第20話 簡単過ぎる初めてのボス戦
「無駄に大きいね。」
「・・・・大体5mくらいでしょうか?」
《まあ、これがこのダンジョンのボス部屋だからでしょう。意外とこれが平均的な大きさですよ。」
今僕たちは大きな扉の前にいる第9階層から降りてきたら目の前にあった。
「嘘でしょ。まさか、扉より大きい敵が居たりしないよね?」
《さすがにこんな浅い階層では出てきません。それに道中も弱いゴブリンだけでしたし、出てきたとしても『ゴブリンナイト』くらいでしょう。》
「おい、サナ。そのゴブリンナイトとやらはどれくらい強いんだ?」
「僕もそれは気になるな。」
《Cランクですね。》
「Cランクねぇ。僕たちにとっては雑魚ってことか。」
「そうなりますね。しかし、『ナイト』などと名前に付いている程なのですから剣の腕はそこそこ立つのではないでしょうか?」
《椿お姉さまの言う通り、『剣術』スキルは大抵がLv3です。》
「それってレベル高いの?」
《そうですねぇ。では他のレベルと纏めてご説明すると、スキルレベルはレベル別にそれぞれ熟練度に例えることができ、Lv1【初心者】、Lv2【半人前】、Lv3【一人前】、Lv4【熟練者】、Lv5【有段者】、Lv6【達人】、Lv7【超人】、Lv8【英雄】、Lv9【人外】、Lv10【怪物】と表します。》
「それじゃあ、一人前ってことか。どちらにしろスキルレベルも僕たちの方がが上だから何ら問題ないね。」
「・・・・なんと申したらいいのか分かりませんが私たちが相手だと瞬殺してしまう気がします。それで階層主として成り立つのでしょうか?」
《・・・・・・・そもそも第一階層の階層主はマスターや椿お姉様のレベルの方々を相手にして勝つことは想定に入れていないと思いますよ?》
「まるで僕たちが何か悪いことをしているみたいに言わないでよ。」
《申し訳ありません!そういうつもりでは!!》
「ええっと、怒ってはいないから。」
《そうでしたか。》
「勘違いが過ぎるぞサナ。主様はこの程度でお怒りになるほど心の狭い方ではないと知っているだろう?」
《確かに。しかし、椿お姉さまに論されるとは・・・。》
「おい!それはどういう意味だ!?」
《・・・・何でもありませんよ。》
「言いたいことがあるなら言え!サナ!!」
また言い合いしてるよ。どんだけ仲が良いんだこの二人。
「はいはい、喧嘩しないの。」
「《はい、申し訳ありません「主様」《マスター》。》」
こんなこと前にもあった気がするんだけど?まあいいや、僕のステータス見よう。
スタータスオープン。
名前:ハルト アラキ
種族:イレギュラー(人族/幼龍/下級光精霊/ウルフ/ポイズンスライム/キメラ[幼体])
姿:キメラ[幼体]
年齢:0
性別:中性(男)
職業:侍Lv53/忍者Lv20/魔導士Lv41
Lv:19
HP:80500/80500
MP:100000/100000
STR:60000
VIT:51500
INT:67800
MND:111000
DEX:45200
AGI:50000
ステ-タスポイント:1440
スキルポイント:470
通常スキル:『暗視』Lv4『鑑定』Lv10『プチブレス』Lv3『飛行』Lv3『分裂』Lv4『合体』Lv1『変形』Lv6『気配感知』Lv7『光精霊術【下級】』Lv7『刀術』Lv5『隠密』Lv6『魔力操作』Lv7『嗅覚探知』Lv4『水属性魔法』Lv4『毒弾』Lv1『毒調合』Lv4『土属性魔法』Lv6『召喚術』Lv1『無詠唱』Lv3『全言語理解』Lv-『隠蔽』Lv3『威圧』Lv5『念話』Lv10『悪食』Lv8『地図』Lv7『剣術』Lv4『槍術』Lv4『弓術』Lv3『戦斧術』Lv2New『風属性魔法』Lv2『看破』Lv1『火属性魔法』Lv1
パッシブスキル:『直感』Lv6『嗅覚強化』Lv6『聴覚強化』Lv5『毒耐性』Lv3
ユニークスキル:『冷静沈着』Lv3『神の手』Lv1
エクストラスキル:『明鏡止水』Lv1『楽園への誘い』Lv1
例外スキル:『ステータスポイント』Lv-『スキルポイント』Lv-『種族複数選択』Lv2『職業複数選択』Lv1『吸収』Lv5『ソウルテイム』Lv2『限界撤廃』Lv-『世界目録』Lv3
称号:『イレギュラー』『転生者』『種族を複数持ちし者』『変異体』『限界を知らぬもの』『希少種』
やっぱり上がり具合がおかしいよね?MPとMNDに至っては十万越えしてるんだけど!?こんな簡単に強くなちゃって良いの!?・・・・まあ、気にしても背負うがない。あれいつの間にか『看破』スキルが?
「ん?ねえねえ、サナ。いつの間にか『看破』スキルを手に入れてるんだけど?」
《ああ、それは『鑑定』スキルをLv10にすると強制習得させられるんですよ。》
「え?上位スキルとか条件達成で習得可能になるスキルとかじゃないの?」
《はい。どちらかと言えば鑑定補助スキル的な感じですね。嘘を看破出来たりもしますけど。》
「なるほど、それで一応鑑定系スキル欄に入ってたんだ。」
「・・・・むぅ~、私にはさっぱり分からないのですが?」
《気にしなくても大丈夫ですよ椿お姉様。少しずつ分かるようになって行けばいいんです。》
「そうそう、気にしない気にしない。さて、そろそろ攻略しようよ。」
「そうですね。」
《マスター達よりも弱いですしどう倒しますか?》
「う~ん・・・・よし!僕が飛び込んで瞬殺するよ。ゴブリン飽きたし。」
「承知しました。」
僕は椿の胸の間から飛び出て、翼を出してから『飛行』スキルで空中にホバリングする。
「それでは扉を開けます!」
「うん、お願い。」
僕は扉が少し開くと同時に『変形』スキルを利用して扉の間を通り抜ける。敵は鎧を着て剣と盾を持ったゴブリン1、剣と盾を持っているのが2、槍2、弓2、杖2、合計9体。多分前列の真ん中にいるのがゴブリンナイトかな?取り敢えず、ゴブリンナイトを潰すか。彼らが見えない速度で接近し、その勢いのままゴブリンナイトの首めがけて居合いを放ち、剣持―ファイターにはウィンドカッターを飛ばす。
「ギエ?(え?)」
間抜けな顔をしたままゴブリンナイトとゴブリンファイターの首が宙を舞う。そのまま、ランサー、シャーマンの首も勢いを利用して回転切りを放ち切り飛ばした。
そのあとすぐに分裂を使用して死体を吸収させる。扉のほうを見てみるとまだ開けている途中だった。
《お疲れ様ですマスター。まあ、疲れてすらいないと思いますが。》
「うん、流石に差がありすぎるよ。」
すると椿がこちらに走り寄ってきた。
「お疲れさまでした主様!主様は本当にお強いですね!!あの一瞬で全員の首を跳ね飛ばすとは・・・!」
「まあ、ステータスがこれだけ離れてればね。サナ新しく手に入ったスキルは?」
《はい、盾術が新しく獲得しました。》
「・・・・盾を使う予定は無いんだけど。」
「いつか使うかもしれませんし、ええと・・・・備えあれば・・・・・何とやらですよ!」
思い出せなかったんかい!?一瞬コケそうになった。
「憂い無しだよ。」
「そうでした!『備えあれば憂い無し』でした!!」
《・・・・おかしいですね。INTは高いはずなんですが・・・・・天然?》
「むぅ~、興味ないことはあまり覚えないようにして来たからなぁ。」
《なるほど、マスターから教えられたことなら何でも覚えられそうですね。》
「当たり前だ!!!」
本当に覚えられるのだろうか?簡単すぎたけどこれにてボス戦終了!!




