第82話 三つの町と、新しい始まり
【緊急解説】物語が突然「地理の授業」に!?
―ハルミの新しい生活は実は三つの都市にまたがっていた!―
数日。
異様な日々。
何も起こらなかった。
空飛ぶネズミもいない。
謎の冷蔵庫もいない。
骨折もしていない。
ついにハルミに平穏が訪れた――
…少なくとも彼女はそう思っていた。しかしその時!
突然、現れたのは…
謎の地図を持った幽霊。
解説役を務める幽霊!?
「『三つの都市』を覚えているか?」
…覚えていない?
大丈夫!
まだちゃんと説明してないから!
そしてその中心には――
校章が三つ葉の三葉学園。
三葉学園。
ハルミが幼少期に新たな一歩を踏み出した場所。
でも…
ハルミを待ち受けているのは一体何?彼女だけが知る秘密が…!?
…でもその前に…
幽霊。
説明がついた。
そして消えた!!!
ハルミと仲間たちの新たな人生。
今度こそ、きっと…
新たなステージへ!!☘️
それから。
数日が過ぎた。
驚くほど。
普通の日々だった。
本当に。
普通。
空飛ぶネズミ。
なし。
謎の冷蔵庫。
なし。
骨折。
なし。
……いや。
武の腕は。
まだ痛かった。
でも。
今はちゃんと。
診断済み。
包帯付き。
つまり。
正式に。
痛そうになった。
よかった。
……のか?
とにかく。
久しぶりに。
春海は。
息をつくことができた。
すぅぅぅ。
はぁぁぁ。
平和。
素晴らしい。
……まあ。
だいたい。
なぜなら。
この先には。
待っていた。
学校。
そして。
保護者面談。
「……」
平和。
終了。
――と。
その前に。
ちょっとだけ。
大事なお話。
ここからは。
より楽しく読むために。
ぜひ。
想像力を。
全力で。
使ってください。
お願いします。
ぽんっ。
説明係の。
小さなおばけ。
登場。
手には。
地図。
ただし。
ものすごく。
曲がっている。
「はいはい!」
「ちょっと失礼しまーす!」
「えへへ……」
「でも!」
「ここ大事なので!!」
おばけ。
カメラに近づく。
ぐいっ。
近い。
かなり。
「みなさん」
「春海さんの」
「毎日ドタバタ生活には」
もう慣れましたよね?」
「それで……」
「今までに」
気づきませんでした?
「例の」
『三つの町』
「……」
おばけ。
待つ。
「……」
さらに。
待つ。
「……え?」
「覚えてない?」
「0_0」
沈黙。
おばけ。
しゅん。
「……そっか」
「いいんです……」
「なんとなく」
「そんな気はしてました……」
悲しそう。
ものすごく。
でも。
安心してください。
あなたのせいではありません。
そもそも。
このおばけ。
今まで。
ちゃんと説明していない。
なので。
このドラマは。
無視して大丈夫です。
おばけ。
ぐすん。
地図を。
くるっ。
裏返す。
そして。
こほん。
わざわざ。
咳払い。
演出だった。
完全に。
「よぉぉぉし!」
「それでは!」
「説明します!!」
ばっ!!
地図。
公開。
そこに。
描かれていたのは――
三角形。
「……」
三角形だった。
地図とは。
いったい。
でも。
本人は。
ものすごく。
満足そう。
「三つの町とは!」
指。
びしっ。
「三つの町が!」
「一緒になっている地域です!!」
「ジャジャーン!!!」
そのままだった。
ものすごく。
「簡単に言うとですね」
「ずーっと昔」
「この三つの町は」
「それぞれ小さくて」
「いろいろ大変だったんです」
でも。
少しずつ。
助け合った。
物を運んだり。
人が行き来したり。
困った時には。
隣の町を頼ったり。
そうやって。
一緒に。
大きくなっていった。
おばけ。
三角形を。
指差す。
「ということで!」
「分かりやすいように」
「三角形にしました!」
分かりやすいかどうかは。
置いておく。
「まず!」
「三つの中で」
「一番大きくて」
「ちょっと都会なのが――」
三角形。
頂点。
とん。
高峰町
三つの中では。
一番大きな町。
「高峰町にはですね!」
指を折りながら。
一つ。
「この地域で唯一の病院!」
二つ。
「春海さんのご両親の家!」
三つ。
「子どもたちが通う学校!」
四つ。
「そして」
「圭さんのお家!」
おばけ。
得意げ。
「お店も!」
「三つの町の中では」
「ここが一番多いです!」
「ただし!」
びしっ。
「大都会と比べてはいけません!!」
「全然違います!!」
大事だった。
たぶん。
そして。
おばけ。
三角形の。
右下。
指。
すーっ。
移動。
「次!」
「こっち!」
とん。
水野町
三つの町の中で。
働く人が。
一番集まる町。
「水野町はですね!」
「大人のみなさんが」
「お仕事でよく行く町です!」
会社。
事務所。
仕事。
仕事。
仕事。
大人。
頑張る。
「ちなみに!」
「春海さんの会社も!」
「ここにあります!」
おばけ。
なぜか。
胸を張る。
本人は。
働いていない。
そして。
指。
今度は。
三角形の左下へ。
すーっ。
「最後!」
「こっちが――」
とん。
日の出町
家。
畑。
小さな菜園。
そして。
きれいな湖。
「日の出町は!」
「三つの中で」
一番。
自然が残っている町。
建物も。
派手じゃない。
道も。
静か。
少し歩けば。
緑。
また緑。
さらに。
緑。
「そして!」
「春海さんのお家があるのも!」
「ここです!!」
びしっ。
説明。
完了。
……ではない。
おばけ。
「はぁ……」
「はぁ……」
ちょっと。
息切れ。
喋りすぎた。
おばけなのに。
体力がない。
不思議だった。
「も、もう一つだけ……」
まだあった。
「大事なのはですね」
「この三つの町」
「最初は」
「別々だったんです」
でも。
長い時間をかけて。
助け合って。
一緒に。
成長した。
「だから!」
「今では」
「いろんな約束や仕組みを共有していて」
「ほとんど」
「一つの町みたいに動いてるんです!」
例えば。
毎年。
三つの町。
合同のお祭り。
開催。
学校も。
かなり参加する。
学校同士の。
協力。
あり。
お店。
交通。
共有。
あり。
町から町まで。
だいたい。
二十分。
近い。
そして。
家族も。
三つの町に。
あちこち。
住んでいる。
つまり。
境目はあっても。
暮らしは。
かなり。
つながっている。
おばけ。
うんうん。
自分の説明に。
満足。
「よく言うんですよ!」
「三つ合わせれば――」
少し。
溜める。
「大きな町!」
どん。
名言っぽかった。
たぶん。
そして。
おばけ。
再び。
高峰町を。
指差した。
「そして!」
「ここ!」
「ここですよ!!」
急に。
テンション。
復活。
「ここにあるのが!」
「例の!」
「学校!!」
「THE!」
「学校!!!」
指。
地図を。
とんとんとんとん。
「その名も――」
星鳳学園!
三つの町。
唯一の。
一貫校。
幼稚園。
小学校。
中学校。
全部。
ここ。
長い間。
三つの町の。
子どもたちを。
見守ってきた学校。
だから。
みんな知っている。
みんな。
大切にしている。
「そして……」
おばけ。
急に。
声を落とす。
「ここで……」
指。
ゆっくり。
上がる。
カメラへ。
びしぃっ!!
「春海さんが!!」
「子どもたちの入学を!!」
「無事に決めましたぁぁぁぁぁ!!」
ぱちぱちぱちぱち。
自分で。
拍手。
そして。
「さらに……」
顔。
近づく。
また。
近い。
「春海さんは」
「ここで」
「ある秘密を知ることになります……」
「……」
不穏。
かなり。
「まあ」
「秘密だったのは」
「春海さんにとってだけなんですけどね」
台無しだった。
でも。
本人にとっては。
ちゃんと。
びっくりすること。
らしい。
おばけ。
満足。
地図。
くるくる。
丸める。
「ということで!」
「説明!」
「おしまい!!」
手。
ぶんぶん。
「それでは皆さん!」
「またねぇぇぇぇぇ!!」
「ばいばーい!!!」
ぽんっ。
消えた。
「……」
静寂。
地図だけ。
床に。
落ちた。
説明係。
地図を。
忘れていった。
たぶん。
もう戻ってこない。
そして。
おばけ。
再び。
高峰町を。
指差した。
「そして!」
「ここ!」
「ここですよ!!」
急に。
テンション。
復活。
「ここにあるのが!」
「例の!」
「学校!!」
「THE!」
「学校!!!」
指。
地図を。
とんとんとんとん。
「その名も――」
三葉学園!
みつばがくえん。
三つの町。
唯一の。
一貫校。
幼稚園。
小学校。
中学校。
全部。
ここ。
長い間。
三つの町の。
子どもたちを。
見守ってきた学校。
ちなみに。
校章には。
三枚の葉っぱ。
もちろん。
偶然ではない。
でも。
その話は。
また今度。
おばけ。
なぜか。
ちょっと得意げ。
「とにかく!」
「みんな知ってる!」
「みんな大切にしてる!」
「そんな学校です!!」
そして。
「……」
おばけ。
急に。
声を落とす。
「そして……」
指。
ゆっくり。
上がる。
カメラへ。
びしぃっ!!
「春海さんが!!」
「子どもたちの入学を!!」
「無事に決めましたぁぁぁぁぁ!!」
ぱちぱちぱちぱち。
自分で。
拍手。
「さらに……」
おばけ。
顔を。
カメラへ。
ぐいっ。
また。
近い。
ものすごく。
「春海さんは」
「ここで」
「ある秘密を知ることになります……」
「……」
沈黙。
不穏。
かなり。
何か。
とんでもないことが。
待っているような。
そんな空気。
そして。
「まあ」
「秘密だったのは」
「春海さんにとってだけなんですけどね」
台無しだった。
完全に。
でも。
春海にとっては。
ちゃんと。
びっくりすること。
らしい。
おばけ。
満足。
地図。
くるくる。
丸める。
「ということで!」
「説明!」
「おしまい!!」
手。
ぶんぶん。
「それでは皆さん!」
「またねぇぇぇぇぇ!!」
「ばいばーい!!!」
ぽんっ。
消えた。
「……」
静寂。
そして。
床。
ぽとん。
地図。
落ちていた。
「……」
説明係。
地図を。
忘れていった。
たぶん。
もう。
戻ってこない。
読んでくださって本当にありがとうございます!!♡♡
案内役の幽霊の初登場、どう思いましたか?!
ちょっとウザかったですか…?
大丈夫ですよ!!
初出勤だったから、きっと緊張していたんでしょうね!!たぶん!!(´▽`;)
そして…
ハルミは三葉学園で、ある秘密を発見します。
一体何だと思いますか…?☘️
何か予想があれば、ぜひ教えてください!
あなたの予想は当たるでしょうか…?( ´艸`)♡
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また次回もよろしくお願いします~!!♡♡




