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ようこそ、ハルミのカオスな日常へ!  作者: あじせ
家庭内混乱マニュアル:初心者版!
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89/107

第89話 三時間。三時間ですよ。

【緊急速報】買い物リスト通りに進んだ結果、同じ通路を三周!?

― 文房具店で迷子寸前! ハルミ一行の三時間耐久ショッピング開始!! ―

 


文房具店。


 


大きい。


 


きれい。


 


そして。


 


あの匂い。


 


新品の。


 


文房具特有の。


 


なんとなく。


 


人生を。


 


最初から。


 


やり直せそうな。


 


あの匂い。


 


一行。


 


入店。


 


そして。


 


停止。


 


「うわぁぁぁ!!」


 


メイ。


 


「なんでもある!!」


 


ヒナ。


 


「まず。」


 


「必要なものだけ。」


 


「ちゃんと探そう。」


 


タケル。


 


「よかったぁぁぁ!!」


 


「俺!」


 


「そういう集中力!」


 


「持ってない!!」


 


ソラ。


 


すでに。


 


蛍光色の。


 


リュック。


 


持っていた。


 


どこから。


 


出てきたのか。


 


誰も。


 


知らない。


 


ハルミ。


 


リスト。


 


開く。


 


読む。


 


裏返す。


 


読む。


 


もう一度。


 


見る。


 


首。


 


かしげる。


 


(……。)


 


(経験者。)


 


(連れてきて。)


 


(よかった……。)


 


その経験者の。


 


一人。


 


二秒後。


 


消えた。


 


「ソラ!?」


 


遠くから。


 


「恐竜のリュック!!」


 


「見つけたぁぁぁ!!」


 


「光る!!」


 


「あなた!」


 


「リュックいらないでしょ!!」


 


「でも!!」


 


「光る恐竜のリュックは!!」


 


「必要だろぉぉぉ!!」


 


必要ではない。


 


ハルミ。


 


もう一度。


 


リスト。


 


見る。


 


『製図用コンパス』


 


『30センチ定規』


 


『200枚ノート』


 


『色鉛筆・24色以上』


 


「……。」


 


通路。


 


見る。


 


リスト。


 


見る。


 


通路。


 


もう一回。


 


見る。


 


「……。」


 


「どこから。」


 


「始めればいいの?」


 


誰も。


 


分からなかった。


 


経験者も。


 


分からなかった。


 


     ◇ ◇ ◇


 


A通路。


 


通る。


 


そして。


 


また。


 


A通路。


 


そして。


 


もう一度。


 


A通路。


 


三回目。


 


「……。」


 


アイコ。


 


周りを見る。


 


「ここ。」


 


「さっきも。」


 


「通らなかった?」


 


「通った。」


 


タケル。


 


即答。


 


「じゃあ。」


 


「なんで。」


 


「またここにいるの?」


 


「リスト通りに。」


 


「探してるから。」


 


「そのリスト。」


 


「シャッフル再生なの?」


 


「……。」


 


ハルミ。


 


リストを見る。


 


本当だった。


 


『先の丸いハサミ』


 


その上。


 


『製図用コンパス』


 


その下。


 


『クラフト紙』


 


関連性。


 


ゼロ。


 


「……。」


 


「誰が。」


 


「このリスト作ったの?」


 


「園長先生。」


 


メイ。


 


即答。


 


「園長先生。」


 


「あなたたちのこと。」


 


「嫌いなの?」


 


「たぶん。」


 


「違うと思う。」


 


「このリスト見る限り。」


 


「嫌いだよ。」


 


「園長先生。」


 


「もうおばあちゃんだから!」


 


ヒナ。


 


フォロー。


 


ハルミ。


 


「おばあちゃんって……。」


 


少し。


 


遠い目。


 


「私が通ってた時から。」


 


「もう。」


 


「おばあちゃんだったけど。」


 


「……。」


 


時の流れ。


 


不明。


 


     ◇ ◇ ◇


 


C通路。


 


最初の。


 


事件。


 


発生。


 


メイ。


 


停止。


 


右手。


 


キリン。


 


左手。


 


ゾウ。


 


鉛筆削り。


 


二つ。


 


じーーーーっ。


 


真剣。


 


人生の。


 


選択。


 


くらい。


 


真剣。


 


「ハルちゃん。」


 


「どっち?」


 


ハルミ。


 


二つを見る。


 


「うーん。」


 


「ゾウの方が。」


 


「丈夫そう――」


 


「でも。」


 


ソラ。


 


突然。


 


参戦。


 


「キリンは。」


 


「首が長い。」


 


「だから。」


 


「狭いところにも。」


 


「届く。」


 


「鉛筆削りに!!」


 


「それ関係ないだろ!!」


 


タケル。


 


「ある!!」


 


ソラ。


 


「ない!!」


 


「首が長いから!」


 


「だから!」


 


「鉛筆削りだって言ってんだろ!!」


 


メイ。


 


まだ。


 


二つを見る。


 


「……。」


 


「じゃあ。」


 


「どっち?」


 


ハルミ。


 


決断。


 


「キリン。」


 


メイ。


 


ぱあっ。


 


「よーし!」


 


決定。


 


出発。


 


後ろ。


 


タケル。


 


ソラを見る。


 


「……首が長い。」


 


「意味ある。」


 


「ない。」


 


「ある。」


 


「ない。」


 


まだ。


 


やっていた。


 


     ◇ ◇ ◇


 


次。


 


タケルの。


 


学校用品。


 


探す。


 


そして。


 


なぜか。


 


また。


 


A通路。


 


その頃。


 


ハルミ。


 


付箋。


 


必要。


 


事務用品コーナー。


 


到着。


 


商品。


 


発見。


 


値段。


 


見る。


 


「……。」


 


ぱち。


 


瞬き。


 


もう一度。


 


見る。


 


眉。


 


勝手に。


 


上がった。


 


手に取る。


 


裏返す。


 


個数。


 


確認。


 


棚へ。


 


戻す。


 


「……。」


 


三秒。


 


宇宙との。


 


議論に。


 


負けた顔。


 


(……。)


 


(付箋って。)


 


(こんなに。)


 


(高かったっけ?)


 


(紙だよ?)


 


(小さい。)


 


(粘着力も。)


 


(そんなに強くない。)


 


(紙。)


 


(ただの。)


 


(紙。)


 


もう一度。


 


取る。


 


カート。


 


入れる。


 


見る。


 


取り出す。


 


棚。


 


戻す。


 


「……。」


 


止まる。


 


もう一度。


 


取る。


 


カート。


 


入れる。


 


そのまま。


 


早足。


 


撤退。


 


気が変わる前に。


 


     ◇ ◇ ◇


 


店の。


 


反対側。


 


「タケルくーん。」


 


「これ。」


 


「持ってて。」


 


「……。」


 


ソラ。


 


にやにや。


 


完全に。


 


親友を。


 


いじる顔。


 


タケル。


 


片手。


 


カート。


 


もう片方。


 


ギプス。


 


つまり。


 


空いている手。


 


ゼロ。


 


「バカ。」


 


「はははははは!!」


 


ちなみに。


 


タケル。


 


自分の買い物。


 


とっくに。


 


終了。


 


ノート。


 


一冊。


 


一番。


 


シンプル。


 


灰色。


 


装飾。


 


なし。


 


機能性。


 


以上。


 


一方。


 


ソラ。


 


ペン売り場。


 


人生。


 


迷子。


 


「タケルくん。」


 


「嫌だ。」


 


「まだ何も。」


 


「言ってないけど!?」


 


「曜日ごとに。」


 


「色を変えるためのペンは。」


 


「必要ない。」


 


「でも!」


 


「女の子に!」


 


「貸してって!」


 


「言われたら!?」


 


「言われない。」


 


「言われたら!?」


 


「貸さない。」


 


「でももし――」


 


「ソラ。」


 


タケル。


 


振り返る。


 


「どうせ。」


 


「全部。」


 


「ポケットに入れるだろ。」


 


「……。」


 


静寂。


 


ソラ。


 


自分の。


 


ポケット。


 


見る。


 


ペン。


 


見る。


 


「……確かに。」


 


「だろ。」


 


「でも。」


 


「女子との。」


 


「作戦が――」


 


タケル。


 


去る。


 


ソラ。


 


一人。


 


ペン売り場。


 


残される。


 


「……。」


 


結局。


 


三本。


 


買った。


 


全部。


 


違う色。


 


作戦。


 


続行。


 


     ◇ ◇ ◇


 


D通路。


 


次の。


 


問題。


 


筆箱。


 


メイ。


 


三つ。


 


持っている。


 


「ハルちゃん。」


 


「どれが。」


 


「一番いっぱい入る?」


 


「これ。」


 


ハルミ。


 


一番大きいもの。


 


指す。


 


メイ。


 


「でも。」


 


「これでも。」


 


「色鉛筆。」


 


「全部入らない。」


 


「……?」


 


タケル。


 


筆箱を見る。


 


そして。


 


メイの。


 


荷物を見る。


 


「それ。」


 


「持っていくものが。」


 


「多すぎるだけだろ。」


 


「半分も。」


 


「使わない。」


 


メイ。


 


振り向く。


 


「使う!!」


 


「使わない。」


 


「使う!!」


 


「色鉛筆。」


 


「46本あるだろ。」


 


「全部いるの!!」


 


「46本だぞ!?」


 


「全部!」


 


「色が違うの!!」


 


「赤と。」


 


「濃い赤は。」


 


「同じ色だろ!!」


 


「違う!!」


 


「濃い赤は!」


 


「赤より!」


 


「濃いの!!」


 


「だから!」


 


「同じ赤だろ!!」


 


「違うもん!!」


 


ハルミ。


 


二人の間。


 


立つ。


 


メイを見る。


 


タケルを見る。


 


筆箱を見る。


 


「……。」


 


「一番大きいの。」


 


「買えばいいでしょ。」


 


「でも!」


 


「入らな――」


 


「二個買おう。」


 


静寂。


 


メイ。


 


一つ目。


 


見る。


 


二つ目。


 


見る。


 


目。


 


きらぁぁぁん。


 


「二個!!」


 


解決。


 


タケル。


 


ぼそっ。


 


「高くなる……。」


 


ハルミ。


 


遠い目。


 


「もう。」


 


「全部。」


 


「高いから。」


 


悟り。


 


開いた。


 


     ◇ ◇ ◇


 


三時間後。


 


レジ。


 


ハルミ。


 


到着。


 


商品。


 


置く。


 


一個。


 


また一個。


 


また。


 


また。


 


また。


 


店員。


 


読み取る。


 


ピッ。


 


ハルミ。


 


「……。」


 


ピッ。


 


「…………。」


 


ピッ。


 


「………………。」


 


一回。


 


鳴るたび。


 


心。


 


痛い。


 


ピッ。


 


背筋。


 


少し。


 


曲がる。


 


ピッ。


 


さらに。


 


曲がる。


 


ピッ。


 


人間。


 


少しずつ。


 


縦では。


 


なくなる。


 


そして。


 


合計。


 


表示。


 


「……。」


 


眉。


 


上がる。


 


片耳。


 


聞こえなくなった。


 


気がする。


 


四秒。


 


数字。


 


じーーーーっ。


 


「こ……。」


 


「これ……。」


 


「何回まで……。」


 


「分けられます……?」


 


「七回まで可能です。」


 


「七回で。」


 


「お願いします。」


 


即答。


 


カード。


 


差し出す。


 


未来の。


 


ハルミ。


 


頑張れ。


 


その横。


 


「きゃあああああ!!」


 


メイ。


 


ヒナ。


 


アイコ。


 


幸福。


 


限界突破。


 


「帰ったら!」


 


「全部使ってみよう!!」


 


「このラメの鉛筆!」


 


「めっちゃ可愛い!!」


 


「ハルちゃぁぁぁん!!」


 


「ありがとぉぉぉ!!」


 


ハルミ。


 


笑う。


 


残っていた。


 


最後の。


 


体力で。


 


にこっ。


 


タケル。


 


自分のもの。


 


取る。


 


そして。


 


ポケット。


 


入れる。


 


ソラ。


 


見る。


 


「……。」


 


理解。


 


「お前。」


 


「最初から。」


 


「それだけで。」


 


「終わらせるつもりだったの?」


 


「最初から。」


 


タケル。


 


即答。


 


「じゃあ!!」


 


「俺は!!」


 


「なんで!!」


 


「三時間も!!」


 


「ここにいたんだよ!?」


 


「帰れって。」


 


「言った。」


 


「……。」


 


ソラ。


 


停止。


 


宇宙の。


 


理不尽を。


 


処理中。


 


     ◇ ◇ ◇


 


外。


 


暑い。


 


太陽。


 


強い。


 


袋。


 


重い。


 


腕。


 


血。


 


通ってるか。


 


怪しい。


 


ハルミ。


 


スマホ。


 


見る。


 


11時47分。


 


「……。」


 


「え?」


 


もう一度。


 


見る。


 


11時47分。


 


(……。)


 


(三時間!?)


 


(三時間も。)


 


(いたの!?)


 


(もう。)


 


(昼じゃん!!)


 


時間。


 


消失。


 


ハルミ。


 


前を見る。


 


子どもたち。


 


どのペンの色が。


 


一番きれいか。


 


議論中。


 


元気。


 


楽しそう。


 


新品の。


 


文房具を買った時だけ。


 


発生する。


 


あの。


 


謎の幸福感。


 


なお。


 


学校が始まって。


 


一週間ほどで。


 


消える。


 


ハルミ。


 


すぅぅぅ。


 


息を吸う。


 


スマホ。


 


銀行アプリ。


 


見る。


 


合計金額。


 


見る。


 


すぅぅぅ。


 


もう一度。


 


息を吸う。


 


(……。)


 


(今日。)


 


(メイ。)


 


(お泊まりで。)


 


(よかった……。)


 


前。


 


ぴょんぴょん。


 


跳ねている。


 


メイ。


 


(……。)


 


(このテンション。)


 


(家にいたら。)


 


(何時に。)


 


(寝るの……?)


 


その時。


 


ソラ。


 


振り返る。


 


「みんなぁぁぁ!!」


 


「軽食と!」


 


「アイス!」


 


「どっち!?」


 


「軽食ぅぅぅ!!」


 


メイ。


 


そして。


 


一秒。


 


「でも!」


 


「アイスも!!」


 


「じゃあ!」


 


「両方!!」


 


ヒナ。


 


「両方だと。」


 


「二倍かかる。」


 


タケル。


 


正論。


 


「じゃあ!」


 


「両方!!」


 


ソラ。


 


正論。


 


無視。


 


ハルミ。


 


カードを見る。


 


七回払い。


 


思い出す。


 


「……。」


 


「両方。」


 


「よぉぉぉし!!」


 


全員。


 


復活。


 


ハルミ。


 


その後ろを。


 


歩く。


 


右腕。


 


袋。


 


左腕。


 


袋。


 


体力。


 


ゼロ。


 


「一歩……。」


 


「ずつ……。」


 


「一歩……。」


 


「ずつ……。」


 


必死。


 


本当に。


 


必死。


 


それでも。


 


前を歩く。


 


みんなを見る。


 


楽しそうな。


 


声を聞く。


 


ハルミ。


 


少しだけ。


 


笑った。


 


腕は。


 


死んでいた。


 


財布も。


 


死んでいた。


 


でも。


 


胸の奥だけは。


 


あたたかかった。




読んでいただき、本当にありがとうございます~!!♡♡


もしこの作品で少しでも笑顔になっていただけたら、★で応援していただけると、とっても嬉しいです!


皆さんからいただく評価は、

「もっともっと面白い作品を作りたい!」

と思える大切な励みになっています


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またね~~!!(´▽`)ノ♡


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