ぴたっ。


 


戻った。


 


サイコを見る。


 


「……」


 


サイコ。


 


完全停止。


 


口の端だけで。


 


呼吸。


 


顔の前。


 


ホールトマト。


 


ぷるぷる。


 


震えている。


 


「……」


 


少年。


 


首を。


 


かしげる。


 


眉を。


 


ひそめる。


 


もう一秒。


 


見る。


 


そして。


 


何事もなく。


 


歩いていった。


 


二人。


 


動かない。


 


待つ。


 


まだ。


 


待つ。


 


数秒後。


 


サイコ。


 


小声。


 


「……たぶん。」


 


「バレてない。」


 


ハルミ。


 


同じく。


 


小声。


 


「壊れたカートの後ろで。」


 


「トマトを顔に当ててたからね。」


 


「……」


 


「効いた。」


 


「完璧な。」


 


「変装だった。」


 


サイコ。


 


ゆっくり。


 


立ち上がる。


 


「でも。」


 


「学校で。」


 


『スーパーで先生が隠れてた』って。」


 


「言われたら。」


 


「どうしよう……。」


 


ハルミ。


 


即答。


 


「双子の妹。」


 


「私。」


 


「双子の妹いない。」


 


「今日から。」


 


「いる。」


 


「……」


 


サイコ。


 


少しだけ。


 


考えた。


 


「なるほど。」


 


納得。


 


してはいけない。


 


二人。


 


深呼吸。


 


一回。


 


任務。


 


再開。


 


「よし。」


 


サイコ。


 


気持ちを。


 


切り替える。


 


「集中。」


 


「あと。」


 


「何が必要?」


 


ハルミ。


 


スマホを見る。


 


じーっ。


 


「……」


 


「これ。」


 


「読み方。」


 


「分かんない。」


 


「見せて。」


 


「パ……」


 


「プリ……」


 


「カ……?」


 


「パプリカ。」


 


「……」


 


「必要?」


 


「分かんない。」


 


「取る?」


 


「取ろう。」


 


取った。


 


「じゃあ。」


 


「これは?」


 


「何それ。」


 


「分かんない。」


 


「取る?」


 


「取ろう。」


 


取った。


 


「これは?」


 


「……」


 


「なんか。」


 


「重要そう。」


 


「取る?」


 


「取ろう。」


 


取った。


 


結果。


 


カート。


 


満杯。


 


重い。


 


曲がる。


 


そして。


 


精神的にも。


 


不安定。


 


ハルミ。


 


深く。


 


ため息。


 


「ねえ。」


 


「家を出た時は。」


 


「もっと。」


 


「簡単だと思ってた。」


 


サイコ。


 


遠い目。


 


「いつも。」


 


「そうだよ。」


 


「……」


 


「私たち。」


 


「できるかな。」


 


サイコ。


 


カートを見る。


 


ハルミを見る。


 


店内を見る。


 


そして。


 


「……」


 


「料理してから。」


 


「分かる。」


 


「それも。」


 


「そうだね。」


 


キィィィィィィィィ……!!


 


カート。


 


大声。


 


反対意見。


 


二人。


 


無視。


 


「よし。」


 


「これ以上。」


 


「変なもの増やす前に。」


 


「レジ行こう。」


 


「行こう。」


 


二人。


 


カートを。


 


押し始める。


 


その瞬間。


 


ぐいっ。


 


左。


 


「……」


 


「この子。」


 


「行きたくないって。」


 


「会計が。」


 


「怖いんだよ。」


 


「私も。」


 


「怖い。」


 


「でも。」


 


「行くしかない。」


 


「うん。」


 


そして。


 


二人は。


 


進んでいった。


 


二人の女性。


 


怪しい計画。


 


反抗期のカート。


 


そして。


 


料理になるのか。


 


まだ。


 


誰にも分からない。


 


大量の。


 


食材。


 


完成するのは。


 


夕食か。


 


それとも。


 


料理史に残る。


 


大惨事か。


 


それは。


 


まだ。


 


誰にも。


 


分からなかった。








読んでいただき、本当にありがとうございます~!!♡♡


もしこの作品で少しでも笑顔になっていただけたら、★で応援していただけると、とっても嬉しいです!


皆さんからいただく評価は、

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(´▽`)


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また次回もよろしくお願いします~!!♡♡


(≧▽≦)

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