44話(勇者)
最初少し国王視点入ります
勇者三人が召喚され、もうすぐ一月が経とうとしていた。
「勇者達の様子はどうだ?」
「三人共覚えが良く力をつけてきています。
特にマサトは勇者の中の勇者といった所でしょうか。
ユニークスキルで召喚される剣には特別な力があり、普通の武器では歯が立たないかと、、
それにマサトによれば召喚される剣はまだあるらしく今出せる剣はその内の一つだそうです」
国王の問いに剣聖バラッドが答えた。
「それは心強いな。あれの準備は進んでいるか?」
国王は横にいる眼鏡を掛けた男、この国の宰相であるトリスタンに声をかけた。
「絵描き達を集め、実際に災厄と遭遇した者達と協力していますので新しい手配書も直に出来るかと」
そうか。と言葉を返し、剣聖にこれからも勇者達の面倒を頼んだ。
ーーー
「なぁマサト?俺達も強くなったって実感してきてるけど災厄ってのはどれくらい強いんだろうな?」
「シュンが思ってる事はわかるよ?
僕もこの世界に来てから強くなったのはわかるけど、強敵って呼べる相手と戦った事はないし、でも一番思うのは災厄って呼ばれてるのが人間って事だよ」
「私もそこが一番気になってた。
災厄が人間って事は私達がやろうとしてる事は人殺しなんだよね、、
日本じゃありえなかったけど、こっちでは殺し合いが当たり前のようにある、、」
「確かにカイリの言う通りかもしれない、、
けどよ!異世界から召喚された勇者はチートだけど鍛えてギリギリ魔王に勝つってのが多いんだけど、俺達はまだ鍛え足りないよな?」
「僕達もいつまでも城にいるとは限らないよ?
近いうちに旅に出る事になると思うんだ。
最初はスキルの扱いから武器の扱いと戦いの基本を教わったけど、最近は自営のやり方も教わった。
これはそういう事だと思う」
マサトの言葉にシュンとカイリはハッと思い出し、マサトの言っている事が現実になる日が近いと思った。
そんな話をしてから数日が経った時、勇者三人は謁見の間にて、国王の前にいた。
「勇者三人とセリナを合わせ四人の勇者パーティーで世界を巡ってもらいたい。
世界は広く危険ではあるが、力をつけるにはその危険にも立ち向かわねばならない。
願わくばその旅路で災厄をこの地から追い払ってくれ。
君達しか頼む者がおらぬ」
「この旅で力をつけ僕達に出来る事は全力でやりたいと思います」
国王の横に控えていたセリナが勇者達の方に歩き、マサトの横に並んだ。
「出発は三日後とする!
それまでに各自必要な物があったら使用人達に伝えてくれ。
勇者パーティーの諸君頼んだぞ」
四人は国王の言葉に力強く頷き、退室していった。
「三日後には勇者様方の旅の成功を願ってパレードが用意されてるみたいですよ」
セリナはフフッと笑いながら三人に伝えた。
「僕達が出発するだけでそこまでしてくれるなんてね」
「いや!勇者の旅の出発は派手にバーンといかないと!」
「えーちょっと恥ずかしくない?」
三人はそれぞれ反応するが、日本の高校生だった三人は初めてする体験に少なからず心を躍らせた。




