閑話2
お久しぶりです!50000PV突破しました!!
―side精霊界―
金の髪を頭の後ろで結い、白と金のドレスアーマーを着た十六歳ほどの少女が階段を早歩きで登っていく。そして、その階段を登り終え目の前の巨大な扉を勢いよく開く。
「皆、突然呼び出した挙句待たせして申し訳ない。だが良い知らせを持ってきたぞ!」
そこには円卓を囲むように六つの玉座があり、それらは一つを除いてすでに埋まっていた。彼女はその空いている席に腰を掛ける。彼女の座った玉座から左に回りに紹介するとしよう。
「へぇ、いつも一番最初に来るお前が遅れて来た理由はもしかしてアリシアが解放されたことか?」
短めの燃えるように赤い髪と瞳を持ち、言いにくいが蛮族風の格好をした先程の少女と同い年ほどの少女。炎の精霊王『フレイ』
「確かに、シアちゃんが解放されたのは朗報ですねぇ」
茶色のゆるふわロングの髪と瞳を持ち、おっとりとしたシスターのような格好をした二十代ほどの女性。大地の精霊王『ティエラ』
「ふふふ、堅物のお前さんがその程度で遅刻するなんてなかなか笑えるのう」
長い紫色の髪と瞳を持ち、黒と紫の十二単を着ている二十歳ほどの女性。闇の精霊王「シスイ」
「いえ、それはないでしょう。私たちは皆彼女と契約していますから、解放されたことは全員が知っていることです」
肩口ほどで切りそろえられた凍てつくような水色の髪と瞳を持ち、男装の麗人のような格好をしている十八歳ほどの少女。水の精霊王『リュレイ』
「えー、あの子が解放された以外で最近良いことってあったっけ?」
所々跳ねている長いエメラルドの髪と瞳を持ち、淡い黄緑色のワンピースを着ている十四歳ほどの少女。風の精霊王『アイレ』
「む、貴公らは私を何だと思っているんだ。まあ、いい。今日の私は気分が良いからな!」
そして、最後に彼女―光の精霊王『ルミエール』この六体が精霊たちの王であり、それぞれ自らの司る属性の派生魔法とその真理を扱うことが出来る精霊だ。
「確かにアリシアが解放されたのは喜ばしいことだ。しかし、私が言っているのはあの忌々しい呪いを説いた御方の事だ」
「おっ、そいつは俺も気になってたところだぜ!俺らが何やっても解けなかったあのクソ女の魅了をどうやって解いたんだ?」
「御方・・・・まさかっ!?」
「あらあら、レイちゃんは誰なのか分かったの?」
「おっ、マジか!どんな方法で解放したのか分かったのか!」
「フレイよ、恐らくではあるがリュレイが分かったのは方法ではなく解放した人物についてだと思うのだがのう」
「だれだれー?アレイも気になるぅ」
「ルミエール、あなたの言っている御方というのは・・・」
「ああ、新たなる精霊神様を発見した」
「「なっ!?」」「えっ?」「あらあら」
リュレイとルミエール以外の全員が驚く。ただし、ティエラだけはリアクションが極めて小さかった。
「おいおい、見間違えじゃないのか!?新しい精霊神様が現れたなら俺らにだってわかるはずだぜ?」
そう、精霊神は読んで字のごとく精霊の神であり、その誕生は精霊王だけでなく下位精霊までもが感知できるものなのである。あの神話大戦によって先代の精霊神を失ってから彼らは新たな精霊神の出現を待ち望んできた。にも拘らず感知できなかったのだ。疑うのも仕方がない。
「その気持ちは分からなくもないが・・・・私の考えが正しければあの御方はイレギュラー存在だ」
「「なっ!!?」」「まあ!」
「・・・いれぎゅらーそんざい?」
「・・・・・アレイ、簡単に言うと仮にその者が大きい力を持っていたとしても神にさえ感知されない存在のことです」
「・・・・・・なるほど!」
「これは理解しておらんのう。・・・・して、お主の言う存在が新たな精霊神だと仮定して、その者のタイプは何だ?」
「ユニーク系万能タイプだと思われる」
イレギュラー存在には大きく分けて三系統・五タイプある。まず、系統としてはユニーク系、覚醒系、権能系。そして、タイプは万能タイプ、攻撃タイプ、防御タイプ、素早さタイプ、技量タイプ。これらを組み合わせた十五種類存在する。
「さらに精霊神だけでなく他の種族の特徴もあったことから、基本種族はキメラではないかと思っている」
「なるほど、アリシアと接続して様子を窺っていたから遅れたのですね」
「そういうことだ」
「ふむ、新たなる我らが神がイレギュラー存在であることはあの女神のことを考えると好都合だのう」
「ああ、我々が直接接触するのは出来るだけ控えた方が良いな」
「それに信頼出来て有力な子たちには根回ししておかないといけないわね」
「おう、久しぶりに滾ってきたぜ!!」
「アイレも頑張るー!!」
「それでは各自行動を開始してくれ」
「「「「「おう!!」」」」」
―side聖騎士セレナ・フォン・アインツベルク―
聖騎士セレナ・フォン・アインツベルクは今、天使長ルシエルをその身に宿しながら、ルシエルの地上巡回の目的を果たすために各地を放浪としていた。彼女たちはエルフの里に向かう道中で野営の準備の途中だった。
《これはっ!?》
「っ!」
セレナはその声に反応し、剣の柄に手をかけ辺りを警戒する。今は夕方だがあと少しで日が沈み、視界が闇で覆われる。もし、相手が彼女と同等かそれ以上の場合厳しい戦いを強いられることとなる。そこで声に出すことなく心の中でルミエルに問う。
(敵ですか?)
《いえ、敵ではありません。ですが、如何やら世界樹の森にある色欲の悪魔王を封じた迷宮が攻略されたようです》
(・・・・それは)
《ええ、それほどの力を持ったものが教会の情報網に引っかからずにあの迷宮までたどり着いたということです。もし、その者が悪魔崇拝者であった場合危険です。道を急ぎましょう》
(はっ!では野営の片づけを)
《いえ、今日はもう日が落ちます。疲労困憊の状態で私が憑依すると貴方の命にかかわりかねません。今日はここで休みましょう》
(・・・・私がふがいないばかりに、申し訳ありません。)
セレナは悔しそうに顔をゆがめながら拳を強く握りしめる。
《人であるあなたと天使である私ではそもそも土台が違います。それでも私に追いつきたいならばレベルを上げるしかありません。剣術の方はこの旅の間、私が指導しましょう》
(よろしくお願いいたします!)
《では、早く野営の準備を終わらせて食事にしましょう》
(はっ!)
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『eternal fairy tale online~初めからユニーク種族=最弱地雷から戦闘狂は強くなる~』
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