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異常性の解錠
その時、僕が見、感じ、経験したことは、今後の人生を歩む上で一生の摩訶不思議になるだろうし、永遠の強烈な思い出ともなるのだと確信した。
石峰さんの白く細い指先が、ペルナーのお腹に触れると、瞬く間にその白い腹が、裂けて、中から白や緑や桃色のはらわたが飛び出した。
そのペルナーの臓器には、ふわりとした心地よい、花のような匂いがこびり付いていた。その柔かな匂いは、男女問わず、嗅ぐものを性的に興奮させるような効果があった。
そのすさまじい迫力を感じたとき、僕は頭をハンマーで殴られたような衝撃に見回れた。
「ペルナー。あなた、とっても美しいよ。ねえ。あなたの臓器は、たくさん、たくさん、これからも飛散するのね」
と、石峰さんは唄うように艶やかな声でそう言った。僕はその石峰さんの表情に、以前見た、不思議な魔力を感じた。砂漠にいるシロクマのような、大空を舞うクジラのような。
そういうえ……げつない迫力を。
少女の破壊的な魅力を僕は感じる。
突如、ペルナーのその色鮮やかな臓器が飛散し、壁一面にこびりついた。その、はらわたの形と、壁へのこびりつき具合を目撃したとき、僕はどの世界のどんな美術館の芸術作品よりも芸術的だと思った。
「ねえ、アナタには本当に迷惑かけちゃう」
「えっ」




