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ようこそ、ハルミのカオスな日常へ!  作者: あじせ
家庭内混乱マニュアル:初心者版!
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50/64

第50話 荷物、多すぎ。計画、なさすぎ。

― 母の誕生日、めいのパーティー、そして車が静かに死んでいた件 ―


母の誕生日まで、あと二日!!

なのにプレゼントが決まらない!!


「服?」→多すぎる。

「香水?」→二十年同じやつ。

「アクセサリー?」→絶対「いらない」って言う。


詰んだ。


さらに思い出される、超重要イベント――

めいちゃんのお誕生日会問題!!


子どものパーティー!?

テーマ!?

飾り!?

はるみ、完全に未知の世界へ突入!!


だが救世主・いずみがひらめく。

『ぴぽ&ゼリーぷらねっと』作戦、始動!!


カラフルな飾り!

風船!

かわいいグッズ!!

そしてなぜか増えていく謎の出費!!!


だが――


楽しい買い物の終わりに待っていたのは……


完全敗北したタイヤだった。


日曜日、平和そうに見えて、まったく平和じゃない――!!

 


車。


 


停止。


 


いずみ。


 


降りた。


 


ドア閉めた。


 


二歩。


 


歩いた。


 


止まった。


 


振り返る。


 


車。


 


じーっ。


 


さらに。


 


後部座席。


 


ガチャ。


 


開けた。


 


沈黙。


 


「……なにこれ」


 


世界だった。


 


生活感。


 


限界まで詰まってた。


 


リュック。


 


上着。


 


壊れた傘。


 


鍋。


 


なぜ。


 


米。


 


なぜ。


 


謎の袋。


 


さらに。


 


ぬいぐるみ。


 


そして。


 


奥。


 


カップ麺。


 


「……はるみちゃん」


 


「ん?」


 


「車の中で人生営んでる?」


 


はるみ。


 


普通の顔。


 


「だってもう半分倉庫だし」


 


「意味わかんない」


 


いずみ。


 


米袋持ち上げる。


 


「これなに」


 


「緊急用」


 


「どんな緊急事態で米必要なの!?」


 


「誰かお腹空くかもしれないじゃん」


 


「戦時中!?」


 


はるみ。


 


肩すくめた。


 


「家持って帰ると部屋埋まるし」


 


いずみ。


 


数秒黙る。


 


そして。


 


ドア。


 


バンッ!!


 


閉めた。


 


「変わらないよ」


 


「え?」


 


「もう十分散らかってる」


 


「ひどい!!」


 


「事実!!」


 


いずみ。


 


深呼吸。


 


真顔。


 


「社会現象だよあんた」


 


「ありがと」


 


「褒めてない」


 


そして。


 


歩く。


 


目的。


 


母親の誕生日。


 


二日後。


 


九月九日。


 


「九が並んでる……」


 


はるみ。


 


感動。


 


「強そう」


 


「なにが?」


 


「数字の圧」


 


意味不明だった。


 


でも。


 


いずみ。


 


慣れてる。


 


「で?」


 


「プレゼントどうする?」


 


「服?」


 


「増えると怒る」


 


「キッチン用品?」


 


「“気使わなくていいのに”って言う」


 


「香水」


 


「二十年同じやつ」


 


「アクセサリー」


 


はるみ。


 


少し考える。


 


「“こんなの高かったでしょ”って言う」


 


「でもあとで隠れて使う」


 


「わかる」


 


姉妹。


 


完全一致。


 


店。


 


入る。


 


見る。


 


悩む。


 


「若すぎ」


 


「地味すぎ」


 


「これ義母感ある」


 


「それは嫌」


 


結果。


 


決まらない。


 


何も。


 


一時間後。


 


ベンチ。


 


二人。


 


ぐったり。


 


「なにも決まってない……」


 


「でも感情は消費した」


 


「たしかに……」


 


沈黙。


 


「お母さん難しすぎる」


 


いずみ。


 


ぽつり。


 


はるみ。


 


即答。


 


「遺伝」


 


「否定できない」


 


その時。


 


いずみ。


 


突然止まる。


 


「……で」


 


「次」


 


「本題」


 


はるみ。


 


嫌な顔。


 


「なに」


 


「芽衣ちゃんの誕生日」


 


静止。


 


時。


 


止まる。


 


「……あ」


 


「やっと現実見た?」


 


「わたし子供の誕生日わかんない!!」


 


突然パニック。


 


「なにするの!?」


 


「ピエロ!?」


 


「飴!?」


 


「爆音音楽!?」


 


いずみ。


 


真顔。


 


「それ昭和?」


 


「わたし子供の頃変だったし!!」


 


「今もだよ」


 


「否定できない!!」


 


いずみ。


 


腕組む。


 


考える。


 


そして。


 


閃いた。


 


「……テーマパーティー」


 


「テーマ?」


 


「芽衣ちゃんが好きなやつ」


 


はるみ。


 


数秒。


 


停止。


 


そして。


 


「ぷよぷよ星人!!!」


 


大声。


 


通行人。


 


見た。


 


でも。


 


気にしない。


 


始まった。


 


ぷよぷよ星人計画。


 


丸い。


 


カラフル。


 


変な星行く。


 


友情で全部解決する。


 


あと。


 


おやつ食う。


 


芽衣。


 


超好き。


 


「絶対喜ぶぅぅ……」


 


はるみ。


 


もう泣きそう。


 


いずみ。


 


冷静にメモ。


 


「風船」


 


「紙皿」


 


「コップ」


 


「飾り」


 


「衣装!!」


 


「子供用ね」


 


「……はい」


 


数十分後。


 


カート。


 


限界。


 


風船。


 


山。


 


皿。


 


大量。


 


よくわからない飾り。


 


あと。


 


絶対いらないけど。


 


かわいかったもの。


 


会計。


 


金額。


 


死亡。


 


はるみ。


 


遠い目。


 


「分割……できます?」


 


「五回です」


 


「やります」


 


いずみ。


 


止めようとした。


 


無理だった。


 


結果。


 


はるみ。


 


超貧乏。


 


でも。


 


顔。


 


めちゃくちゃ幸せ。


 


「……宝くじ当たった気分」


 


「感情だけね」


 


帰り道。


 


いずみ。


 


先頭。


 


「わたし居なかったら今頃迷子だよ」


 


「迷ってないもん!!」


 


「雑貨屋を本屋だと思って入ったでしょ」


 


「細かい!!」


 


その時。


 


はるみ。


 


突然。


 


爆発。


 


「いずみちゃん聞いて!!」


 


「なに」


 


「タケルくん!!」


 


「友達できたの!!」


 


「えっほんと!?」


 


「しかも!!」


 


「“大沢さん”って呼んだ!!」


 


沈黙。


 


姉妹。


 


停止。


 


そして。


 


「きゃあああああ!!」


 


小声絶叫。


 


ぴょんぴょん跳ねた。


 


通行人。


 


また見た。


 


でも。


 


気にしない。


 


「成長してる!!」


 


「進化だよこれ!!」


 


「泣きそう!!」


 


「わたしも!!」


 


三秒後。


 


いずみ。


 


真顔戻る。


 


早い。


 


車。


 


到着。


 


荷物。


 


大量。


 


「……そういえば」


 


いずみ。


 


ぽつり。


 


「全部払わせたね」


 


「え?」


 


「財布忘れた」


 


「知ってた」


 


はるみ。


 


ドア開ける。


 


その瞬間。


 


いずみ。


 


止まった。


 


「……はるみ」


 


「ん?」


 


「入らないで」


 


「え?」


 


指差す。


 


タイヤ。


 


ぺちゃんこ。


 


完全敗北。


 


終わってた。


 


沈黙。


 


はるみ。


 


じーっ。


 


「……前からこんなんだっけ?」


 


「違う」


 


「そっか」


 


いずみ。


 


腕組む。


 


ため息。


 


「やっぱ遺伝だね」


 


「なにが!?」


 


その頃。


 


未来のどこかでは。


 


ぷよぷよ星人の巨大着ぐるみ二体が。


 


静かに。


 


出番を待っていた。



楽しんでいただけたら嬉しいです!

もしよければ、ポイントを入れていただけると、とても励みになります

また次回もよろしくお願いします!


https://www.pixiv.net/en/users/121622272 - キャラクタースケッチ用の私のページです!

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