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ようこそ、ハルミのカオスな日常へ!  作者: あじせ
家庭内混乱マニュアル:初心者版!
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第49話 この車はきっとこの家族を嫌っている。

― 大沢はるみ、平和な日曜日のはずが“記憶喪失レベルの大事件”連発!? ―


――平和な日曜日。


のはずだった。


でも、はるみの家に“平和”なんて長続きするわけがない。


朝からたけるの枕攻撃。


起きないめい。


空っぽの冷蔵庫。


そして、はるみによる


「今日は平和そう!」発言。


――はい、フラグ回収です。


突然のいずみからの呼び出し。


母の誕生日。


そして、まさかの――


めいの誕生日を忘れかけていた事件発生!?


さらに乗り込んだのは、


あのボロ車。


不穏なエンジン音。


なぜか装備されるヘルメット。


でも本人たちはまだ知らない。


その車、


もうすでに壊れかけてる。


今日もカオス、


でもたぶん、楽しい日曜日。

日曜日。


 


平和。


 


静か。


 


……静かすぎた。


 


はるみ。


 


片目開ける。


 


違和感。


 


胸の上に。


 


“人生”


 


が乗ってない。


 


いつもの疲労。


 


いつもの絶望。


 


ない。


 


代わりに。


 


窓から変な角度で朝日入ってた。


 


静か。


 


怖い。


 


「……なにこれ」


 


「逆に怖い」


 


その瞬間。


 


パァン!!


 


顔面。


 


直撃。


 


「ぶふっ!?」


 


枕だった。


 


犯人。


 


健。


 


超冷静。


 


「起きてください」


 


「八時前です」


 


はるみ。


 


髪爆発状態で起き上がる。


 


「暴力!!」


 


「家庭内暴力!!」


 


「通報するよ!?」


 


「起こしてって言ったのははるみさんです」


 


「言ったけど!!」


 


「もっとこう!!」


 


「優しさとか!!」


 


「ぺちぺちとか!!」


 


健。


 


少し考える。


 


「……次から投げる強さ弱くします」


 


「そういう問題じゃない!!」


 


その頃。


 


芽衣。


 


爆睡。


 


微動だにしない。


 


毛布ぐるぐる。


 


完全に繭。


 


健。


 


ちらっと見る。


 


「隕石落ちても起きないと思います」


 


「わかる……」


 


はるみ。


 


ふらふら近づく。


 


「芽衣ちゃーん」


 


無反応。


 


「おきてー」


 


無反応。


 


「世界終わるよー」


 


無反応。


 


「パンケーキー」


 


ピクッ。


 


「起きてるじゃん!!」


 


でも。


 


結局。


 


はるみ。


 


そのまま抱っこ。


 


芽衣。


 


むにゃむにゃ言いながら。


 


肩に顔埋めた。


 


「うぅ……」


 


「そうだねぇ……」


 


「人生つらいねぇ……」


 


「九歳には厳しすぎるねぇ……」


 


完全に甘い。


 


洗面所。


 


地獄。


 


はるみ。


 


自分の歯磨きしながら。


 


芽衣の歯磨きもしてた。


 


器用。


 


なのか?


 


「はい口あけてー」


 


「んー……」


 


「鏡に飛ばしたら見なかったことにするからね」


 


泡。


 


飛んだ。


 


「見た」


 


「見ちゃった……」


 


その後。


 


髪セットタイム。


 


引き出し。


 


ぱかっ。


 


カラフル。


 


リボン。


 


ピン。


 


ゴム。


 


小さい世界。


 


はるみ。


 


少しだけ。


 


立ち止まった。


 


前の人生には。


 


なかった引き出し。


 


「……選んでいいよ」


 


芽衣。


 


半分寝ながら。


 


適当に二つ取った。


 


左右。


 


全然違う。


 


「……合う?」


 


「合う」


 


断言。


 


そして。


 


なぜか。


 


本当に合った。


 


不思議。


 


キッチン。


 


健。


 


冷蔵庫の前。


 


立ってた。


 


絶望顔。


 


「……終わってる」


 


「え?」


 


はるみ。


 


覗く。


 


沈黙。


 


卵。


 


一個。


 


バター。


 


少し。


 


あと。


 


空気。


 


「……荒らされた?」


 


「昨日のメンバーです」


 


納得。


 


完全に納得。


 


健。


 


フライパン振ってた。


 


「卵焼き作りました」


 


「救世主だ……」


 


はるみ。


 


拝みそうになった。


 


「タケルくん日本救えるよ」


 


「救いません」


 


朝ごはん。


 


質素。


 


でも。


 


平和。


 


はるみ。


 


ぼんやり予定考える。


 


“買い物して”


 


“学校の電話して”


 


“夜映画でも見て”


 


完璧。


 


「今日は平和だねぇ」


 


フラグだった。


 


プルルルル。


 


電話。


 


嫌な予感。


 


「もしもし?」


 


『はるみ!!』


 


いずみ。


 


音量。


 


バグ。


 


『今すぐ車で来て!!』


 


『中心街行きたい!!』


 


「えっ?」


 


『早く!!』


 


ブツッ。


 


切れた。


 


沈黙。


 


はるみ。


 


スマホ見つめる。


 


「……なにあれ」


 


健。


 


卵食べながら。


 


「丁寧なお願いでしたね」


 


「どこが!?」


 


三十分後。


 


はるみ。


 


車。


 


運転席。


 


エンジン。


 


ギュルルルル。


 


変な音。


 


怖い。


 


でも動いた。


 


奇跡。


 


いずみの家到着。


 


メッセージ。


 


『クラクション鳴らさないで』


 


「なんで?」


 


いずみ。


 


こそこそ出てきた。


 


巨大バッグ装備。


 


周囲確認。


 


完全に逃亡犯。


 


「なにしてるの?」


 


「しーっ!!」


 


「ちょっと買い物!!」


 


「なんで隠密行動なの?」


 


「サプライズプレゼント」


 


「誰に?」


 


いずみ。


 


止まる。


 


「……覚えてないんだ」


 


「なにを?」


 


「母さんの誕生日」


 


沈黙。


 


はるみ。


 


固まる。


 


「……あっ」


 


そして。


 


さらに。


 


雷。


 


脳内。


 


「芽衣ちゃんの誕生日ぃぃぃ!!」


 


いずみ。


 


ゆっくり振り向く。


 


「すごいねあんた」


 


「いや違うの!!」


 


「覚えてた!!」


 


「人生が速すぎるだけ!!」


 


「いつものことじゃん」


 


「否定できない!!」


 


いずみ。


 


車乗る。


 


そして。


 


ヘルメット装着。


 


はるみ。


 


困惑。


 


「なんで?」


 


「安全のため」


 


「車だよ?」


 


「はるみの運転でしょ?」


 


「バイクより怖い」


 


「ひどい!!」


 


でも。


 


否定できない。


 


車。


 


発進。


 


ギュイイイイ。


 


音。


 


不穏。


 


でも。


 


二人とも元気。


 


音楽。


 


大きい。


 


会話。


 


もっと大きい。


 


「で?」


 


「最近どうなの?」


 


「家めっちゃにぎやか」


 


「でしょーね」


 


「もう毎日文化祭みたい」


 


「想像つく」


 


「でも楽しいんだよねぇ」


 


いずみ。


 


少しだけ笑った。


 


「……そっか」


 


その時。


 


グラッ。


 


車。


 


少し揺れる。


 


いずみ。


 


眉ひそめた。


 


「……ねぇ」


 


「ん?」


 


「今なんか変じゃなかった?」


 


「え?」


 


はるみ。


 


何も気づいてない。


 


「気のせいじゃない?」


 


「……まぁいいけど」


 


車。


 


進む。


 


ガタガタ。


 


ギシギシ。


 


でも。


 


走る。


 


偉い。


 


そして。


 


中心街到着。


 


駐車。


 


二人。


 


普通に降りた。


 


笑ってた。


 


楽しそうだった。


 


だから。


 


気づかなかった。


 


タイヤ。


 


完全に。


 


死んでた。



楽しんでいただけたら嬉しいです!

もしよければ、ポイントを入れていただけると、とても励みになります

また次回もよろしくお願いします!


https://www.pixiv.net/en/users/121622272 - キャラクタースケッチ用の私のページです!

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