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彩時 #000000000  作者: ビードロくん。


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Part8

___CountryFestival 中央広場___


多くの避難者がいた広場は、今では二人だけになってしまっている。

避難者達は上手く逃げることが出来たのか、出来てないのかそんなそんな事を考えるほど鶴見は出来ていない。


尚且つ目の前にいるメデューサ相手に防戦一方な鶴見。



「あらあら、どうしたの? もしかして昔よりも弱くなっちゃった?」


「何言ってんだ? 避難者が逃げれるように時間を稼いでたに決まってんだろ?」


「そう? でも、知ってるのよ? あなたの能力があればそんな事、呼吸をするよりも簡単な事を」


「んな事はわかってんだよ、分かってる上でやってんだよ。こっちは」


「それをする意味はわからないけど、それでこそ私の愛した……マイダーリンよ」



メデューサは不気味な笑みを浮かべながら、鞭をしならせ鶴見目掛けて攻撃を仕掛ける。

鞭を勢いよくしならせるとその勢いのまま紫色光線が飛んでいく。


鶴見は辺りに誰もいないことを最大限生かして、必要最低限の動きで一旦相手の攻撃を凌いでいた。



「ほらほら! どうしたの〜? 人居なのに、守る一方じゃない!」


「…………いつ攻めるか……」



メデューサは一方的な攻めに楽しみを見いだせずに、最初漂わせていたウキウキした雰囲気はなく苛立っている様子だった。



「はぁ……つまんない…せっかく地の底からやってきたのに、ダーリンが弱くなってて悲しくなっちゃった…」



攻撃の手を止めメデューサはどこか寂しそうに呟いた。

鶴見はその様子を見て攻撃はしなかった、いや正確には攻撃してはならなかった。

たが、臨戦態勢を解く事はしない。

その状態のまま、一秒…また一秒と時間が過ぎていく。


すると瞬く間に、メデューサの周りに人が集まってきた。

しかも、集まって来たのは鶴見が防戦している間に逃がした、避難者達だった。



「万の魅異…懐かしいでしょ?」


「あぁ、その技に毎度苦労させられているからな……また厄介な」


「そう? 厄介なんて事ないでしょ、だって魅異を解くには………殺すしか無いんだから簡単でしょ?」


「お前と違って、必要以外人は殺さないんだよ」


「何言ってるのよ、昔はなんの躊躇いもなく殺したじゃないの………その腐った考え、私が叩き直してあげる! マイダーリン!」



メデューサが声を荒らげ鞭を地に叩きつけるのと同時にメデューサを取り囲んでいた魅異に掛かっている元避難者達が一斉に鶴見に向かって動き出した。



〈遥兎! 急ぎだ、今ここで俺がこいつらを全員殺したらどうなる!〉


〈鶴見さんッ! 考えられるケースとして、この信用が落ちるだけだと思いますが、世界からの見え方もあまり変わらないと思います〉


〈そうか。一応アドバイスとして聞くが、パーソナビリティは原則禁止なんだよな?〉


〈えぇ、ですが相手によるでしょう〉


鶴見は無線をしながら、無数の男達の猛攻を避ける。



〈相手が……メデューサなら、魅異に掛かってるならどうだ〉


〈そんな…その場合なら問題ないと思います〉


〈分かった、これからここに居る奴らを全員ぶっ殺す!〉



鶴見は無線から手を離して、ゲキアリアーレを装着する。

肩から腕にかけて展開されるアームクロー、ゲキアリアーレは赤橙色のオーラを纏いながら力が宿る



「一旦……邪魔だ!」



鶴見はゲキタリアーレを足元に突き立て、周囲に衝撃波を放つ。

元避難者の男達は、衝撃波により吹き飛ばされ地に着く頃には意識を失っていた。


メデューサもその衝撃波を受けた、意識を飛ばすことはしなかったが自身が生きていて感じた事がないほど強く、目を見開き驚いている様子だった。



「どうした? らしくない顔だな、そんなに驚いたのか?」


「は、はは、あはははははははは!

良いじゃんいいじゃん! それだよそれ! その強くなったダーリンが見たかったんだよぉぉ!」



メデューサはようやく感じることが出来た、興奮を抑えきれずテンションが高まり、さっきまでの様子からは考えきれないほどの笑い声と表情を浮かべている。



「さあさあ! 今からが本番よ! 早く私を卒業させて!」


「お前と愛し合うのはごめんだ! 二度と復活できないように、ここで必ず仕留める」



メデューサは鞭を振るう速度をあげ、光線や斬撃を鶴見に向かって繰り出す。


鶴見はゲキタリアーレを使いメデューサの攻撃を防ぎながら距離を詰める。

二人の距離が縮まると、メデューサは鞭を使い直接攻撃を仕掛け出す。



「良いわね! 良いわね! あぁ…楽しい、愛おしい……もっと興奮させて!」


「___悪いが、これ以上は無しだ」



鶴見はメデューサの背後に周り、ゲキタリアーレに力を込める。

メデューサは興奮しているせいか目の前から鶴見が居なくなってることに気づくのが遅れ、気づいた時には、瞳の前に武器が迫っていた。


勝ちを確信した、次の瞬間………


鶴見の攻撃は防がれ後方へ軽く吹き飛ばされた。

何に、誰に、どうやって攻撃が防がれたのか確認するためにメデューサのいる方へ目をやると。



「___ッ! お前は!」


「………ふっ…ここは一旦引かせてもらおう」


「させるか! 斬喰乱!」



鶴見はメデューサと他に立っていた人物に向かってすぐさま攻撃を仕掛ける。

だが、技を放った時には遅くメデューサ達と同位置に行った時には既に姿は無くなっていた。


鶴見は自身の目で確認した、衝撃の事実に言葉を失っていた。

そして、メデューサが蘇ったことやCountryFestivalが襲撃された理由……本日一日で起こった全ての事に納得せざる得なかった。



「嘘だろ……なんであいつが…」


「おーい鶴見! ……大丈夫か? 何かあったのか?」


「華蓮! こっちは大丈夫だ、そっちは……見るからに大丈夫そうだな」


「あぁ、それより避難者達は……って何かあったんだ?」


「話すと長くなるよ、それより早急に伝えないといけないことがある」



いつにも増して真剣な表情をしている鶴見に、ただならぬ事が起こった事を理解した華蓮は、すぐに話を聞く体制に入った。


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