表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ようこそ、大沢ハルミのカオスな日常へ !  作者: あじせ
家庭内混乱マニュアル:初心者版!
39/44

第39話 — ハルミ、軍事作戦モード突入

― 書類ひとつで人生が崩壊!?大沢ハルミ、ついに“責任”と正面衝突!!―


平和なはずの日常が、まさかの緊急事態へ!!


たった一つの“書類問題”が引き金となり――

ハルミの脳内は連日パニック状態!!


職場でも!家でも!逃げ場ゼロ!!


そして迎えた土曜日――

ついに彼女は“何か”に取り憑かれる。


その名も:

遅れてきた大人の責任感(+ちょっとの絶望)


完全装備で挑むのは、あのトラウマハウス――!?


笑ってる場合じゃないのに笑うしかない、

カオス×感情×暴走の神回、開幕!!

一週間ずっと、人事部での仕事は……妙だった。


ハルミは他人の書類を整理する仕事をしている。

なのに、自分の書類だけはどうしても整理できない。


もはや才能だった。


そして彼女がようやく「子どもたちの書類問題」を忘れかけるたびに、職場でこうなる:


— 大沢さん、この育休申請の書類見ました?

— 大沢さん、兄弟の登録フォームどこですか?

— 大沢さん、この記録、足りてませんよ


そのたびに脳内:


「やばいマジで子どもたち書類ゼロじゃんどうしようAAAAAAAA!!!」


月曜から金曜まで、ずっとこれ。


でも土曜日――


土曜日の彼女は、完全に“何か”に取り憑かれていた。


何の霊かは不明。


たぶん:

遅れてきた大人の責任。

もしくは純粋なパニック。


朝10時に起床(ハルミ的には深夜レベル)。

カーテンをバァン!!と開けて宣言:


— 私は!!!今日!!!この書類を!!!手に入れる!!!


庭ではタケルが水やり中、メイはカエルと会話していた。


二人はチラッと見て、軽く手を振って、通常業務に戻った。


重要すぎる業務に。


ハルミの準備は異常だった。


玄関から出てきた姿:


ゴム手袋

シャワーキャップ

マスク

保護メガネ

長靴

そして――


ヘルメット。


なぜヘルメットなのかは誰にも分からない。

たぶん本人にも分かってない。


門の前で腰に手を当て、深呼吸。


まるで戦場に向かう兵士。


— 大沢ハルミ……どこ行く気?(宇宙の声)


ボーナスシーン:イツキ目撃事件


イツキはのんびりゴミ出し中だった。

パジャマ、寝ぐせ、完全オフモード。


そこで見た。


核戦争対応レベルのハルミ。


— ……は?


思わず笑う。


— 何やってんだあの人……


進行方向を見て、確信。


「いやこれ絶対ヤバいやつ。見なきゃ損。」


でも一応、品位は守る。


一回家に戻って、ちゃんと着替えて――


一旦フェードアウト。


ハルミは勢いのまま進む……が。


思い出した。


— ああああああ無理いいいい!!!


あの家。


あの家だ。


古くて、湿ってて、絶対何かいる家。

おじいちゃんの気配がまだ残ってる家。


何度目かの再訪。


— もう絶対行かないって言ったのに……


*次の瞬間:家の前に立ってる*


中はいつも通り:


カビ。湿気。謎の匂い。

“引退した幽霊が住んでます”感。


— 頑張れハル……子どもたちのため……


ドアを開ける。


— くっさ!!!!


でも入る。


それがハルミ。


そして開始:


引き出し開ける

棚開ける

箱ひっくり返す

人類が触らない場所に手突っ込む


書類、紙、写真、謎の物体――


全部袋へ。


関係ある?関係ない?


関係ない。


紙なら取る。

名前あれば取る。

光ってたら取る。


ハルミ=収集型台風。


そして見つけた。


子どもたちの名前が書かれた箱。


ゆっくり開ける。


中には:


ブレた写真

ぐちゃぐちゃの絵

メモ

思い出


そして――


一枚の紙。


タケルの字。

8歳くらいの頃。


読む。


「今年こそ、おじいちゃんが僕たちを学校に入れてくれますように」


止まる。


心臓が締まる。


— ……学校、行ってない……?


思い出す。


13歳なのに、最初は8歳みたいな字だった。


全部、おじいちゃんから教わった。


でも――学校には行けなかった。


ハルミ、崩壊。


— 私……今気づいた……?逃げてたから気づいた……?紙見て初めて考えた……?


胸が痛い。


— もっと早くできたはずなのに……


そのとき。


背後。


「ブー!」


— AAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!


転倒。書類爆散。


犯人:イツキ。


— 相変わらずだね、ビビりすぎ


— お前ふざけんなよ!?!?死ぬかと思ったわ!!


イツキは笑いながら手伝う。


— で、その装備なに?頭突きで解体する気?


ハルミ、涙目のまま:


— 子どもたちの書類……取りに来た……


イツキ、状況を見る。


少しだけ真顔。


— ……何か見つけた?


ハルミは無言で紙を渡す。


読む。


ため息。


隣に座る。


— ハル。君のせいじゃない


— でも私は……遅い……


イツキ、少し笑う。


— 君は飛び込むタイプだよ。昔から。ぐちゃぐちゃでも、ちゃんと心でやる


ハルミ、鼻すすりながら:


— ……ありがと


その瞬間、彼女は決めた。


「全部やる。日本ひっくり返してでも。」


そして突然の癒しタイム。


イツキが写真を拾う。


— 見てこれ。メイ、全然変わってない


ハルミ爆発:


— かわいすぎるだろおおおおお!!!歯ない!!!髪!!!無理!!!


写真ぶんぶん振る。


帰宅中。


笑いながら、思い出を抱えて。


その外で――


信号待ちの男。


クロサワ。


彼が見たもの:


・ハルミが家から出てくる

・「Mei」と書かれたベビー用品

・隣にイツキ

・二人とも笑顔

・書類バラバラ


脳内結論:


「終わった。結婚してる。子どもいる。俺負けた。」


ラストシーン:


ハンドル握るクロサワ。


魂、窓から離脱。


信号、青。


でも動かない。


人生だけが、先に進んでいった。



楽しんでいただけたら嬉しいです!

もしよければ、ポイントを入れていただけると、とても励みになります

また次回もよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ