第34話 ― 家がうるさくなりすぎた日
【事件】静かなはずの家、なぜか“騒音レベルMAX”に突入!?妹の怒り爆発&兄フリーズ、そして帰宅したハルミがまさかの沈黙モード発動…!?
ドタバタでにぎやかすぎた一日――
笑って、遊んで、騒いで、はしゃいで。
お風呂も入った。
アイスも食べた。
チョコスプレーも山盛り。
テレビは音量バグってた。
おもちゃは散乱。
笑い声は天井突破。
――でも。
その中に、ひとつだけ。
小さくて、でも確実にズレていたものがあった。
◆序盤:楽しいカオス
子どもたちは――
全力で遊び、
全力で騒ぎ、
全力で疲れた。
完璧なカオス。
でもその中で――
メイだけ、少し違った。
笑ってる。
でもタケルとは目を合わせない。
話しかけられても――
—「うん」
—「いい」
—「いらない」
全部、短い。
タケルが手伝おうとすると――
—「いい。自分でできる」
水を渡そうとしても――
—「いらない」
ソファに座ろうとしても――
—「こっち来ないで」
距離。
明確な、距離。
◆子どもたち帰宅後:通常運転
夕方。
みんな帰った後。
タケルは、いつも通り。
片付ける。
洗う。
並べる。
壊れたものを直す。
完璧なルーティン。
(いつも通り)
……のはずだった。
家が静かになったころ。
タケル、深呼吸。
—「メイちゃん…ちょっといい?」
間。
メイ、床に座ったまま。
クレヨンでゴリゴリ描いてる。
力、強すぎ。
—「…なに」
振り向く。
目。
硬い。
—「すぐ終わる」
—「言えば」
タケル、少しだけ迷う。
—「……怒ってる?」
沈黙。
そして――
乾いた笑い。
—「今さら?」
—「メイちゃん—」
—「その呼び方やめて!!」
バッ!!
立ち上がる。
怒ってる。
でもちょっとだけ小さくて、ちょっとだけかわいい怒り。
紙、ひらひら落ちる。
—「出ていったじゃん!!」
—「逃げたじゃん!!」
—「逃げてない—」
—「逃げたよ!!」
指、ビシッ。
震えてる。
—「ママと同じ!!」
ドン。
言葉、重すぎ。
タケル、黙る。
それが――
逆効果。
—「置いてった!!」
—「ハルと二人にした!!」
—「怖かったのわかってる!?」
—「俺は…」
—「“思った”でしょ!?」
ドン。
—「いつもそう!!」
ポイッ。
クレヨン。
ポイッ。
おもちゃ。
ポフッ。
クッション。
ダメージは弱い。
でも――
言葉は直撃。
—「どうせまたいなくなる!!」
—「みんなそう!!」
—「ママも!!」
涙。
声。
ぐちゃぐちゃ。
◆騒音MAX
家、うるさい。
めちゃくちゃうるさい。
感情、ぶつかり合い。
そのとき――
ガチャ。
—「ただいま…」
ハルミの声。
疲労100%。
HPゼロ。
でも――
状況。
最悪。
玄関。
ハルミ、停止。
視界:
・おもちゃ散乱
・クッション落下
・メイ:泣き+怒り
・タケル:フリーズ
完全に戦場。
ハルミ、まばたき。
1回。
2回。
聞こえたのは――
音じゃない。
言葉。
その中身。
何かが、変わる。
静かに。
確実に。
ハルミ。
何も言わない。
ただ――
ドアを閉める。
ゆっくり。
丁寧に。
CLAC。
メイ:停止
タケル:停止
空気、凍結。
二人とも、動かない。
待ってる。
怒鳴り声。
説教。
いつもの冗談。
何か。
でも――
何も来ない。
ハルミ、ただそこにいる。
静かに。
重く。
沈黙。
ドン、と落ちる。
散らかった部屋に。
(……怒る?)
誰もわからない。
何が起こるのか。
このあと――
何が始まるのか。
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