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雪解けの勅命
東州の雪が溶け始める頃には、城下にも以前のような活気が戻っていた。
病に苦しんでいた民の姿も少しずつ減り、通りには再び笑い声が戻っている。
その頃には、劉晟の左手での鍛錬も順調に進んでいた。
そんなある日。
屋敷へ一通の書簡が届いた。
景国の都――景都からのものだった。
差出人は、景国皇帝・劉安。
勅命だった。
東州の病魔を鎮めた功績を称え、劉晟と瑶月に褒賞を与える。
春になり次第、二人とも景都へ参上せよ。
書簡を読み終えた劉晟の眉間に、深い皺が寄った。
皇帝からの勅命。
それを拒むことは、場合によっては謀反とみなされる。
つまり――
二人に、選択肢はなかった。
劉晟は静かに書簡を閉じた。
春になれば。
自分たちは、景都へ行かなければならない。




