↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ようこそ、ハルミのカオスな日常へ!  作者: あじせ
家庭内混乱マニュアル:初心者版!
PR
101/107

第101話 穏やかで、ごく普通の午後

【悲報】女子三人、「静かに遊ぶ」という概念を知りません。


――ゲームで大転倒。テレビで三人そろって号泣。髪を結んだら、次はお菓子作り。何でもない午後なのに、三人集まるだけで全部がちょっとした大事件です。――



家の中。



静か。



窓から。



やわらかい日差し。



キッチンからは。



できたてのおやつの。



いい匂い。



そして。



リビングの床。



カラフルな。



マット。



その上には。



三人の女の子。



現在。



全力で。



転ばないように。



頑張っていた。



ヒナ。



ルーレット。



くるっ。



そして。



「足!」



「青ぉぉぉ!!」



アイコ。



「もう青ないんだけどぉぉぉ!!」



体。



ぐらぐら。



今にも。



転びそう。



ヒナ。



「何とかして!」



「ルールはルール!」



「無茶言わないでよ!!」



アイコ。



足。



ぐぐぐぐっ。



伸ばす。



あと少し。



もう少し。



その時。



ぐらっ。



「わっ!!」



メイの方へ。



倒れかける。



「ちょっとぉぉ!!」



メイ。



笑いながら。



必死に。



バランス。



維持。



「倒れるなら!」



「あっちに倒れてよ!!」



「重力は!」



「私の言うこと聞かないの!!」



ヒナ。



もう。



だめ。



笑いすぎて。



お腹。



押さえている。



そして。



アイコ。



奇跡的に。



足。



青。



到達。



「できたぁぁぁ!!」



ただし。



その状態。



約。



〇・五秒。



次の瞬間。



どさっ。



三人。



まとめて。



床。



「……」



沈黙。



一秒。



二秒。



そして。



「……ぷっ。」



「あはははははは!!」



「無理無理無理!!」



三人。



大爆笑。



お腹。



痛い。



息。



できない。



それくらい。



笑った。



メイ。



床に転がったまま。



宣言。



「もう終わり。」



「私。」



「正式に。」



「運動神経ない。」



アイコ。



床に座る。



姿勢。



なぜか。



堂々。



「私はあるよ。」



「ただ。」



「使わないだけ。」



ヒナ。



「さすがボス。」



「転んでもボス。」



アイコ。



「ふふっ。」



笑った。



こういうの。



好きだった。



みんなで。



ふざけて。



笑って。



何も。



考えなくていい。



ここでは。



それが。



簡単だった。



そして。



少しして。



三人。



今度は。



ソファ。



ぎゅうぎゅう。



一枚の毛布。



三人で。



共有。



真ん中には。



スーパーで買った。



大きな。



ポップコーン。



テレビ。



番組。



放送中。



いつから。



こんなに。



感動的な話になったのか。



誰も。



分からない。



でも。



現在。



メイ。



目。



うるうる。



「……帰ってきた……。」



ヒナ。



すでに。



鼻。



すすっ。



「だから言ったじゃん……。」



「絶対。」



「帰ってくるって……。」



アイコ。



耐える。



まだ。



耐える。



大丈夫。



泣かない。



泣か――



テレビの中。



その人が。



お母さんを。



ぎゅっ。



抱きしめた。



「……」



アイコ。



「あぁぁ……。」



「それはダメ……。」



声。



すでに。



震えていた。



五秒後。



三人。



号泣。



ただし。



静かに。



「……」



ティッシュ。



一枚。



ヒナへ。



もう一枚。



メイへ。



もう一枚。



アイコ。



自分用。



メイ。



「こういう……。」



「綺麗な話……。」



「嫌い……。」



ヒナ。



「私も……。」



鼻。



すすっ。



「でも……。」



「好き……。」



アイコ。



何も言わず。



こくっ。



クッション。



ぎゅっ。



三人で。



一緒に泣くのも。



なんだか。



悪くなかった。



番組。



終了。



部屋。



静か。



でも。



嫌な静けさではない。



ふわっとした。



落ち着く。



そんな。



沈黙。



その時。



ヒナ。



突然。



「ねえ。」



「髪。」



「やってあげる。」



メイ。



「私の?」



「うん。」



ヒナ。



にやっ。



「ボスには。」



「ボスにふさわしい。」



「髪型が必要だから。」



アイコ。



腕を組む。



考える。



ふり。



一秒。



「よぉぉぉし!!」



「許可する!!」



メイ。



「なんでアイコが許可するの!?」



アイコ。



「ボスだから。」



「関係ないでしょ!!」



三人。



また。



笑った。



メイ。



床。



ちょこん。



背中。



ヒナの方へ。



ヒナ。



髪。



少しずつ。



丁寧に。



分けていく。



アイコ。



横から。



じーっ。



「……」



「なんか。」



「すごいプロっぽい。」



ヒナ。



「当然。」



「私。」



「お泊まり会ヘアアレンジの。」



「専門家だから。」



アイコ。



「資格あるの?」



「あるよ。」



「退屈した友達国際協会。」



「……」



アイコ。



「ふふっ。」



小さく。



笑った。



ヒナ。



「痛い?」



メイ。



「ううん。」



数秒後。



「今。」



「ちょっと痛かった。」



「大げさ。」



「本当に痛かったもん。」



ヒナ。



ヘアピン。



一つ。



手に取る。



「これ。」



「つけてもいい?」



「うん。」



そして。



数分後。



ヒナ。



メイの肩。



くるっ。



「できた!」



メイ。



すくっ。



鏡へ。



ぱたぱたぱたっ。



見る。



「……」



シンプルな。



三つ編み。



横には。



小さな。



ヘアピン。



派手ではない。



でも。



ちゃんと。



可愛い。



メイ。



目。



ぱぁぁっ。



「……可愛い!!」



声。



少しだけ。



小さい。



でも。



ものすごく。



嬉しそう。



ヒナ。



胸を張る。



「当然。」



「私たちの仕事に。」



「失敗はないから。」



アイコ。



「私。」



「何もしてないけどね。」



「気持ちで参加してた。」



「それ参加って言うの?」



三人。



ソファへ。



戻る。



さっきより。



少しだけ。



近い。



足。



触れる。



肩。



触れる。



でも。



誰も。



気にしない。



アイコ。



膝。



抱える。



その上。



顎。



ちょこん。



「で!」



「次!」



「何するぅぅぅ!?」



ヒナ。



メイ。



一瞬。



顔を見合わせる。



そして。



メイ。



「あっ!!」



「マグカップケーキ!」



「作らない!?」



アイコ。



目。



ぱっ。



「えぇぇぇぇ!!」



「何それ!!」



「作れるの!?」



メイ。



にやっ。



小さな。



得意げな。



笑顔。



知っている人の。



顔。



「へへっ。」



「お母さんに。」



「教えてもらったの!」



もう。



キッチンへ。



向かっている。



「一番おいしいレシピなんだって!」



ヒナ。



アイコ。



同時。



立ち上がる。



「作るぅぅぅぅ!!」



「やろやろやろ!!」



メイ。



振り返る。



そして。



胸。



張る。



「ボスは。」



「失敗しないから。」



アイコ。



即答。



「その通り。」



誰が。



ボスなのか。



もう。



よく分からない。



三人。



キッチンへ。



向かう。



笑いながら。



話しながら。



ごく普通の。



穏やかな。



午後。



友達と。



一緒に。



遊んで。



笑って。



その瞬間だけは。



何もかも。



大丈夫なような。



そんな。



安心した気持ち。



ただし。



三人は。



知らなかった。



同じ頃。



町の。



反対側。



三匹の。



巨大な魚が。



こちらへ。



向かっていた。



そして。



もう一つ。



知らなかった。



これから向かう。



キッチン。



そこでは。



穏やかでも。



普通でも。



快適でもない。



何かが。



待っていた。





読んでいただき、本当にありがとうございます~!!♡♡


もしこの作品で少しでも笑顔になっていただけたら、★で応援していただけると、とっても嬉しいです!


皆さんからいただく評価は、

「もっともっと面白い作品を作りたい!」

と思える大切な励みになっています


(´▽`)


Pixivではキャラクターデザインやイラストも投稿しています!


Pixiv:

https://www.pixiv.net/en/users/121622272


また次回もよろしくお願いします~!!♡♡

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。