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第40話 策に溺れた大賢者と色欲の悪魔王②

二週間ぶりです。出来れば、このペースを保っていきたいです!もっと欲を言えばスピードアップを!

「ふぅん、坊やには忠誠心が高い部下がいるのね。羨ましいわ。・・・まあ、今は置いときましょ。そんなことより、あなたが私に向けたあれってブレスでしょ?お姉さんが知る限り、人族が使えるなんて聞いたことが無いし、しかも手から出すなんて前代未聞よ?ねえ、坊や・・・私にそれの習得の仕方を教えてくれない?そうしたら、とびっきりあま~~~~い夢を見せてあ・げ・る♡」


 うわー、きっと今魅了系のスキルが大量発動してるんだろうなぁ。天井に向かって伸びる捻じれた角とか、尻尾とかを無ければ、人間相手でも無茶苦茶モテそうなプロモーションしてる。あっ、淫魔だからモテモテなのには変わりないのか?まあ、どちらにしろ喋る必要はないよね。それと、殺気がオーラみたいになって僕の周りに漂ってるんですが・・・。


「企業秘密です」


「マスター、あれを今すぐ抹殺しましょう。それで世界の平和は守られます」


「いや、守れなくもない気がしなくもないけど、目的忘れないで!?」


 やばい、いつも冷静なサナがここまでやられてるのはヤバい。サナがこれなら椿は・・・・。


「主様、主様は人型の敵を苦しませて切り殺すとき、どこから最初に切り飛ばしますか?」


「今の状況でその質問は物騒過ぎない!?」


 あー、やっぱり完全にブチ切れてる・・・・・。はあ、全くこれじゃあ目的を完全に見失ってるよ。こうなったら、能天気なラムに期待を・・・・。


「ねえねえ、お姉さん、ドロドロになって死ぬか、窒息して死ぬか、殴られて死ぬか選ばしてあげるよ」


「完ッ全に駄目だ!!!」


「・・・・ねえ、その子たち殺気立ちすぎてない?」


「「「「お前のせいだ!!」」」」


 心外ねっと呟くリリアナを睨みつける。ここまで下がった機嫌を直すのにどれだけ時間が・・・・そこまで掛からないかも。

 うーん?そういえば、そもそも僕がソウルテイムするためには魂に直接接触しないといけないわけで、現状リリアナが受肉している今の状態は好ましくない。・・・・考えれば考えるほど椿たちを止める理由がなくなって、いく?

 そもそも、これは好機じゃないか?アドラ戦での汚名を(そそ)ぐって意味ではこの戦いは絶好機会だ。だって、精神系異常状態無効だもん、全員。

 よーし、そうと決まれば大号令だ!


「よし、皆。これはアドラ戦の汚名を雪ぐ機会とする!全力で叩き潰そう!!」


「「「おー!!!」」」


「ちょっと!?・・・まあ、いいわ。これで終わりだもの!『色欲の魅了(ルクスリア・チャーム)』♡」


 ほう、これが大罪スキル『色欲』の真骨頂ってことかな?どれどれ、詳細を鑑定、鑑定。


『色欲』:大罪スキルの一つ。三大欲求の性欲であるが故に最も多くの世界で安定した強さを誇る権能系スキル。もっともその強さは権能としての強さであり、直接戦闘能力では大罪系スキルの中でも最弱であることが多い。この世界は第154852世界―所謂下位世界であるためスキルの効果としては完全系統には遠く及ばないが、完全系統とは違い魅了系統スキルのレベルを上げれば解呪魔法を無効化する魅了状態を与えることが出来る。要求レベル・・・魅了系スキル:レベル20以上、誘惑系スキル:レベル30以上。


『色欲の魅了』:『魅了魔法』スキル20レベルで解放された『色欲魔法』の一つ。もう一つ、『色欲』スキルを持っていることが取得条件にある。解呪魔法を無効化する。また、『魅了魔法』のスキルレベル以下若しくは『色欲』スキルよりも下位のスキルによる解呪も無効化する。耐性スキルとのレベル差が10レベル以内ならその効果を貫通させる。

 しかし、同性に対しては耐性スキルとのレベル差が5レベル以内になる。同じ大罪系スキル持ちには同性の場合通じない。異性であっても魅了される確率は極めて低い。


 きょ、強力ー!大罪系スキル協力過ぎだよ。これは慢心しても仕方がないわー。無効持ちがこんな下位世界にいるとはふつう思わないもんね。あと、大罪の悪魔王の中でも最弱の理由がわかったよ。通じないって悲しいね。本当に、可哀想。


「うふふふ、これだけ戦力があれば、あいつらにだって・・・・・!」


 あー、そうだよね、見返したいよね。しかも悪魔だし、そういう感情は強いのかもね。ただ、同情はしても、従いはしないよ。


「リリアナ、ごめんね。『時空神の霊檻クロノス・エレメンタル・クルヴィ』」


「え!?な、何なの!!?・・・・・・・・あなた、一体どういうつもりなのかしら」


 戸津厳出て来た不可視の檻の存在を感じたのか、リリアナが慌てている。僕が使ったのが分かった途端僕に向けて静かに怒気を飛ばして来た。

 『時空神の霊檻』は時の神級精霊術だ。精霊神はその専門の神の権能には劣るが、それ以外の力としては最高位に当たる精霊術を行使できる。まあ、神格によってピンからキリまであるけど。それと、檻と付いているだけあって閉じ込めるだけで一応会話もできる。


「だから、ごめんねって言ったじゃん。それと、僕には異常状態が効かないから」


「嘘でしょ!?無効持ちなんかがどうして・・・・!?いえ、まだよ。確かにあなたには通じないかもしれないけど、あなたのお仲間には通じてい・・・る・・・・・っ!?」


 如何やら、魔力のパスを確認して全員が魅了にかかっていないことに気が付いたようだ。今まで磨き上げてきたものが通じていないことが余程ショックのようで固まってしまっている。可哀想に。(←主犯格)


「う、そ、どうして。な、んで、私の、み、魅了が」


「ふん、貴様程度の魅了なんぞで我が忠誠心はみじんも揺るがんわ!!」


「椿お姉様、確かにお姉様の忠誠心は高いですが、防げたのはすべてマスターのお陰ですよ?」


「む、そんなことは分かっている!!」


「あははははは、二人とも情けないなぁ!僕は僕の力できちっと防いだよ!!」


「「・・・・・・」」


「やるか?」


「ヤりましょう」


 あーあ、無自覚に挑発するなんて・・・・ラムはもう少し考えて行動した方が良いよね。それと僕にラムを助ける予定はない。


「あれ?二人ともどうしたの?え、何でそんなに笑顔で僕に近づいてくるの?ちょ、ちょっと怖いんだけど・・・。ね、ねえ、二人とも僕の話聞いてる?い、いや、こ、来ないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」


「ま、こっちも終わらせようかな」


 僕の指を液体状にしてから時空圧縮を解除して分裂。そして、分裂した巨大スライムをリリアナに向かわせる。


「これは悪い夢これは悪い夢これは悪い夢これは悪いッヒッッ!いや、こっちに来ないで!!スライムに食べられるのは嫌!!!」


 えー、スライムって18禁でお馴染みの魔物なのに・・・・あっ、これって性的なのじゃなくて普通に捕食の方だったね。本当に可哀想だなぁ。まあ、散々人様を苦しめてきたんだろうから、やめるつもりは更々ないけどね。

 椿たちは・・・・あー、まだ続いてるよ。ラムの目が死んでるのにまだ続ける気なんて・・・二人とも鬼なのかな?まあ、いいや。その間にリリアナの受肉してる体を使って錬金術とかの実験しよう。あっ、超強力な毒(効果は色々☆)も生成して材料にしよう!ふっふっふ、『錬金術』と『薬品調合』のスキルレベルを10にする勢いでじゃんじゃん行くぞー!

 あっ、アリシアさんもソウルテイムしとこ。流石に魅了状態のままってのは困るからね。・・・・いや、でも目的もなくソウルテイムするのはなぁ。うーん、でもそれ以外に現状とく方法がないからなぁ。それに僕の情報が外に流れるのも女神に気づかれないためには良くないか。よし、ソウルテイムしよ。






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