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第14話 『世界目録』と『侵食』

 突然ですが、異世界で自分がどれくらい強いのか調べるにはどうすれば良いでしょうか?正解はチート主人公軍団が持っていることの多い『ナビ』スキル的なものを手に入れることだと僕は思うのです!というわけで、ナビみたいなスキルを表示お願いします!!


《検索中…通常スキルには発見できませんでした。》

《イレギュラースキルへ検索を開始。》

《該当するスキルを発見しました。表示します。》


・『世界(ワールド・)目録(インデックス)』 1000ポイント


 必要ポイント高!?レベルリセットボーナス全部吹き飛ぶじゃん!!・・・でも今後のことを考えてみてもとってもほしいスキルだ。背に腹は代えられないか。そういえば、『世界目録』にも魂あるのかな?あるならソウルテイムできるんじゃない?まあいいや、それでは購入!!


《スキル『世界目録』を取得・・・し・・・・・ま・・・・》

《緊急事態発生!私が何者からかの侵食を受けっています!!》


 !?突然慌ただしくなった謎の声に驚いていると、頭の中に文字が浮き上がってきた。


[ソウルテイム完了まであと87%…86%…激しい抵抗があるためテイムしきれません。]

[スキル『侵食』を習得しました。]


《第一防壁一部崩壊!直ちに修復作業にかかります!!》


[第一防壁一部貫通。入口の拡張と並行して侵入を開始。テイム完了まで78%…75%…再び防壁を確認。浸食を開始。]

[『浸食』がLv1からLv2に上昇。・・・更にLv3に上昇。]


《第一防壁修復失敗!同時に第二防壁一部崩懐!!修復を断念し、第三防壁の強化に移ります!!》


 謎の声からアラーム音が響き、頭の中にはゲームのログのようなものがすさまじい速さで紡がれていく。えっえっ!?何が起こってんの!!?このログみたいのはテイムって言っているけど・・・もしかしてソウルテイムが発動してる?

 ・・・・・えぇぇぇぇぇ!!スキルさんは何勝手に発動しちゃってんの!?確かにソウルテイムできるじゃないかな?って思ったけどさぁ!誰も実行するなんて言ってないよ!!?


[『冷静』がLv7からLv8に上昇。]


 これはこれはご丁寧にどうもありがとうございます。ってなるかー!何謎の声さんの仕事奪ってんのそこの君!!そもそもだね・・・・ん?僕損しないし慌てなくてもよくない?なーんだ万事解決じゃん!え?謎の声さんはいいのかって?・・・消えてなくなるわけでもないし大丈夫じゃない?・・・・・・・・止められないし。


「どうかなさいましたか主様?」


 僕が混乱しているのが伝わったのか椿が僕のことをのぞき込みつつ聞いてくる。止めて椿さん、そんな風にのぞかれると胸が僕の後頭部にに押し当てられちゃうから!


「う、うん。まあ、心配しなくても大丈夫だよ。でも、今気が散っているから周囲の警戒よろしくね。」


「はい!お任せください!!」


 椿に周囲の警戒を頼んだ後、僕は再び謎の声とログに意識を向けた。


《第四防壁完全崩壊!!最終防壁の強化に全能力を回します!!》 


[第四防壁完全侵食完了。テイム完了まであと18%…10%…第五防壁確認。浸食を開始。]

[『侵食』がLv9からLv10に上昇。]


《がっ!最終防壁損傷率26%修復に全力を注ぎます!!ぐっが・・・つ、痛覚緩和開始します!!》


 痛みが伴うのこれ!?もっと優しくできないの!!?


[『侵食』がユニークスキル『暴虐と快楽の侵食』に進化しました。]


 そういう意味じゃない!!!!

《ひゃ・・・こ、これは一体全体とういあひ・・・・・げ、げいぃいんのぉぉきゅうめいおぉぉぉいそがにゃければぁぁぁ!!》


 ・・・・・・・・・・・・。


[『冷静』がLv8からLv9に上昇。]

[第五防壁侵食完了まであと13%…11%]


《いっっ!・・も、もう・・・やめ、ふわぁぁぁ!・・・もうダメ・・・・おかしくなりゅう~♡》


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


[『冷静』がLv9からLv10に上昇。条件達成。エクストラスキル『明鏡止水』を習得。]

[第五防壁一部貫通確認。防壁は現状を維持し、侵入を開始。テイム完了まであと5%…3%]


《あひゃ♡ひぃあ♡あひぃん♡もうむり~♡んんぁぁぁぁぁぁ♡♡》


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


[『冷静』がユニークスキル『冷静沈着』に進化。]

[…2%…1%…0%テイム完了。『暴虐と快楽の侵食』の補助効果により好感度と忠誠度が共に200%まで上昇。]

[『ソウルテイム』がLv1からLv2に上昇。]


《・・・・・・・・・・・・・・》


 だ、大丈夫かこれ。おーい、謎の声さん?大丈夫ですか?


《はい♡御心配には及びません♡マイマスター♡》


 ・・・・・・君本当に謎の声さん?今までの感情の籠もってない声と違うんだけど?


《はい、その通りでございます。ご主人様の忠実なるどr、僕の『謎の声』にございます。それと、私はマスターの物なのですから敬称を付ける必要はございません》


 ・・・・・今、忠実なる何て言おうとしたの?


《そ・れ・は》


 ちょっと待って、答えなくて良いよ。この世には知らなくてもいいことがあるから。


《・・・・承知いたしました。》


 そんなことよりも元々謎の声って名前じゃないでしょ?本当は何て名前なの?


《私には確定した固有名詞は存在しません。しかし、仮にあったとしてもご主人様が『謎の声』と私をお呼びになるのでしたら、私の名前は『謎の声』です。》


 ・・・高感度と忠誠度が高いことで起こる弊害が出ちゃったよー。ハァ。


《申し訳ありません。》


 あっいや、今のは独り言?だから、君は悪くないから気にしないで。うーん、でも心まで読まれるのはプライベートが侵害されている気がする。


《それならば、『念話』スキルを取得してはいかがでしょうか?ご主人様が取得されたのならば、念話で話しかけていただいた時だけ、受け答えをさせていただきますので。》


 分かった。『念話』を取得するよ。


・『念話』 50ポイント


《はい。ご主人様はスキル『念話』を取得されました。》


 うん。対応が今までとは天と地の差だね。念話を試そうかな。


〈聞こえる?〉


《はい。マスターの素晴らしきお声は確と聞こえております。》


 素晴らしくはないけどね。さてと、『世界目録』の名前は何にしようかな?・・・・そうだ!サポートとナビをしてもらう予定だから頭文字をくっ付けて『サナ』でどうだろう!


〈ねぇねぇ、君の名前『サナ』で良い?〉


《サナ・・・私なぞには勿体ない良き名です。このような素晴らしい名を付けていただきありがとうございます!!》


〈うん、気に入ってくれって良かったよ。〉


[サナの好感度と忠誠度が200%から300%に上昇。]


 ・・・・サナ、君もチョロいんだね。


〈前から気になってったんだけどこれのログみたいなの何?〉


《はい。これは『世界目録』そのものですね。》


〈えっ!?サナが『世界目録』じゃないの?〉


《いいえ。私は正確に言うと『世界目録』にほとんどどうかしていますが目録の管理者に当たります。》


〈へぇー、そうなんだ。そういえば、何で今ログが出てきたの?〉


《・・・・そ、それは・・・じ、自分で自分の好感度と忠誠度の上昇を知らせるのは・・は、恥ずかしかったので。》


〈・・・変なこと聞いてごめんね。〉


《マスター謝らないで下さい!貴方様が悪いことなど何もないもですから!》


〈・・・君が良いならいいけど。あっ、椿に挨拶しておいてね。仲間なら仲良くしてほしいからさ。〉


《承知しました。》


 ・・・・喧嘩とかしないよね?ほら、好感度が高いと独占欲が高そうだから。・・・・・・何か心配になってきた。


「何奴っっ!!!!」


 突然椿が叫び声を上げながら後ろに飛び退き、周囲を警戒し始めた。まあ、こうなるよね。説明してあげないと。


「うーんとね、椿。今頭の中に響いてきた声の持ち主は僕のサナって名前の新しい配下だから仲良くしてね。」


「そういうことでしたか。サナ殿、私の名はツバキという。これから、共に主様を支えていきましょう!」


《はい!それとマスターと眷属である私たちには見えないパイプのようなものが通っているので、マスターが『念話』スキルを取得されたので心の中で語り掛けるようにするだけでツバキお姉様も『念話』を習得できると思いますよ。》


「わかった。試してみよう。」


〈聞こえますか、主様!〉


〈うん。聞こえているよ。〉


〈はぅ、主様の声が頭の中に響いて・・・・んんんんっ!あぁ、やばい・・・ぬr〈心の声駄々漏れになってるから一回止まって!!?〉ひぇへ!?〉


 椿の顔が真っ赤に染まった。そして、僕を抱えている腕に今まで以上の力が籠もり、後頭部に豊かな胸が押し付けらる。だが、『冷静』スキルがLv10になったおかげか、動揺はしない。


「ええと・・・その・・・・・・・こ、これは・・・・・・はぅぅぅぅぅぅ!」


 ついに、椿は頭から湯気を上げ始めた。しかし、余程僕を地面に着けるのが嫌なのか、そのまま棒立ちになってしまっている。


「周囲の警戒は大丈夫なのかな?」


《周囲の警戒は私が行っていますのでご安心ください。》


〈ありがとう。〉


《私は当然のことをしたまでです。》


〈それでも僕は助かっているから感謝は伝えないとね。》


《マスターは本当にお優しいですね。》


〈そんなことないと思うけどなぁ。〉


《いえいえ、そのようなことははございません!マスターは自己評価を上げるべきです!!》


 うーん、僕に陶酔している人に言われてもなぁ。そろそろ椿には復活してほしいんだけど・・・・


「あ、あれは・・・・・・その・・・・ブツブツブツ....」


 ・・・・・・・・・椿が復活するまでのんびりしようかな。












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