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時を止めるFランク能力者、冒険者学院で無双する~Sランクの方達、俺は目立ちたくないんです~  作者: 兎曇
閑話(日常パート)※話の本筋とは関係ないので読まなくても良い
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第十九話 青天の霹靂

俺は制服を脱がされ、うつ伏せで寝かせられた。


ピチャピチャ…


ルシアは何かの液体を手に取り、それを手で混ぜている。


「それじゃやっていきますねー❤︎」


ペトッ


ルシアの柔らかな小さい手が俺の背中に触れる。


「うおっ」


「どうですか〜?痛くないです〜?」


「はい、大丈夫です。」


ルシアが手に取った液体はちょっぴり冷たく、肌に触れるたびにビクッと身体が反応する。


―変な成分とか入ってないよなコレ?


「それじゃ、目を瞑ってください〜」


言われるがままに目を瞑る。


「今から何があっても目を開けちゃダメですよ〜?

開けちゃうと恐ろしい事が起こりますからね〜?❤︎」


甘い声で耳元でルシアに囁かれる。


(…ッ!?)


ヤバいッ!?何をされるんだ…!?


身構えようとしたが不安よりも期待が勝り、体の緊張を緩める。


フ〜

落ち着いて呼吸を整えるんだ。


俺は何が起きても動じない事にした。


すると―


背後に何か熱のあるものが近づいたかと思うと、


ピタッ


何か柔らかくて人間の体温に近く、鼓動を感じる限りなく肌に近いようなソレが触れた。


―瞬間、脳内で分析する。


(…〜〜〜ッ!!ま、まさかコレはまさかまさか"アレ"って訳じゃあねぇよなぁ〜ッ!?

そんなまさかな。

いやでもそういう店だしそういう事もあるのか…!?

き、きっと気のせいだろ。

そうだよ、ただの手、コイツはただの手じゃ)


結論:手だという事に決定した。

鼓動とか感じるのはきっと淫魔(サキュバス)の特殊能力だろ、うん。


「どうですか?ジョウさん……///」


「…凄いっす」


それ以上は言葉を紡げなかった。


「ところで、ジョウさん…

私もっと仲良くなりたくて…

『ジョウくん』って呼んでも良いですか…?///」


「えッ!?」


急な問いかけにより、思わず身体が跳ねる。


―そして


ルシアはおそらく

俺に覆いかぶさっている状態で(背中にナニかが当たったまま)

上下にゆっくりと動き始めた…


(―ッ!?)


おいおいおい何やってんだコレッ―!?


俺の背中にはルシアが施した謎の液体と、生暖かい人体から発せられる熱と、奇妙な柔らかい触感が混ざり合い天井の喜びへと導かれていった…


「ジョウくん…どうですか?///」


もはや俺は答えなかった。

ただこの流れに身を任せて、なるようになればそれで良いだけだ…


―そして極限の幸福と共に深い眠りへと落ちていった。



・

・

・


―

「…ハッ!?」


気付くと、俺とルシアは向かい合った状態でお互い、ベッドの上に座っていた。


「ジョウくん…///」


ルシアの顔は紅潮し、蕩けている。


何故―このような状況になっているのかは理解不能だが

おそらく一夜の夢なのだと、無理やり解釈。


ルシアは俺の手を取り、顔を近づける。


「…ジョウくん…しよ?❤」


…ゴクリ。


ここまで来てしまったら、俺も”漢”だ。


これからこの行為が終わるまではただ

目の前の少女『ルシア』にこの命を預けよう…


そして、俺はルシアの細い手を優しく握り返す。


眼を閉じ、ルシアの唇にそっと触れ―





ドゴゴゴゴーン


触れるその直前、まさにあとほんの数センチという所で

館内に大きな地鳴りが発生した。


「…何だ!?」


さっきまでの雰囲気は一変

俺とルシアは顔を見合わせる。


「何でしょう?今の爆発音

この店に爆発物なんて置いてないんですがね~」


ルシアは不思議そうに顔を傾ける。


「ちょっと見てきます!ジョウさんはここで待っていてくださいね。」


そういってルシアは館の入り口の方へ向かって行った。


独りこの部屋でベッドの上で座る俺。

何故か虚無感と先ほどまでとのテンションの落差で一気に羞恥心が襲ってきた。


ベッドに顔をうずめる俺。


クンクン


さっきまでルシアが座っていたそこには確かな温もりと、鼻腔をくすぐる甘美な匂いがあった。



「「キャーーーー!!」」


店の入り口の方から何やら女性の悲鳴が複数聞こえた。


「何だ…?さっきの爆発といいヤベェ奴でも乱入してきたのか?」


ルシアにはこのまま此処で待ってるように言われたが、さすがに悲鳴となると気になってしまう。


個室のドアを開けて、廊下に出る。


ラウンジの方へ進むと―


そこは、倒された椅子や机が散乱しており、酒が入ったグラスや料理が乗っていたであろう皿が割れ散らかっていた。


「さっきの音…ココで乱闘騒ぎでもあったってのか?」



ドカンッ


またもや衝撃音が


急いで階段を降り、入り口付近へと向かう。




たどり着いた先のその床には、淫魔(サキュバス)や客のおっさんが倒れている。


―そして入口に目をやると…


「…うぅ」


首根っこを掴まれ、地に足がつかずにバタバタしているのは


「ルシアたんッ!!」


考えるよりも先に体が動き出したが


しかし!!


ルシアを掴んでいるソイツを見て俺は足が止まった。


バリバリバリ…


「そんな…あり得ないッ

アイツにこの場所が分かるはずが無い…!!」


そうルシアの首根っこを掴み

今まさにとどめを刺さんとする雷光迸る少女。

その名は…


―『エレナ・イエロー』!!


「なんでテメェがここに居るんだよッ!!」

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