閑話 女神ルリナ
すみません。学校の定期テスト期間だったため、連載ができませんでした。
-ハルトが召喚されたその頃-
神域に建っている神々しい宮殿のテラスで紅茶を飲んでいた女は突然の莫大な力の使用と五柱もの神の力消失に驚き、紅茶を飲む手を止めた。
「・・・あら?あの五柱の力が失われた?でも、強大な力を持った者が召喚された様子もないですし・・・。」
あれほどの力が使用されたというのになにも起きていない今の現状は誰もが不思議に思うことだろう。それはこの女とて例外ではない。もっとも、今の現状も普通ではないが、神域にいる時点で彼女は普通の女ではない。身長は約173cm程で、白銀の髪と瞳を持ち、ストレートの髪は腰まで伸ばしている。また、肌は白く透き通り、その体は見事な曲線を描いている。いわゆるモデルスタイルというやつだ。その神々しいほどの美貌はまさに黄金比率といっても過言ではない。そう彼女こそこの世界の現主神、美と戦いの女神ルリナである。
「う~ん、でもやぱっり、心配よね。力は上位神の私のほうが中位神の彼らに勝っていても、彼らの生きてきた年月から見れば私はまだまだ若輩者です。忌々しい事ですが、その経験の差を含めれば私よりも彼らの方が強い。私の知らない力を隠蔽する方法の一つや二つ知っていてもおかしくありません。」
彼女の考えは遠からず当たっている。今回あの五柱が召喚したのはイレギュラー個体であり、運命のしがらみに囚われず、神の干渉も受けることはないある意味では神と同等以上の存在であり、彼らは例え強大な力を持っていたとしてもそれこそ表舞台で大暴れしない限りは神に感知されることはない。つまり、神々の暗殺に最も適しているのだ。このような事態になった場合神が必ず警戒しなければならない事柄である。
「・・・少し地上を調査させますか。ルシエル来なさい。」
ルリナがその名を呼ぶと、テラスの床に魔法陣が描かれ、光ともに六枚の翼を持った女天使が現れた。金の髪をクラウンハーフアップにしてまとめ、瞳は済んだ青色している。身長は約168cm程で、純白のドレスアーマーを着ていて、鎧の上からもその胸の大きさがよくわかる。彼女は跪いたまま、口を開く。
「主よ。熾天使ルシエル、ただ今参上いたしました。して、何か御用でしょうか?」
「ええ、少し地上を見てきてほしいの。」
「?主よ、恐れながらなぜ私が地上を見に行く必要があるのでしょうか?私は主の配下の中でも特出してステータスが高く中位神の域にまでも達しています。確かに先ほどの力による巨大な次元の歪みは警戒するに値しましたが、そこから侵入したものはないと報告が上がっています。何を恐れる必要がありましょうか。それに神域の守りが薄くなってしまいます。」
「ルシエルが強いことは貴方を創造した私が一番わかっています。でも、相手は私たちよりも長い時間この世に存在しているのよ。私たちが知らない方法で上手く何かを隠せるかもしれないでしょ。それに何もなかったとしても、そろそろ邪神の封印様子も見に行かないといけないわ。だから、最高戦力であるあなたにお願いするの。私の身を案じてくれるのはうれしいのだけれど、これでも上位神で貴方よりも長く生きているから大丈夫よ。・・・だから行ってもらえるかしら?」
ルシエルは女神ルリナが500年もの歳月をかけて、創造した熾天使である。熾天使は天使の最上位に当たり、そのステータスは中位神に匹敵する。理由としては第一世界で信仰されている神の一柱絶対神ヤハウェが創り出した天使が基準となっているためである。ここで神の階級を説明しておくと下から、人から成りあがった神もしくはとても若い世界の神々が中心の下位神、1000万年以上の歳月を過ごし、鍛錬を怠らなかった神が中心の中位神、ここまでであれば才能がなくてもなることができる。続いて、才能のある神もしくは上位神以上の神の子孫が中心の上位神、二桁台の世界の主神もしくは第一世界の神話の神々が中心の最高神、第一世界の神々の内トップレベルの力を持つ神もしくは創世時代の神が超越神、第一世界の有名宗教の唯一神が絶対神となている。天界での発言力は下位神<中位神<上位神<最高神<超越神=絶対神となっている。また、上位最高神議会という超越神と絶対神による最高審議会がある。このように最強の一角であるヤハウェが創り出した天使の最高位は中位神に匹敵するものとなったのだ。また、四大天使などの一部の天使は上位神の域にまで達しているといわれている。
「なるほど。承知いたしました。このルシエル地上に赴き、世界の果てまで調査してまいります。・・・先ほどは出過ぎた真似をしてしまい申し訳ありませんでした。」
「いえ、気にする必要はありません。貴方が抜けば私の配下の戦力は9人の権天使とその他の大天使や天使などの下位三隊の天使のみとなりますから、貴方が心配するのはよくわかります。しかし、かの六柱正確に言えば五柱ですが・・彼らの報復や邪神の復活は阻止せねばなりません。頼みましたよルシエル。」
「ハッ!!必ずやご期待に副って見せます。」




