↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自己肯定感の低い女子を褒め続けたら人気者になったので距離を置くことにした  作者: シゲ ノゴローZZ
雨宮視点

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

135/138

第135話 運命の日(なんでもない日)

「じゃあ先生、後はお願いしますね」

「任せてちょうだい。わざわざありがとうね」


 ……そりゃそうだよね。保健室が開いてるってことは、先生もいるよね。当たり前のことなのに、浮かれてて気付かなかったや。ほら、鳩山君も明らかにテンション下がってるよ。




 もういっそのこと放課後まで寝てやろうかと思ったけど、罪悪感が凄い(何より鳩山君に会いたい)ので小一時間程で教室に戻った。肩透かしを受けてガッカリしてるけど、お姫様抱っこという神イベントだけを噛み締めて生きていこう。


「鳩山君、私も気付かなかったから偉そうなことは言えないんだけど……そりゃ保険医がいるよね」


 やっぱりエッチなことはお家でするべきなんだよ。学校は学校で背徳感があっていいけど、保健室で二人っきりとかそういうシチュエーション現実にはないから。いやまあ、あるにあるだろうけども、エッチなことをできるほどの長時間は中々取れないと思うよ。鍵をかけるわけにもいかないし。


「でも鳩山君の気持ちは受け取ったよ。……凄く……嬉しかった……」


 高校生活はまだ半分ぐらい残ってるし、大学も事故らなければ四年ある。私みたいな陰キャはともかく、まともな大学生なら同性の友達は勿論、数多くの異性とあんなことやこんなことがあるはず(鳩山君ならなおさらだろうね)。フリーの方が良い思いができるだろうに、全ての未来を投げ捨てて私だけを愛するなんて……貴方は本物の男だよ。私とヤっちゃえば、女の子と海に行ったり、合コンに参加することはできなくなる。よほどの覚悟がないとできないことだよ(鳩山君はしっかりと責任を取るタイプだろうしね)。


「別にこれぐらい何度だってするさ」

「な、何度もする……?」


 ま、まだ諦めてないの? 学校でヤることを諦めてないの?


「キミが嫌じゃなけりゃ、また抱くよ」

「い、嫌じゃないよっ! 勿論っ!」


 お、お姫様抱っこの話だよね? びっくりしたぁ……このタイミングで抱くって言われたら誤解しちゃうじゃん。そ、そりゃまあ……あっちの意味でも抱く気満々なんだろうけどさ。


「それより顔が赤いけど大丈夫なのかい?」

「えっと……その……」


 貴方のせいだよ? 分かっててやってるよね?


「やっぱり保健室のベッドより、雨宮さんのベッドのほうがいいかもね」

「……は、鳩山君……そこまで私のことを……?」


 何がなんでもヤる気だよ、鳩山君ってば。これって今日ヤるって意味だよね? 肩透かしでテンション下がったけど、ヤるという決意は鈍ってないんだね。今更仕切り直せないところまで来てるんだね? 本気だ……私に対して本気で向き合ってくれてるよ。


「勿論だよ。その顔を見たら……そりゃね」

「わ、私の顔を見て……? そ、そんなに?」


 私のことどれだけ好きなの、貴方は。可愛さのあまり性欲を抑えきれないってことだよね? 好きという気持ちが溢れ出て、抑えが利かないってことだよね?


「うん。可能であれば今すぐにでもベッドに連れ込みたいね」

「あわわわ……」


 鳩山君がおかしくなっちゃった! 理性が完全に壊れてる! 普段はまったく手を出してこないのに、一秒でも早くヤりたいって状態になってる!


「雨宮さん、今日ってご両親いるのかい?」

「……!? そ、それって……」

「うん、そうだよ」


 はい、今日ヤること確定です。家に上がる気満々です。


「い、いないよ! 夜までいないよ!」


 初めては私の部屋かぁ。絶対お母さんにバレるよね? 血とか臭いでさ。お父さんにバレなきゃ大丈夫なんだろうけど、今はそんなことどうでもいい。

 ……私、全く分からないんだよね。裸で抱き合ったりとかキスしたりとか、そういうことをするってことぐらいしか分からない。あっ、いや、勿論アレをココに挿れるのは分かるよ? 分かるけど想像ができないというか……作法的なことが分からないよ。まあ、鳩山君も分からないはずだし……お互い探り探りって感じかな? 鳩山君は男の子だし、多少の知識はあるよね? 経験はないだろうけど、そういう動画とかは一度ぐらい見たことあるでしょ? 私も漫画ぐらいならちょっとだけ……。

 待って、待って、本当にするの? そりゃまあ、したいんだけどさ、さすがに怖くなってきたよ。覚悟を決めたつもりだったけど、肩透かしを食らったせいで覚悟が薄れたというか……。


「んー、じゃあ俺の親に頼んで車出してもらおうか?」

「く、く、車……!?」


 車の中でするの!? たしかにそういうプレイがあるらしいけど、私達はまだ高校生だよ? ましてや親の前だなんて……。


「遠慮しなくてもいいよ? 俺の親はそういうの気にしないタイプだし」


 気にしないの!?

 ……ははっ、さすがに勘違いだよね。うん、普通に考えてそうだよ。テンパりすぎて変な勘違いしてたよ。ただ送迎してもらうだけね、うん。

 ……いやっ、それもおかしいでしょ! ヤるために送迎してもらうっておかしくない!? 親にラブホまで送ってもらうとかありえないでしょ? それと変わんないって! というか、まだ覚悟が決まってないよ。そりゃいずれはお義母様を籠絡するつもりだけど、まだなんの準備もできてないんだよ? こんなノープランで会ったところで、外堀は埋めれないよ。


「く、車はさすがに……それにお義母様の前で……」

「ハハハ、大歓迎だと思うよ? 可愛い娘が欲しいって、いつも言ってるし」

「む、義娘っ!?」


 もう埋まってました! 母親という一番堅固な砦が既に壊れていました!

 ……ってことは会い得? 下手に奸計をめぐらせるより、素の状態で接したほうが良い感じ? よ、よしっ……。お義母様に会うのは緊張するけど、その後のイベントの方がもっと緊張する。だからこれぐらいはアッサリと乗り越えないとね。

 今日は大きく進展する日だね。お義母様への挨拶と婚前交渉、この二つを成功させれば結婚は確定。席替え間近で朝から憂鬱だったけど、まさに地獄から天国だね。そう考えると今から行われるのは、天国の階段を登るための試練ってところかな。じゃあ緊張しててもしょうがないね。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。