その組織、成長につき
あれからさらに3年が経ち、私はちゃんと令嬢としての責務を果たしていた。
あれから私は一番目立たない方法を考えた。それは私が目立つ事である。
まず私は宰相の娘である。そんなものは目立って当然、才能があって当然、目立つことが当然である。
その為私は家の人たちが期待するラインをギリギリ超えるか超えないかのラインで成長している。
そうすることが一番目立たない。逆に考えてほしい。
私がこのまま一般人と同じくらいにしか成長しなかったら、出来損ないとして目立ってしまう。
目立つことだけは避けたかった。少し目立つだけなら致し方あるまい。
ルイスは毎日のように貧民の子供や貧民の民を拾ってくるため、もう総勢100人を軽く突破、そして個人個人がとても強い。並の魔戦士や魔剣士では勝てないだろう。
その中でもルイスを始めとする12人の最高幹部十二の魔剣、通称トゥエルブソードはもう結構強い。世界でも最高峰の力を持っている。それくらい強い。
そして私はさらに高みを目指している。私は圧倒的に強くなるための答えを見つけた。
それは必殺技を使えるようになることだ。今必殺技を日夜開発中である。
「ボス」
ルイスが部屋に入っていた。
「どうしました?」
「ついに末端のではありますが奴らのアジトを突き止めました。我らの初陣の時です。」
ここ数年でルイスは見違えるほど健康的になった。しかしその目には覚悟が決まっていた。
そして私は口調を変える。
「時は来たか、、、アジトの場所は?」
「キルド山にある廃坑です。」
「まあわかっていたがな」嘘だけど
「さすがです。して結構の時は?」
「よし、では魔剣達に伝えろ。結構の時は今夜だ」
「わかりました。では隊の編成は?」
「ソナタに委ねる。まだ我の存在を構成員にバレるわけにはいかぬ。」
「承知」
そしてルイスは足音も残さず私の部屋から消えた。その去り方かっこいいね。
そして前世から待ち望んだ戦いの時が始まる。しかし本当にアトランティスと言う組織があるのか。正直よくわかっていない。しかしあるかないかは関係ない。私が目立てられればどうでもいい。
そして夜を迎える。
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彼らアールアイの構成員たちの武器や隊服は血でできていた。
この組織に入った時に初めに渡されたものだ。これが誰の血なのか、彼らは知らない。
ただ命を救ってもらった、恩人のため命をとして戦うため。
彼らの使命は決まっていた。
そして開戦の時を迎える。
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ある廃坑の部屋の一室に書類を持って酒を飲んでいる、白髪がところどころ生えている黒髪の筋骨隆々の初老がいた。
彼はこのアジトで一番偉い人間であった。
彼は最近やっと組織から認められ、重要な情報を渡されたばかりだった。
この書類は読み終わったら暖炉で燃やさなければならない。
そして彼は暖炉に書類を入れた。
彼は恐怖していた。自分は大きな大きな闇に引き込まれてしまうのではないか、そんな不安もあったがもう遅い。
それに組織に貢献した方が受けられる恩恵は大きい。
もう引き返すことはできない。
それに家族のためにも、、、
その時、部屋のドアが急に開いた。驚きの余り彼は剣を抜く。
部屋に入ってきたのは彼の部下であった。彼の部下が喋り出す。
「カイロ様、侵入者です!」
「何!?」
カイロと呼ばれている男性は目を大きく見開く。
「襲撃はどこからだ!?」
「正面の出入り口です!!」
彼は驚いたした。正面から堂々と侵入してくるなんて、余程の命知らずか馬鹿がいたものだ。しかし今回の侵入者はそのどちらでもなかった。
「侵入者の人数は?」
「人数は、プギャ!!」
赤い剣が部下の腹を貫通した。そして部下を刺した少年が代わりに答える。
「100人だ」
「お前ら何者だ?」彼が少し怯えた声で問う。
「我らは『オールアイ』全てを見通すもの。そしてお前達、アトランティスにあだなす存在。」
「な、なんのことだ!」
彼はあからさまに動揺する。
少年が言う。
「動揺が隠しきれていない。嘘が下手だな。アトランティスについて知っていることを全て話せ。」
「知らん!!」
彼が自身の声と共に少年に斬りかかる。
しかし少年は彼の攻撃を軽く避ける。
彼は驚愕する。彼は表の世界では実力は上位に位置する魔剣士だった。
しかし彼の渾身の一撃を彼は容易く避けた。それも彼の手に傷を残すおまけ付きで。
彼はたまらず切られた右手を抑えた。傷は浅いが彼は恐怖していた。
実力では圧倒的に勝てない。
ならば装備で勝つ!
彼は刀を取り出した。その刀は刀身が超高速で回転していた。
少年たちは少しの驚きを見せた。
そして彼はその一瞬の隙を見逃さず壁に穴を開け逃げた。
少年たちは追いかけようとするが彼が部屋に仕掛けられている爆弾の起爆スイッチを押した。
部屋が爆発する。
この程度では少年たちは殺せないが、足止めにはちょうどいい。
そして彼が隠し通路の中に逃げ込んだ。こうなってしまえば流石の少年たちも彼を見つけるのは不可能だろう。
しかし彼は運が良かった。あそこには少年と同格かそれ以上の実力者が少年の他に11人もいた。
戦闘で勝つのは困難だっただろう。
彼は自身の悪運の強さに感謝した。そしてこのアジトを無事に出られる事を願った。
しかしその願いは叶わなかった。
何者かに肩を掴まれた。後ろを振り返ると、真っ赤な血のようなドレスを着た仮面を被った吸血鬼の少女がいた。




