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ようこそ、大沢ハルミのカオスな日常へ !  作者: あじせ
家庭内混乱マニュアル:初心者版!
40/45

第40話 — その日であってはいけなかった日

――大沢はるみ、ついに「運命の文書」を発見!?安堵と絶望が入り混じった感情が彼女を襲う!!――


一見すると、家は以前と変わらず静かだ。


しかし、その裏では――


はるみは精神の限界まで追い詰められ、文書を探し始める!!


「見つけた!」→「よかった!」→「えっ?」→「どうして同じ日付なの!?」→「違う!!」→「待って、もっと悪い!!」


止まらない感情のジェットコースター。


双子への疑念はたちまち崩れ去る。


思いがけない罠!


そして――

真の恐怖が迫る。


誕生日まであと数日。


平和?計画?信頼?


最初からそんなものは何もなかった!!


はるみの人生は再び混沌へと突き進む!!

ハルミの家は――

いつも通り……に見えた。


祖父の家への「ちょっとした訪問」から帰ってきた直後とは思えないほど静か。

もちろんその訪問は、

ちょっとでもなければ、

効率的でもなければ、

感情的に安定していたわけでもなかった。


ハルミが先に入る。

バッグを床に落とす。

まるで白旗。


— よし。今度こそ。今度こそいける。


— 今日それ三回目。— いつきが後ろから入ってきながら言う。


— 今回は違うの。書類はここにある。感じる。


彼女は一直線にリビングのテーブルへ。

中身を全部ぶちまけた。


フォルダ。

封筒。

バラバラの紙。

古い手帳。

そして、なぜここにあるのか誰も説明できない物たち。


— ヨシ!!


腕を組んで宣言。

周囲がキラキラしている気がする。

たぶん気のせい。


いつきが瞬きをした。


— …で、何を解決したの?


— 精神的に。— 真顔。


彼は聞くのをやめた。


慣れた動きでキッチンへ行き、冷蔵庫を開ける。

子ども用の紙パックジュースを一本取る。


— 借りるね。


— それ子どもたちの。


— いないじゃん。


— …まあいいか。


その間にハルミは完全発掘モード。


紙が飛ぶ。

フォルダが開く。

何かが落ちる。


— これ違う…


— ハルミ、それ五年前の電気代。


— 分かってるけど!万が一!!


「整理」と呼ぶには危険すぎる時間のあと、

ハルミがピタッと止まる。


— …いつきくん。


— ん?


— 見つけた。


小さくて少しボロいノート。

表紙にシンプルな文字。


タケル


いつきが近づく。


— 母子手帳っぽいね。


— ぽいよね…


ハルミは慎重に開いた。


最初のページ。

足形。


小さい。

ちょっと歪んでる。

信じられないくらい可愛い。


— なにこれぇぇぇぇ!!!可愛すぎ!!!— 小声で絶叫。

— 手のひらに乗るサイズじゃん…


ページをめくる。

名字。


ちゃんと読まない。


そのまま――

恐怖のページへ一直線。


誕生日。


— 待って。— ハルミは手で日付を隠した。

— 一緒に見て。


— なんで?ただの日付でしょ—


— そんなわけないでしょ!!こんなタイミングで“今月です”とかありえる!?!?


いつきが笑う。


— 早く見なよ。


深呼吸。

指をゆっくり開く。


沈黙。


— …遠い。


— ほら。2月27日。余裕。


— やったああああ!!!


テーブルを叩く。


— 私、運ある!!!


勢いよく次へ。


— 次はメイちゃん。


— 頑張って。


— 頑張らない。


五分後。


— …あった。


もう一冊。

小さめ。

カラフル。

表紙にぐにゃぐにゃの絵。


ハルミの顔が一瞬で緊張。


— これは…やばい可能性ある…準備とか買い物とか計画とか…


— だろうね。— いつき、わざと煽る。


— やめて。やめて。やめて。


また日付を隠す。


— 二回も運いいわけない…


空気が重くなる。


ハルミの脳内ではすでに

56748個のやることリストが爆誕している。


— ハルちゃん…長くなりそう。


— 統計的に無理。


指を離す。


沈黙。


— …これも遠い。


一気に力が抜ける。


— よかったあああああ…


瞬き。


もう一回。


— いつきくん。


— ん?


— 日付…


— 何?


— 同じ。


沈黙。


— どういう意味で?


— 同じ日。同じ月。


ハルミ、崩壊。


— えええええええええ!?!?同じ日に生まれたの!?!?


— 双子?


— 違う!!


— 偶然?


— 罠でしょこれ!!


部屋をぐるぐる歩き始める。


— 近くないのはいいけど同じ日ってなに!?!?


いつきは冷静に二冊を見比べる。


止まる。


— …ハルミ。


— なに!?まだ何かあるの!?


— これ、違う。


ハルミ、フリーズ。


— えっ…やったああああ!!!やっぱり運ある!!


ジャンプ。


ドンッ。棚にぶつかる。


— いっった!!


— まだ分かってないでしょ。これ、子どもたちのじゃない。


— え?じゃあ誰の!?私、他人の家入った!?


— 母親の誕生日。


完全沈黙。


— …


— …


— あの日本一冷たい女の!?!?


— それ。


二人、顔を見合わせる。


同時にページをめくる。


ハルミの目が開く。


— …あと数日。


— ああ、数日。


ハルミ、床に崩れる。


— ハハハハハハハハハハハハ


— なんで笑ってるの?


— だってさ!!当然でしょ!!当然20日後にメイの誕生日だよね!!10月13日!!


天井を見る。


いつき、冷静な顔。


— ハルミ、計算おかしい。


— 分かってる!!でも30日なんてすぐ!!


— 32日。


— 32でも一緒!!一週間後には「まだ余裕」って思えるし!!


— 二週間だし、それ普通やらないからね。


ハルミ、完全に危ない顔。


— わ、私おかしくない…セルフサポートしてるだけ…


沈黙。


いつきの視線。


「うん、おかしいね」


— パーティー準備しないと。


— 二回分?


— 正気を試すな。


いつき、ジュースをもう一口。


— でも知れたじゃん。


— 知っても意味ない。


— あるよ。計画的にパニックできる。


ハルミ、目を閉じる。

泣きそう。


— 書類、嫌い…


外から見れば静かな家。


でもその中では――


次のカオスが、すでに準備されていた。



楽しんでいただけたら嬉しいです!

もしよければ、ポイントを入れていただけると、とても励みになります

また次回もよろしくお願いします!

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