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間話 側近らのひと時

昼餉の席。


 朱雀は饅頭を頬張りながら、ふと思い出したように口を開いた。


「劉晟さんって、案外ヘタレなんですかね〜」


「滄燼さまを悪く言うな!」


 青龍が、すかさず怒鳴る。


「悪く言ってないですよ。ただの感想です〜」


「感想でも駄目だ!」


「はいはい」


 朱雀は気にする様子もなく、また饅頭をかじった。


 その横では、白虎がいつもと変わらぬ様子で、目の前の飯を黙々とかき込んでいる。


「……」


 朱雀は饅頭を頬張りながら、ふと遠くを見る。


「戦場での気迫の十分の一でもあればな〜」


「……」


 青龍の動きが止まった。


「……それは、確かに」


「そうでしょ〜」


 朱雀が嬉しそうに笑う。


「だって、戦場じゃあんなに怖いのにさ〜」


「……」


「お嬢様の前だと、途端にヘタレになるんだもんな〜」


 朱雀は楽しそうに饅頭をかじる。


「小雪さんはどう思います〜?」


「私ですか?」


「はい」


 小雪は少々考えた。


 そして――


「……少々、へたれなのでは?」


「小雪さんまで!」


 青龍が頭を抱える。


「だって……」


 小雪は少し困ったように笑った。


「お嬢様のことになると、途端に慎重になりますから」


「ほら〜!」


 朱雀が嬉しそうに笑う。


「やっぱりそうですよね〜」


「……」


 青龍は何も言い返せない。


 その横で、白虎は変わらず目の前の飯をかき込んでいる。


「白虎はどう思う?」


「……」


 朱雀が聞いても、白虎は顔を上げない。


「白虎?」


「……ご飯が冷めちゃいます」


「そこ!?」


 朱雀が呆れた声を上げる。


 そのやり取りを聞いていた玄武は――


「……」


 大きなため息をついた。

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