その貧民、従順につき
あれから9年が経ったと思う。私は魔力と魔法をうまく扱えるようになった。
その前に魔力や魔法について説明しよう。魔力とは魔法を使う為のエネルギーとしてだけではなく他の使い方もある。
まず身体強化である。魔力は基本、体の中を巡回している。
しかし流れている魔力を体の一定の部分に留まりさせれば体を強化できる。
そしてもう一つの応用方法は魔力を体外に出し、バリア通称『魔力障壁』。
これは魔法そして物理攻撃を防ぐことができる。しかし強度には個人差がある。
そして魔法は個人によって種類が違う。
私の魔法は無限に色々な種族の血を生成できる。
ただそれだけ。
最初はハズレだと思っていたがこれ結構いい。
魔力は物にも伝導させることができる。例えば剣に魔力を込めれば切れ味が鋭くなる。
しかし血に魔力を込めれば形状、強度、質感、性質を変えることができる。
そして色々実験したんだけどなんとこの血、形状は自由自在、強度はミスリル以上、質感はもちみたいにも出来る。
しかし性質はまだ変えれない。
もっと実験が必要である。
そしてここ9年で情報を集めた結果この世界に人間種は4種類いる。
一番人口が多いのが人間族、そして生命力が一番あるのが獣人族、そして寿命が長いエルフ、そして一番人口が少なく一番強く不老の吸血鬼。
なぜ吸血鬼の人口が少ないのか。それは生まれた瞬間に完璧な存在なため欲をそんなに持たないからである。
そのため人口が増えなく領土も小さい。しかし侵攻されることもない。
なぜなら武力なら種族の中で一番強いからだ。
私にとって吸血鬼で産まれられたのは運が良かった。なぜなら私は死にたくないからだ。
死んでしまったら生きて来た価値がなくなってしまう。私はそう思っている。
そして私は今も修行している。もう多分私は吸血鬼の中では一番強いと思う。
他の剣士や戦士、国は見たことないので分からない。
でも吸血鬼の世界で最強なら他の世界でも最強かもしれない。
もう修行しなくてもいいかもしれない。最近そう思っていた。しかしまだ私は圧倒的に強くない。
その理由はなんなのか、私はそれを探すために修行をすることにした。
目標が出来るのはいいことだ。私は公爵令嬢なため普段は貴族の勉強や稽古に打ち込んでいる。
その為必然的に修行できるのは夜だけである。吸血鬼は基本、寝ないがみんな夜は暇なため眠っている。
その為、私は夜に修行している。私は修行する時悪党どもを狩っている。
悪党が行方不明になっても誰も探さない。つまり狩り放題だ。
でも悪党たちを狙っているのは私だけじゃない。集金稼ぎや騎士団も狙っている。
早い者勝ちである。
この世界では魔法や魔力を使って戦う戦士のことを魔戦士、剣士だったら、魔剣士という。
今日は運良く盗賊団を発見できた。私の服装は体に血を広げ服として着ている。
そして盗賊団の中に入り、血を剣の形にして振り回す。
「やはり、血はポテンシャルがあるわ!!」
「なんだ、こいつ!!」
「バケモンだ!!」
「何者だ!!」
私はみんながお祭りにつける時のお面くらい大きい仮面を被っている為正体はバレない。
「はあーほんと手応えがないな。次は反乱軍でも狩ろうかな。全然私の糧にならないじゃないの、、、」
そして私は盗賊団のボス見たな男を殺して終わりにする。金品は盗らない。まあ私はお金には困ってないからね。
私は最近自分の組織を作ろうと考えている。そう秘密結社の結集である。
その為に私は最近めぼしい吸血鬼に目を掛けているのだが、みなパッとしない。
全然ダメだ。私の部下になるには圧倒的な魔力と悪い境遇でなければならない。
そうした方が裏切りにくいと思うからだ。そう、私は部下を私に心酔させたいのだ。
その為私は配下探しに奮闘している。
しかし、目ぼしい人材はまだ見つかっていない
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あれから一年が経った。私はその日街を歩いていた。
一応領主の娘たるもの街のことも知っておかなければならない。
そんなことを思い歩いていたら、貧困街に足を踏み入れてしまった。
私は匂いが臭い為駆け足で貧困街を抜けようとする。その途中ある少年が目に留まった。
その少年は銀髪で青色の瞳で整った顔をしている人間の男だった。
あ、そうそう私の容姿は結構美形で血のような赤い髪をしている。目は金色の蜜のような瞳をしている。
そして「私の名前はアルティナ・カルロラ。いや我が名前はアイ。その方、私の部下にならない?」
私は初めて裏のモードで話しかけた。アイの意味は目、瞳である。私は今人生で初めて配下をゲットしようとしている。私は少し緊張している。
そして少年が口をひらく
「あなたは僕を救ってくださるのですか?この底辺から」
「いいだろう。お前を救ってやる。その代わりに私に忠誠を誓い配下となれ。私はとある組織と戦っている。その組織の名はアトランティス」
「アトランティス?」
「アトランティスは巨大な組織であり世界は奴らの手中の中だ。そして君は本当なら人間の国で王様の血筋のはずだった。しかし奴らはそんな君たちを蹴落とし国のトップを奴らの眷属に変えた。世界を手中に収めるために。憎くは無いか?」
「あいにく、私は別に私自身はどうなっても良かった、ただ家族さえ無事なら、、、しかし家族はみんな飢えで死にました。しかし今のあなたの話を聞くと私の家族は本来、死ななくても良かったはずなのに、、、敵は誰です。」
「奴らは全ての種族の全ての国に深い深い根を張っている。私たちもそれに対抗しなくてはならない。どうだ私と一緒に戦わないか?」
これはデタラメではない。本当にアトランティスと言う、悪の秘密結社は存在している。
、、、タブン、キット。
まあ本当にあるか無いかはどうでもいい。こいつが私に忠誠を誓えるかどうか。それだけが重要だ。
そして少年が喋る。
「わかりました。私はあなたに忠誠を誓います。」
「そうか、ではソナタは今日から私の専門の執事兼私たちが今設立する組織オールアイ(全てを見通す瞳)に入ってもらう。」
「活動内容や組織の編成については後日話そう。まず私の家に君が執事になる事を報告しなければならない。」
「では、今日からよろしく頼むわよ?」
「はい、ボス」
ボスか、、、悪くはないな。そうだ。
「君の名前は?」
「ルイス」
「ルイスか、、、いい名前ね」
「もう一度あなたの名前を教えてくれんませんか?」
「ふっ、いいわよ。私の表の名前はアルティナ・カルロラ、そしてまたの名をアイ。」
そしてその日からルイスは私の執事になった。そして私たちの組織『オールアイ』設立の瞬間だった。




