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「お前は戦力外だ」と追放されたカードゲーマー、伝説級レアカードで無双する ~元クラスメイトたちは没落したけど、俺は美少女パーティーとダンジョン配信で大成功しました~  作者: どすこい。お嬢様
第三章

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第7話 あられもないエルフの少女

「簡易領域能力――クイック・デュエル・フィールド」


 低く呟かれた声に応じて、悠真の足元に青紫の魔法陣が展開する。

 通常のデュエル・フィールドよりも小規模だが、カードの効果を瞬時に発動できる簡易的な結界だ。

 彼は腰のデッキケースからカードを引き抜く。


「召喚――ビキニメイド・ヴィーナ、出撃」


 宣言と同時に、カードが光に包まれ、空間を裂く閃光が走る。

 眩い光の中から現れたのは、戦乙女然とした女戦士。


 褐色の肌に映える露出度の高い銀のビキニアーマー、背には鋭く反り返った斬馬刀を二本背負い、氷のような視線を敵へと注ぐ。


「てめぇ! なんだそのエロいのは!?」

「クソっ、ビキニ女が何だってんだよ!」

「召喚士か!? ひゃっはー! そいつから殺れッ!」


 敵の罵声が一斉に響き、同時に四人の男たちが突進してくる。

 大男のオーガ系、斧を持ったヒューマン、歯が全て尖っているノーム、そして汚れた鎖を手にしたリザードマン――。


 だが悠真の表情は、微塵も揺らがなかった。


「装具魔術カード発動――炎の剣、ヴィーナに装備!」


 カードが光に包まれ、ヴィーナの手に炎を纏った剣が実体化する。

 刀身は赤い炎で形成され、空気を焼きながら揺らめいていた。


「ヴィーナ、制圧開始。全力行動で構わない」

「了解。敵性存在――殲滅を開始します」


 女戦士は飛ぶように前に出た。炎の剣を抜き放ち、回転しながら突撃。

 地面を蹴り上げて舞い上がった彼女の一閃は、オーガ男の肩から腰へと深々と切り裂いた。

 炎が傷口を焼き、悲鳴が響く。


「ぐああああッ!?」


 肉が裂け、炎で焼かれた傷口から、赤黒い血が噴き出す。

 斧男が反撃の一撃を放つも、悠真は新たなカードを発動した。


「即時魔術カード発動――瞬間移動!」


 彼の足元が光に包まれ、姿が消失する。

 斧が空を斬り、その直後、背後に移動した悠真が再びカードを引き抜いた。


「さらに装具魔術カード――ファントム・セイバー、装備!」


 彼の右手に、半透明の魔力で形成された剣が現れる。

 その剣を振り抜くと、斧男の肩が裂けた。


「がああああああっ! いってぇぇええっ!」

「はっ、調子に乗りすぎたな」


 敵が負傷して悲鳴を上げ、行動不能になるのを確認し、悠真は言葉を吐き捨てる。

 残りの二人も猛然と迫るが――ホウキが『チェストォォオオッッ!』と薩摩示現流のような奇声を放ちながら斜めから斬撃を浴びせた。


 ノームの首が胴から外れ、リザードマンは飛びのいた先でヴィーナの蹴りを腹に受けて壁に叩きつけられた。


「お、おぼえてろよ! こんなのおかしいだろ!」

「反則だ! 反則だぁああああっ!」


 残された二人が逃げ出し、広間から叫び声と共に姿を消す。

 しばしの沈黙が訪れる。


 悠真は静かに剣を消し、簡易領域を解除。

 ヴィーナも主の意図を読み取り、軽く一礼して光の粒子となり消えた。

 カードがデッキケースへと戻る。


「ちっ……くだらねえ連中だったな」


 彼は肩を鳴らし、血の飛び散った袖口を払う。


「あの外道共に、生きている価値はない。次こそは必ず息の根を止めてやる」


 ホウキの声は静かだが、その怒りの熱を孕んでいた。

 そして二人は、ゆっくりと背後の少女へと振り返る。


「おい、大丈夫か? 意識ははっきりしてるか?」


 悠真が問いかけると、エルフの少女は僅かに肩を震わせ、ゆっくりと顔を上げた。

 視線が交差し、数秒の沈黙が流れる。

 だが、やがて彼女はぺこりと頭を下げ、声を震わせながらも、はっきりと言葉を返した。


「……はい。助けていただき、本当にありがとうございました……!」


 深々と腰を折り、額が地に付きそうになるほどの礼。


「堅苦しい礼など要らぬ。無事ならばそれでよい」


 それを見てホウキが、やや呆れたように鼻を鳴らした。


「……お、おおう。まあ、落ち着け。ここはまだ完全に安全とは言い難い」


 悠真は背後を振り返り、敵が完全に撤退したことを念のため確認する。

 そして場が一段落したことを受け、彼は軽く咳払いをして、少女へと改めて向き直った。


「まずは、お前の身に何が起きたのか、事情を聞かせて欲しいが……。その前に、お互いに名乗っておこうか」


 彼の言葉に、シャルルは素直に頷く。


「……はい。えっと、僕はシャルル・デュノアイエと申します。歳は九三で……種族はエルフです。職業は神聖術士……です」


 外見の年齢は十七歳ほどに見えるシャルルは胸に手を当て、やや緊張した面持ちで名乗る。

 肌の血色が、まだやや青白いが、意識ははっきりしているようだ。

 さらに続けて、ホウキが無言で一歩前へ出る。


「私の名は、オリムラ・ホウキ。歳は十七です。職業は……戦巫女でございます」


 ぶっきらぼうだが、言葉の端には信頼の色がにじんでいた。

 そして、悠真が口を開く。


「悠真だ。フルネームは東雲悠真。人族、職業はデュエリスト──そして孤影の決闘士(ナンバー・ゼロ)という二つ名で、多少は知られているかもな」


 声のトーンをやや落とし、冷静に低く響かせる。

 あくまで自然体を装っているが、どこか自己演出の匂いも感じさせる声色だ。

 しかし、その名を聞いた瞬間、シャルルの瞳が大きく見開かれた。


「も、もしかして……あの有名配信者の、孤影の決闘士(ナンバー・ゼロ)様ですかっ!?」


 驚きと尊敬が混ざった声が広間に響く。

 するとホウキが一歩引いた位置から肩をすくめた。


「ああ、そうだ。御存知、、孤影の決闘士(ナンバー・ゼロ)だ」


 彼は顔を崩すことなく、どこか芝居がかった冷静な口調で答える。

 低い声に僅かな余裕が混ざり、まるで舞台の上に立っているかのような立ち振る舞いだ。

それを聞いたシャルルは、納得したように何度も頷く。


「なるほど……どおりでお強いわけです……」


 だが彼女の視線は、やがてホウキへと向き、少し首を傾げた様子で口を開いた。


「ですが……噂では貴方様はパーティーを組まない“孤独の戦士”様だと聞いておりました。それがなぜ、今はこの方と……?」


 そのまま疑問を口にしたシャルルの言葉に、ホウキが僅かに眉を上げる。

 だが返答は、悠真が先に担った。


「まあ、ここに来るまでに色々とあってな。今はパーティーの重要性を理解しようとしているところさ」


 それだけ言うと、彼は肩をすくめるように笑みを浮かべる。

 その声には若干の照れ隠しが混ざっていたが、それを口にする様子は見せなかった。


 そして悠真は改めて、野蛮な男たちに襲われていたシャルルへと視線を向け、その全体を捉える。

 その身体は酷く乱れていた。


 淡い金色に近い銀髪は汚れに塗れ、肩口で揺れる軽めのミディアムボブは乱れている。

 前髪は眉にかかり、その奥には涙の痕が残る大きな翠色の瞳があった。


 エルフ特有の長く細い耳が、髪の隙間から覗き、その先端が僅かに震えている。

 自然素材中心の軽装ローブは、無残に引き裂かれていた。


 淡く上品な色合いだったであろう布地は、今やほとんど原型を留めていない。

 胸元は深く裂けており、小さな三角形の布が辛うじて、乳房の先端を隠しているだけだ。


 片方の肩は完全に露出し、そこから二の腕、脇腹にかけての白い肌が惜しげもなく晒されている。

 呼吸するたびに、布地の隙間から柔らかな膨らみが覗き、その曲線が艶めかしく揺れた。

 

 華奢な体型ながらも、確かに女性らしい丸みを帯びた胸が、破れた布の下で上下している。

 さらに下半身――ローブのスカート部分は、ほぼ完全に引き千切られていた。


 腰から太腿にかけての布は僅かに残っているだけで、白く滑らかな太腿が丸見えになっている。

 その肌には、血の跡と爪で引っ掻いたような痕、そして指で掴まれたような赤い痣が無数に残っていた。


 太腿の内側――最も柔らかく、敏感であろう部分にも、同様の痕が生々しく刻まれている。

 そして、その奥――股間を覆うはずの布は半分ずれており、下着の縁だけでなく、薄い布地に透ける肌の色までがはっきりと見えていた。

 白い下着は、わずかに湿り気を帯びているようにも見える。

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