第11話 鑑定の失敗と椿の職業
3000PV・ユニーク1000人突破しました!
『種族複数選択』のレベルを2に直しました。
「さてと、とりあえずこのダンジョンでレベル上げするよ椿。」
「はッ!それでは失礼いたします。」
「失礼します?」
そう言うと椿は僕の脇に手を入れて、僕の向きを変えつつ持ち上げて、両腕で僕のことを抱え込んだ。・・・・・!?え!?え!?なんで僕クマのぬいぐるみみたいに抱え上げられてんの!!?こ、後頭部に柔らかい感触が・・・・・・・ッ!!スンスン・・・良い匂いがする。ハッ!な、何をやっているんだ僕はッッ!!に、においを嗅いだりしたら駄目だよ!!僕が変態の仲間入りしちゃう!!!い、今のはイヌ科の魔物の生態のせいだ!き、きっとそうに違いない!!くっ!さっきから『冷静』スキルを貫通してきてるんですけど!?しっかりしてー!!!僕の精神の安定のために!
《『冷静』がLv2からLv3に上がりました。》
よし!さすが僕のヒーロー!!ふぅー、ようやく精神が落ち着いてきたぞ。
「ねぇねぇ、椿。何で僕のことを抱きかかえてるの?」
「・・・?これから移動されるのですよね?」
「うん。」
「だからです。」
「・・・??もう少し詳しい説明をお願い。」
「承知しました。これから私たちは移動することになります。」
「うん。」
「馬などの足になるものがないので、必然的にこの足場の悪い洞窟を歩くこととなります。」
「まあ、そうなるね。」
というか、ダンジョンに馬とかを連れてくる人はいないでしょ。あ、召喚獣やテイムした魔物ならあり得るか。ダンジョンに連れてくるくらいだから強いんだろうけど、魔物って強い奴は大抵体が大きいし、騎乗するには若干天井が低いかもしれない。
「そのような場所を主様に歩くことを許容するものなどこの世にいましょうか!?いいえ、いません!!いたとしてもそんなものに生きる価値はないので殺します!!!」
・・・・そんなこと言ったら、99.9%以上の人は殺されていると思います。・・・・・・一点訂正。ショタコンの世界人口割合によって殺される人の割合が変動するかもしれない。
「うーん。自分で歩くから大丈夫だよ。」
「そ、そんな!?」
僕がそう言うと椿の表情が喜びに満ち溢れていたのがこの世の終わりのような表情に変わった。と同時に頭を撫でてから先ほどまで元気よく振られていた尻尾が元気なく垂れ下がっている状態になった。・・・・・・なんか僕が悪いことをしたみたいに感じるんだけど。あと目のやり場に困るな。そうだ、水魔法で霧を作って大事な部分は隠そう!うんうん、いい案だ。・・・根性なしって言わないで下さい。童貞の僕の目には猛毒なんです!!
「ねぇ、椿。これから霧を機身の回りに少しだけ作るけど、気にしないでね。」
「・・・はい。」
僕は無詠唱で水魔法『ミスト』を発動させる。うん、これで椿の大事な部分が隠れた。少しだけ霧が僕に当たって涼しいけど少しくらいは我慢しよう。椿は・・・どうやらまだ落ち込んでいるみたいだ。仕方が無いなぁ。
「ほら、霧で隠し終わっから進もう。僕を抱えたままでいいから。」
「はい!!お任せください!!!」
一瞬で椿の元気が戻ってきた。・・・僕を運ぶだけでこれとは。僕は思わず苦笑した。ん?そういえば、椿は確か職業欄がステータスにあったよな。ということは、職業を選べるんじゃないかな。
「椿。今椿って、職業選べたりする?」
「職業、ですか?」
「うん。僕が君をテイムしたせいかどうかわからないけど、君のステータスを見たときに職業欄があったんだ。とりあえず、ステータスを開いて職業を設定してみてくれない?」
「?ステータスを開くとはどうやるのですか?」
「へ?」
僕はその言葉に驚いて、あほみたいな声を出し、椿を見上げる。む、胸のせいであまり顔が見えない。
「えーと、ステータスオープンって念じてみて。」
「・・・何も起こりません。」
ふむ、この世界はステータスがあるから、誰でも自分のステータスは何もなくても見えるのかと思ったけど、どうやら、ギルドカードとかでステータスを見るタイプか見るすべを持たない世界みたいだね。うーん、でも『鑑定』スキルがある時点で校舎の可能性は限りなく低いよなぁ~。ん?椿が捨てられた子犬のような目をしながら僕のことを見ていた。
「?どうしたの?」
「・・・主様。わ、私はどこかおかしいのでしょうか!?そうだというのであれば、このツバキ、主様の哀史を引っ張らぬよう、ここで自ら命を断つ所存にございます!!!」
「い、いやいやいや!!僕が特別なだけだったからっ!椿はどこもおかしくないから早まらないで!!」
「そうでしたか。安心いたしました。」
「うん。大いに安心して。」
お、重い~~。忠誠心が高すぎる!もっと丸くなって!!これ以上忠誠度上がったらどうなんの!?い、胃がキリキリしてきた。
《『冷静』がLv3からLv4に上がりました。》
・・・『冷静』スキルが今一番役に立っているのかもしれない。落ち着いて考えてみると、僕落ち着きがなさすぎじゃないかな?習得してから一日も経っていないのにスキルレベルは今のところ最高レベルの4・・・おかしいな最高スキルレベルは2だったんだよ。何で新参者がここまで力をつけてるの?・・・2倍・・・参拝としての威厳はどこに行ったんだ!?頑張って!!?特に戦闘系!
「主様、疑問に思ったのですが、職業とはそもそも何なのでしょう?」
おお、盲点だった。確かにこの職業レベルってレベルが上がっても何もスキルを取得できないんだよね。椿は魔物だから純粋に疑問に思ったんだろうね。それにしても本当に職業って何の意味があるんだろう。よし!鑑定しよう!!
『職業』:職業とはそのものが就いている職のことで、職業レベルはその熟練度を示し、ステータスにもその職に適した補正を与える。この職業レベルには20レベルごとにレベルキャップが存在し、条件が満たされることでレベル制限が解放される。また、レベルキャップを開放すると以前と比べて職業レベルがとても上がりにくくなるが、新しい上位スキルや派生スキルなども習得が可能になる。また、スキルと同じく鍛錬でのレベルの上昇が可能であるがやはり戦闘や模擬戦のようなもののほうが上がりやすい。職業レベルをわかりやすく分けると1~20レベル【初心者】、21~40レベル【中堅】、40~60【上級者】、61~80【達人】、81~100【超人】、100レベルのレベルキャプを開放することで就くことのできる特殊な上位職業(剣聖)など【人外】となっている。職業は●ま●た時か●●ってい●人族の場合、5歳になると教会で●●することになっている。なお、これを教会では女神さまから授かるとされ、5歳まで女神によって職業は$%&*@?!#%$*!$#+&%$$...
《鑑定時に隠蔽があり、種族『イレギュラー』の特性で完全な隠蔽を防ぎました。》
《鑑定に失敗しました。》
《『鑑定』のレベルがLv2からLv3に上がりました。》
ぐっ!なんだこれ頭が割れるみたいだ!!
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《・・・複数回鑑定を試みましたが、すべて失敗しました。これ以上の鑑定は負荷が大きいため断念します。『鑑定』がLv3からLv7に上がりました。》
《スキル『痛覚耐性』を習得しました。》
《『痛覚耐性』がLv1からLv3に上がりました。》
うっ・・・まだ頭が痛い。な・・何だったんださっきの。
「大丈夫ですか!?主様!!?」
どうやら、痛みで顔が歪んでいたらしい。新しいスキルのおかげで痛みが引いてきたので、椿を安心させるために笑みを作る。
「大丈夫だよ。」
「・・・それなら良いのですが。」
どうやらまだ椿は僕のことが心配らしい。さっきのことは気になるけど今考えても仕方が無いな。今は椿の職業のことだ。自分で選べないとなるとお手上げだよねー。うーん、・・・あっ!僕が決めることはできないかな?僕は椿のステータスが見れるわけだし。
「ねぇ、もし職業に就くとしたら、椿は何が良い?」
「そう・・・ですね。主様のお役に立てるなら何でも良いですが、出来れば主様と同じものが良いですね。」
「わかった。それじゃあ、魔導士、侍、忍者、この3つだね。」
「魔導士は大方何なのか理解していますが、サムライとニンジャがどの様な職業なのか私は存じていないのでお手数をお掛けするようで、恐縮なのですが・・・。」
「あっ・・・そうだったね。うん、いいよ。侍は刀っていう剣を使って戦う剣士で、忍者は格闘術や色々な道具を使って戦う暗殺者の仲間みたいな感じの職業だよ。」
「それなら、サムライですね。今まで私は道具を使ったことがないので、多くの道具の使い方を覚えられるとは思えないので。」
「うん、わかった。」
椿の職業を選択。
《選択可能な職業を表示します。》
・剣士
・侍
・騎士
・弓使い
・格闘家
・戦士
・暗殺者
・忍者
・魔導士
・神官
ビンゴ!!・・・ん?僕の時と一つ職業が足りないような?気のせいかな。とりあえず、『侍』を選択っと。
《椿の職業が『侍』に決定しました。》
「・・・ッ!?主様!私の中で何か変わったような気がするのですが!?」
「ああ、多分職業が決まったからだと思うよ。」
「なんと!?で、では主様が決めて下さったのですか!!?」
「う、うん。」
「そうですか!・・・えへへへへ。」
《ツバキの好感度と忠誠度が320%から350%に上昇しました。》
・・・・・もはや何も言うまい。さて、ここにサムライ少女椿爆誕ッ!!なーんてね。




